活性酸素とは?

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かっ せいさんそ くわつ- [5] 【活性酸素】

原子状態の酸素電子状態が不安定酸素分子生体内では白血球殺菌作用など多く生理現象関与する。細胞直接的あるいは間接的に傷つけ、老化一因をつくる。

活性酸素

英訳・(英)同義/類義語:active oxygen, reactive oxigen

スーパーオキシド(O2-)や過酸化水素などの総称で、生体内酸化還元反応係わる代謝産物として生成されるほか、レドックスシグナルの伝達物質として参加ストレス応答時などに機能する。

スーパーオキシド

同義/類義語:スーパーオキシドアニオン, 活性酸素,
英訳・(英)同義/類義語:superoxide, O2-, superoxide anion

酸素分子電子過剰取り込まれた化合物総称生体内では、白血球マクロファージ産生することが知られる。

活性酸素

読み方かっせいさんそ
【英】:reactive oxygen species

大気中の酸素よりも活性化された酸素、およびその関連分子で、酸素原子を含む反応性の高い化合物総称である。

 活性酸素とは、私たち呼吸している大気中の酸素よりも活性化された酸素、およびその関連分子総称で、不安定で、いろいろな物質反応しやすい性質をもっています。三重項酸素励起してできる一重項酸素1O2)、酸素が1電子還元されたスーパーオキシド(O2-)、スーパーオキシド不均化して生じた2電子還元種である過酸化水素(H2O2)、過酸化水素より生成するヒドロキシラジカルHO・)の4つをさします。活性酸素を広くとらえると、この4つの他にも活性酸素と体成分との反応で生じるペルオキシラジカル、アルコキシラジカル、ヒドロペルオキシド過酸化脂質)や、一酸化窒素二酸化窒素なども加わります。


活性酸素

体内に送られた酸素一部化学変化により、活性酸素となる。この活性酸素は適量ならば、細菌ウイルスの撃退作用があり、体によい働きをするが、紫外線ストレスなど、何らかの原因大量発生すると、体内の正常な細胞を傷つけてしまう。すなわち活性酸素による体内酸化原因でシミ・シワなどの老化現象様々な病気を引きおこしてしまうのである

活性酸素

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/13 16:41 UTC 版)

活性酸素(かっせいさんそ、: Reactive Oxygen SpeciesROS)は、大気中に含まれる酸素分子がより反応性の高い化合物に変化したものの総称である[1]。一般的にスーパーオキシドアニオンラジカル(通称スーパーオキシド)、ヒドロキシルラジカル過酸化水素一重項酸素の4種類とされる[1]。活性酸素は、酸素分子が不対電子を捕獲することによってスーパーオキシド、ヒドロキシルラジカル、過酸化水素、という順に生成する[2]。スーパーオキシドは酸素分子から生成される最初の還元体であり、他の活性酸素の前駆体であり、生体にとって重要な役割を持つ一酸化窒素と反応してその作用を消滅させる[3]。活性酸素の中でもヒドロキシルラジカルはきわめて反応性が高いラジカルであり、活性酸素による多くの生体損傷はヒドロキシルラジカルによるものとされている[4]。過酸化水素の反応性はそれほど高くなく、生体温度では安定しているが金属イオンや光により容易に分解してヒドロキシルラジカルを生成する[5]。活性酸素は1 日に細胞あたり約10 億個発生し、これに対して生体の活性酸素消去能力(抗酸化機能)が働くものの活性酸素は細胞内のDNAを損傷し,平常の生活でもDNA 損傷の数は細胞あたり一日数万から数10 万個になるがこのDNA 損傷はすぐに修復される(DNA修復)[6]


  1. ^ a b 吉川敏一,河野雅弘,野原一子『活性酸素・フリーラジカルのすべて』(丸善 2000年)p.13
  2. ^ a b 老化のメカニズム
  3. ^ 吉川 1997 pp.7-8
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  9. ^ 疲労のメカニズム解明:疲労の原因は活性酸素だった 最新トピックス 疲労と活性酸素 大阪市立大学大学院 医学研究
  10. ^ a b 老化のメカニズム (Dr.Gotoの老化研究所)
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  13. ^ :活性酸素 -解説 役立つ情報をあなたのポケットに! 理大の栞16
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  16. ^ D'Autréaux B; Toledano MB. (2007年). Nat Rev Mol Cell Biol. 8 (10): 813-24. PMID 17848967. 
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  19. ^ Withdrawn: Oxygen Radical Absorbance Capacity (ORAC) of Selected Foods, Release 2 (2010)”. United States Department of Agriculture, Agricultural Research Service (2012年5月16日). 2012年6月13日閲覧。
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  21. ^ 平原文子、ビタミンEと抗酸化性 栄養学雑誌 1994年 52巻 4号 p.205-206, doi:10.5264/eiyogakuzashi.52.205
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