フッ化物の急性中毒量としては、推定中毒量(治療や入院などの処置を必要とする量)5mgF-/kg(体重)と命に差し障りがある最小量(フッ化ナトリウムの死亡最低既知量)71~74mgNaF/Kg(体重)が参考になります。
推定中毒量は、5歳児(体重18Kg)が週5回法のフッ化物洗口液(0.05%フッ化ナトリウム溶液)を40人分一度に飲んだ場合に到達します。また、3歳児(体重12Kg)ではフッ化物歯面塗布製剤(2%フッ化ナトリウム溶液・ゲル)1回分の上限量2ml(gr)の4人分を一度に摂取した場合に推定中毒量に達します。いずれも事故性または意図的に一時的に中毒量を摂取した場合になります。
急性中毒
急性中毒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 07:20 UTC 版)
急性中毒では、見当識(いつ、どこ、だれの認識)の障害、言語障害、歩行障害などをきたす。呼吸抑制も生じる。服薬中止や輸液により数日から、遅くて数週間で回復するが、それ以降に残る症状は障害となったものと考えられる。 薬物鑑別のため、尿中乱用薬物のスクリーニングに用いる検出キット「トライエージDOA」では、ブロムワレリル尿素は検出できない。一般に中毒症状の診断に画像検査を用いることは少ないが、ブロムワレリル尿素はX線に不透過のため、X線撮影が利用できる。
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急性中毒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 01:50 UTC 版)
加えて、主として精神障害を起こしている中毒(intoxication)と、そうではない過剰摂取を含む中毒(poisoning)が同じ訳語である。 中毒(poisoning)は、主に『疾病及び関連保健問題の国際統計分類』(ICD-10)におけるT36-T50の分類に対するものである。急性アルコール中毒による昏睡などはこちらである。日本中毒情報センター(Japan Poison Information Center)は急性の毒の作用である中毒に対する。 一方で、急性中毒(acute intoxication)の診断名は、『ICD-10 第5章:精神と行動の障害』におけるもので、意識水準や認知、知覚、感情や行動が変化した機能的な障害を伴った一過性の状態である。これらは依存や離脱を生じる薬物の診断コードF10-19に分類されており、F55に分類された依存を生じない物質とは異なる分類である。カフェインが原因の不眠症などはこちらである。
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急性中毒(向精神薬)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 01:50 UTC 版)
ICD-10における、診断コードF1x.0が向精神薬による精神と行動の障害の、急性中毒(Acute intoxication)である。急性中毒は、肝臓などに異常がなければ、密接に薬物の量と関連して生じ、物質による主要な行動的作用を反映しているということもない。(奇異反応のような)抑制剤が興奮や過活動を起こしたり、精神刺激薬が内向的な行動を生じることもある。脱抑制が生じることもある。幻覚性のある薬物による「バッド・トリップ」や、アルコール依存症の急性の酩酊も含まれる。向精神薬が原因であっても単なる過剰摂取は、T36-T50の中毒(poisoning)である。 F10.07生理学的中毒は、アルコールにのみ適用され、多くの人に中毒を生じない量のアルコールを飲んだすぐ後に、暴力的になる状態である。
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急性中毒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/09 14:24 UTC 版)
「人体へのエタノールの作用」の記事における「急性中毒」の解説
詳細は「急性アルコール中毒」を参照 急性期の毒性について考えると、アルコールは中枢神経を麻痺させる性質があるので、多量の摂取によって中枢神経が完全に麻痺すると呼吸や心臓が停止し死に至る。睡眠薬の飲みすぎで死亡するのと作用は同じである。ほろ酔いが血中アルコール濃度0.05~0.1%、致死量が血中アルコール濃度0.4%以上といわれている。つまり作用量と致死量が1:4程度になる。作用量と致死量がこのように近接している"いわゆる向精神薬"はアルコールのほかに例がなく、ほんの少し飲みすぎただけで死亡する危険性をはらんでいる。 厚生労働省の研究班が飲酒と自殺の関係について男性4万人を対象とした調査によると、(1)週1回以上飲酒し1日当たりの飲酒量が日本酒3合(アルコール59グラム。ビールなら大瓶3本、ウイスキーならダブル3杯)以上の男性、(2)全く飲まない男性は、ともに月に1回から3回飲酒する男性に比べて自殺の危険性が2.3倍高まるということを2006年3月1日に発表した。この発表では、過去に飲酒していたがやめたという群については、自殺の危険性が6.7倍と高い数値を示している。 また、中枢神経の麻痺により理性が利かなくなるので、一度飲みだすと適量でやめるという自制心が働かなくなる。飲みすぎにより、過度に暴力的になったり、場合によっては平気で犯罪行為を行ってしまう危険性もある。この点については多くの依存性薬物と同様である。
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「急性中毒」の例文・使い方・用例・文例
- 急性中毒という症状
急性中毒と同じ種類の言葉
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