統合失調症とは? わかりやすく解説

とうごうしっちょう‐しょう〔トウガフシツテウシヤウ〕【統合失調症】

読み方:とうごうしっちょうしょう

schizophrenia内因性精神疾患の一。病状経過はいろいろあるが、自閉感情鈍麻興奮妄想幻聴精神機能分解などがみられる青年期発病するものが多い。早発性痴呆精神分裂病改称


統合失調症(とうごうしっちょうしょう)

脳機能障害により正常な連想ができなくなる精神病

妄想幻覚などの主観的な症状現れ感情や行動に影響与え精神病のひとつ。現実との接触避けるようになり、周囲との自然な交流うまくいかないことがある

主に10歳後半から30歳半ばまでの青年期発症し病状慢性的に推移する。もともとは、「暑い」という言葉から「太陽」を連想することができないような分裂状態のことをいい、脳における神経伝達物質バランス崩れて発症する考えられている。

発病にいたるまでの詳細はまだ知られていないものの、治療薬投与などによって、半数上の患者社会復帰可能な状態まで回復すると言われている。

これまでの長い間、「精神分裂病」という名前が使われてきたが、この病名だと、精神全体分裂しているとの誤解招き患者対す差別偏見助長する面があった。そこで、日本精神神経学会は、ラテン語名をカタカナ表記した「スキゾフレニア」、研究者の名前にちなんだ「クレペリン・ブロイラー症候群」、そして正常な連想できないという意味の原語正確に翻訳し直した「統合失調症」の中から、一般公募新名称を決定した

日本精神神経学会
全国精神障害者家族会連合会
統合失調症メーリングリスト

(2002.01.21更新


統合失調症

読み方とうごうしっちょうしょう
別名:精神分裂病

 幻覚妄想挙動不審意欲欠如などの症状を伴う病気で、本人病気であることを自覚していません。罹患率平均100人に1人高く思春期から青年期初発する場合多いです精神機能統合乱れている状態を指し以前は「精神分裂病」とも呼ばれていました
 統合失調症は、妄想幻覚主体妄想型、感情意欲障害主体破瓜(はか)型、興奮昏迷主体緊張型の3つ大きく分類されます。
 また、症状は「陽性症状」と「陰性症状」に分けられます。陽性症状には、幻覚妄想だけではなく会話や行動にまとまりなくなったり、突然興奮して叫ぶなどの症状あります反対に陰性症状には、周囲無関心になったり、意欲集中力落ちるといった症状あります。これらの症状は、周りからは理解得にくく、怠慢などのさまざまな誤解を受けることがあります
 統合失調症の原因は、一説では脳の神経伝達物質バランス崩れて混乱することが関係しているとも言われていますが、今のところ明らかにはなっていません。
 治療には個人差ありますが、主に抗精神病薬による薬物療法行います抗精神病薬飲んで妄想幻聴などが消えたとしても、勝手に飲むのをやめると再発のおそれが出てくるので、継続して治療する事が大切です。その他、精神療法リハビリテーションなども活用することで日常生活にもどれるようにします。


統合失調症

【仮名】とうごうしっちょうしょう
原文schizophrenia

事実空想区別すること、理論的に考えること、他人に対して正常な情動反応をすること、社交的な場所で常識的行動をとることが困難になる重度精神障害症状には、存在しない物が見えたり、音が聞こえたり、何かを感じることや、何が起きているのかやある人物が誰なのかなどに関して誤った考えを抱くこと、意味を成さない発言非常識な行動感情欠如引きこもりなどがある。

統合失調症

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/19 05:14 UTC 版)

統合失調症(とうごうしっちょうしょう、英語: Schizophreniaドイツ語: Schizophrenie: SZ)は、自分が他者からコントロールされていると考え、思考知覚感情言語自己感覚、および行動における他者との歪みによって特徴付けられる症状を持つ、精神障害の一つである。青年期以降に後天的に発症し、服薬などの治療をしないと症状は徐々に悪化または再発していく特徴がある[1][2][3]




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