水酸化鉛(II)とは? わかりやすく解説

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水酸化鉛

分子式H2O2Pb
その他の名称水酸化鉛(II)、Lead dihydroxide、二水酸化鉛Lead(II) hydroxide、水酸化第一鉛、水酸化鉛、Lead hydroxide、Lead(II)dihydoxide
体系名:ジヒドロキシ鉛(II)、鉛(II)ジヒドロキシド


水酸化鉛(II)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/12 05:06 UTC 版)

水酸化鉛(II)
識別情報
CAS登録番号 19783-14-3 
PubChem 9859601
ChemSpider 8035300 
EC番号 243-310-3
特性
化学式 H2O2Pb
モル質量 241.21 g mol−1
への溶解度 0.0155 g/(100 mL) (20 °C)[2]
溶解度平衡 Ksp 10−19.85 ~ 10−14.9[1]
危険性
GHSピクトグラム
GHSシグナルワード 危険(DANGER)
Hフレーズ H302, H332, H351, H360, H373, H410
NFPA 704
0
2
0
関連する物質
その他の陽イオン
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

水酸化鉛(II)(すいさんかなまり に、lead(II) hydroxide)は、化学式 Pb(OH)2 で表される無機化合物で、水酸化物である鉛イオン水酸化物イオンからなる物質である。単に水酸化鉛と呼ばれることも多い。CAS登録番号は19783-14-3。

性質

常温では無色無臭。には溶けづらい。水溶液はアルカリ性である。145°Cで分解して水を失い、一酸化鉛になる。強熱するとヒュームとして発生するため危険とされる。鉛と同様の発癌性があり、鉛中毒を引き起こす可能性がある。

製法

硝酸鉛(II) を水に溶かし水酸化ナトリウムを加えると発生する。水に溶けづらいため沈澱する。

Pb(NO
3
)
2
+ 2NaOH → Pb(OH)
2
↓ + 2NaNO
3

利用

過硫酸カリウムを加えてpH 12–13、30–60°Cで攪拌し、80°Cに加熱した後に濾過し、取り出した物質を90°Cで加熱すると、二酸化鉛が生成する。

K
2
S
2
O
8
+ Pb(OH)
2
→ PbO
2
+ H
2
O + K
2
S
2
O
7

出典

  1. ^ Internal Corrosion of Water Distribution Systems (2nd ed.). American Water Works Association. (1996). p. 178. ISBN 978-1-61300-170-7. https://books.google.com/books?id=F5hKYcQSuSkC&pg=PA178 
  2. ^ Handbook of Chemistry and Physics, 1st edition, 2000, CRC Press ISBN 0-8493-0740-6

関連項目

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