てんかんとは、脳の一部、もしくは全体が興奮しやすくなっていて、なにかのきっかけで容易に脳が過剰興奮してしまう疾患です。その興奮は「発作」と呼ばれ、意識障害や痙攣、突然走り回る(自動症)、手や顔の一部がピクピクする(運動発作)など多彩な症状を呈します。発作は、繰り返されるのが特徴です。
てんかんの原因は、出産時の仮死状態、外傷、脳出血などさまざまですが、約2/3は原因が特定されていません。原因が明らかなものを「症候性」、不明なものを「特発性」のてんかんとよびます。
3歳以下の発症率が非常に高く、18歳までに80%が発症すると言われています。近年では高齢化が進み、高齢者の脳血管障害による発症も増えています。
現在では、約80%のケースで治療による発作のコントロールが可能であるといわれています。一方で、てんかんの発作は突然起こります。短時間なら命にかかわらないことが多いのですが、転倒などによるケガなどを防止するために周囲の人の適切な対応が必要となります。短時間で発作がおさまらない場合は「重積状態」の可能性があり、後遺症などを残す場合があるので、すみやかに医療機関に連絡してください。
てん‐かん〔‐クワン〕【天冠】
読み方:てんかん
《「てんがん」とも》
3 騎射や舞楽などの際に小童が用いる冠。金属製、透かし彫りのある山形のもの。
4 能のかぶり物の一。金属製の輪冠に、中央に月や鳳凰(ほうおう)などの立物(たてもの)をつけ、四方に瓔珞(ようらく)を垂れる。女神・天人などの役に用いる。
てん‐かん〔‐クワン〕【天官】
てん‐かん【天漢】
てん‐かん〔‐クワン〕【展観】
てん‐かん【×癲×癇】
読み方:てんかん
大脳の神経細胞が過剰に活動することによって、発作的な痙攣(けいれん)・意識障害などを反復する状態。遺伝的素因または外傷・腫瘍(しゅよう)などさまざまな原因によって起こる慢性の脳疾患。突然意識を失って倒れる大発作のほか、瞬間的に意識を失う小発作、急に無意味な動作を始める精神運動発作、頭痛・吐き気などの起こる自律神経発作がみられる。
てん‐かん〔‐クワン〕【転官】
てん‐かん〔‐クワン〕【転換】
てんかん
テンカン
てんかん
てんかん
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/29 16:16 UTC 版)
ゾニサミドは米国、英国、豪州では成人のてんかん部分発作の併用治療薬として、日本では部分発作(単純部分発作、複雑部分発作、二次性全般化強直間代痙攣)、全般発作(強直発作、強直間代発作、非定型欠神発作)、混合発作への併用または単剤治療薬として認められている。てんかんに対しては成人では1日200mg〜600mg、小児では1日4〜12mg/kgを投与する。血中濃度が15〜40µg/mLとなるよう調整する。日本の添付文書では、20µg/mLを一つの目安とするよう記載されている。
※この「てんかん」の解説は、「ゾニサミド」の解説の一部です。
「てんかん」を含む「ゾニサミド」の記事については、「ゾニサミド」の概要を参照ください。
てんかん
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/27 01:41 UTC 版)
てんかんについては、イソニアジドを投与した事による発作のリスクが増える。そのためピリドキシンを日毎10mg、イソニアジドを投与した時にてんかんの患者に処置すべきである。イソニアジドが原因によるてんかん性の発作については臨床的・治験的な証拠はない。結核処置は抗てんかん薬と血清薬レベルの相互作用がとても大きいため、医師による監視レベルへ近づけるべきである。カルバマゼピン、フェニトイン、バルプロ酸ナトリウム、この3つの薬品とリファンピシンの間には深刻な相互作用があり、結核の処方について、患者達は薬剤師の忠告を求めるべきである。
※この「てんかん」の解説は、「結核の管理」の解説の一部です。
「てんかん」を含む「結核の管理」の記事については、「結核の管理」の概要を参照ください。
てんかん
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/21 10:09 UTC 版)
詳細は「てんかん」を参照 てんかんの発作は神経の異常な電気活動に関係すると考えられている。発作活動は、意識喪失、四肢の不随意運動や発話障害といった焦点発作(英語版)として現れることがあり、あるいは性質上、全身てんかん(英語版)となることもある。てんかん発作重積状態(英語版)とは、単一もしくは一連の発作が5分間以上持続する状態を言う。発作には多岐にわたる原因があるが、多くの発作は明確な原因が分からないまま発生する。てんかん患者の場合、さらなる発作を誘発するリスク要因として、睡眠不足、薬物やアルコールの摂取、ストレスが挙げられる。発作は、病歴および診断で得られた知見に基づき、血液検査、脳波、様々な医用画像処理技術を用いて評価される。根本原因に対する治療や、リスク要因への関りを減らすことに加えて、抗てんかん薬がさらなる発作の抑止に使われることもある。
※この「てんかん」の解説は、「ヒトの脳」の解説の一部です。
「てんかん」を含む「ヒトの脳」の記事については、「ヒトの脳」の概要を参照ください。
てんかん
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/05 23:26 UTC 版)
てんかん患者での、部分発作(二次性全般化発作を含む)、強直間代発作、定型欠神発作対する単剤療法 他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者に対する他の抗てんかん薬との併用療法部分発作(二次性全般化発作を含む)、強直間代発作、Lennox-Gastaut症候群における全般発作 英国国立医療技術評価機構(NICE)ガイドラインでは、児童青年および成人のてんかん初回発症について、カルバマゼピンとならび第一選択薬として推奨している。
※この「てんかん」の解説は、「ラモトリギン」の解説の一部です。
「てんかん」を含む「ラモトリギン」の記事については、「ラモトリギン」の概要を参照ください。
てんかん
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/18 16:21 UTC 版)
ドラべ症候群(英語版)は治療の難しい稀なてんかんである。壊滅的な難治性てんかんで、乳児期に始まる。初期の発作は通常、長時間にわたる発作で、2歳の頃には他の様々な症状が現れてくる。 GWファーマシューティカルズが、大麻から抽出した液体状のCBDを、ドラべ症候群の治療薬として商品名エピディオレックス(カンナビジオール99%・THC0.10%以下)としてアメリカ食品医薬品局 (FDA) の医薬品の承認を申請した。 エピディオレックスは通常よりも迅速な承認の手続きを経ており、初期の良好な治験結果を踏まえてきた。 2018年6月にアメリカで医薬品として承認された。 またCNNの番組など、メディアなどに取り上げられ、ドラべ症候群の治療にカンナビジオールを使用する事に関心が高まった。CBDを含有する抽出物は栄養補助食品として販売されておりドラべ症候群への効果が報告されている。その一つがシャーロッツウェブの名前で販売されているものである。
※この「てんかん」の解説は、「カンナビジオール」の解説の一部です。
「てんかん」を含む「カンナビジオール」の記事については、「カンナビジオール」の概要を参照ください。
てんかん
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 14:15 UTC 版)
「バルプロ酸ナトリウム」の記事における「てんかん」の解説
世界保健機関によるガイドラインでは、抗てんかん薬として、フェノバルビタール、フェニトイン、カルバマゼピンと共に選択肢の1つとしてバルプロ酸ナトリウムも推奨されている。ただし、バルプロ酸には催奇形性が有るため、妊婦には非推奨である。 欠神発作・強直間代発作(大発作・複雑部分発作・レノックス・ガストー症候群に関連する若年性ミオクロニーてんかんのコントロールに用いられる。 日本でも、各種てんかん(小発作・焦点発作・精神運動発作ならびに混合発作)およびてんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・易怒性など)の治療として認可されている。 ミオクローヌスの治療にも使用されている(日本では適用外)。一部の国では経口バルプロ酸の製剤は、てんかん重積状態の治療の第2選択薬として、フェニトインの代替としても使用されている。また、バルプロ酸は外傷後てんかんの治療のために使用される薬物の中で、一般的な薬の1つでもある。
※この「てんかん」の解説は、「バルプロ酸ナトリウム」の解説の一部です。
「てんかん」を含む「バルプロ酸ナトリウム」の記事については、「バルプロ酸ナトリウム」の概要を参照ください。
てんかん
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/27 09:31 UTC 版)
マウスモデルでは、編集の欠陥はてんかん発作を引き起こし、出生後3週間以内に死に至る。ほぼ100%の転写産物が編集されるものの、なぜゲノムにアルギニンとしてコードするのではなく、グルタミンコドンからの編集を行うのかは不明である。
※この「てんかん」の解説は、「GRIA2」の解説の一部です。
「てんかん」を含む「GRIA2」の記事については、「GRIA2」の概要を参照ください。
「てんかん」の例文・使い方・用例・文例
- てんかんによる発作
- カルバマゼピンはてんかんの治療で用いられる。
- 彼の死因はてんかん発作による窒息死でした。
- てんかんの発作.
- てんかん[ヒステリー]の発作.
- (てんかんなどにおける)痙攣を治療し予防するのに用いる薬
- 特発性てんかん
- てんかんの、てんかんに関する、または、てんかんに特徴的な
- てんかん発作
- てんかんの治療に使用され、鎮静剤ではない抗けいれん薬(商標名ディランティン)
- 抗痙攣剤(商標名エメシド、ザロンチン)でてんかん小発作を治療するのに用いられる
- てんかんの治療においてある種の発作をおさえるのに用いられる抗痙攣薬(商標名ニューロンチン)
- てんかんの治療に使用される、抗けいれん薬のグループ
- てんかんの治療で、より毒性の少ない抗痙攣薬が効果のないときに用いられる有毒な抗痙攣薬(商標名メサントイン)
- てんかんの治療で鎮静剤および抗痙攣薬として用いられる、効果持続時間の長い結晶性のバルビツール剤(商標名メバラル)
- てんかんの治療に使われる抗痙攣薬(商標名ゲモニル)
- 抗けいれん薬(商標名ミロンチン)で、てんかん小発作を治療するのに使われる
- てんかんもちである人
- 彼はてんかんの発作を起こした
- その少女は、初めてのてんかんの小発作で怯えた
てんかんと同じ種類の言葉
- てんかんのページへのリンク