遺伝率
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/08 08:09 UTC 版)
遺伝率(いでんりつ、英: heritability)は、ある表現型の遺伝的要因の重要性を測る尺度である。遺伝力とも呼ばれる。全表現型分散に対して遺伝分散が占める割合で定義される。量的遺伝学において平均への回帰の程度を示す量であり、小さいほど回帰が大きい。また近親個体間の相関を示す量である。育種学、行動遺伝学でもよく用いられる。
- ^ Visscher, Peter M.; Brown, Matthew A.; McCarthy, Mark I.; Yang, Jian (2012-01). “Five Years of GWAS Discovery”. The American Journal of Human Genetics 90 (1): 7-24. doi:10.1016/j.ajhg.2011.11.029. ISSN 0002-9297 .
- ^ Naomi R. Wray; Peter M. Visscher (2008). “Estimating trait heritability”. Nature Education 1 (1): 29 .
- ^ a b c d e f 安藤寿康 『遺伝と環境の心理学』
- ^ a b 『ゲノム医学のための遺伝統計学』共立出版、2015年
- ^ ファルコナー「量的遺伝学」 p. 166.
- ^ 集団内の遺伝分散が同程度のとき
- ^ a b D・S・ファルコナー 『量的遺伝学入門』、J・F・クロー 『遺伝学概説』
- ^ ファルコナー「量的遺伝学」 p175
- ^ J・F・クロー 『遺伝学概説』
- ^ ファルコナー「量的遺伝学」 p204
- ^ 安田徳一 『初歩からの集団遺伝学』p146
- ^ Gielen, M., Lindsey, P.J., Derom, C., Smeets, H.J.M., Souren, N.Y., Paulussen, A.D.C., Derom, R., & Nijhuis, J.G. (2008) "Modeling Genetic and Environmental Factors to IncreaseHeritability and Ease the Identification of Candidate Genes for Birth Weight: A Twin Study". Behavioral Genetics. 38(44-54):45. DOI 10.1007/s10519-007-9170-3
遺伝率
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 09:48 UTC 版)
「ビッグファイブ (心理学)」の記事における「遺伝率」の解説
双生児研究(英語版)を含む行動遺伝学(英語版)の研究により、遺伝要因と環境要因の両方が、五因子すべてに同程度に影響することが分かった。認知能力とは異なり、パーソナリティには非相加的遺伝の影響がみられる。広義の遺伝率は、最近の4つの双生児研究の平均をとると、開放性57%、外向性54%、誠実性49%、神経症傾向48%、協調性42%である(自己報告法のテストによる)。
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遺伝率
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 22:02 UTC 版)
4つの双生児研究の平均で誠実性の遺伝率は49%であった。日本の行動遺伝学者の安藤寿康らによる研究では、誠実性の遺伝率は52%となっている。
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