急性中耳炎とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > ヘルスケア > 疾患 > 耳炎 > 急性中耳炎の意味・解説 

きゅうせい‐ちゅうじえん〔キフセイ‐〕【急性中耳炎】

読み方:きゅうせいちゅうじえん

ウイルス細菌感染によっておきる中耳炎症風邪などの合併症として起こることが多く小児多くみられる。耳が痛んで鼓膜腫れるが、ほとんどは抗生物質非ステロイド性抗炎症薬によって治癒する痛みや熱、腫れがひどいときには鼓膜切開して滲出液排出する


急性中耳炎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/04 15:42 UTC 版)

急性中耳炎(きゅうせいちゅうじえん、Acute otitis media)とは、真正細菌中耳に感染して急性の炎症を起こす疾患である。一般に中耳炎という場合、この疾患を指すことが多い。

原因

細菌が中耳に感染する経路として大きく分けて以下の3つがある。

  1. 経耳管性
    • 中耳は耳管によって咽頭と連絡しているが、鼻腔や上咽頭に感染が起こることで、起炎菌が中耳へと侵入する。乳幼児では耳管が成人と比べて短く、内腔が太い上に水平に近いので中耳に細菌が侵入しやすい。乳幼児に急性中耳炎が起こりやすいのもこのためである。起炎菌は5歳以下ではインフルエンザ菌が、それ以後は溶血性連鎖球菌肺炎球菌が多い。
  2. 経外耳道性
    • 外耳道と中耳は通常鼓膜で隔てられているが、鼓膜穿孔によって細菌が直接中耳に侵入したり、鼓膜に感染した後中耳に波及することがある。頻度は少ない。
  3. 血行性

症状

耳痛、発熱、伝音性難聴耳鳴、耳漏が主要な自覚症状である。また鼓膜は充血し、重症例では穿孔する。

診断

症状と鼓膜所見によって診断される。

合併症

  1. 内耳炎
    • ごくまれに内耳炎を合併し、感音難聴(神経障害による難聴)、めまいを伴う事がある。予後は不良。

治療

安静にし、抗生物質消炎鎮痛剤を投与する。鼓膜が膨隆していたり耳痛が高度だったりしたときは、鼓膜切開して分泌物を吸引し、抗生物質を点耳する。

  • 小児急性中耳炎に関してはガイドラインが作成されており、それを参考に加療されることが好ましい。

予後

完全に治癒することが多いが、慢性中耳炎に移行したり、頭蓋内合併症を起こしたりすることもある。


急性中耳炎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/15 07:29 UTC 版)

肺炎レンサ球菌」の記事における「急性中耳炎」の解説

特に乳幼児問題になる。乳幼児耳管が短いため、鼻咽頭常在する肺炎球菌耳管通って中耳侵入しやすい。こうなると発症してしまう場合がある。

※この「急性中耳炎」の解説は、「肺炎レンサ球菌」の解説の一部です。
「急性中耳炎」を含む「肺炎レンサ球菌」の記事については、「肺炎レンサ球菌」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「急性中耳炎」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



急性中耳炎と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「急性中耳炎」の関連用語

急性中耳炎のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



急性中耳炎のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの急性中耳炎 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの肺炎レンサ球菌 (改訂履歴)、キシリトール (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS