乳酸とは? わかりやすく解説

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にゅう‐さん【乳酸】

読み方:にゅうさん

有機酸の一。無色柱状結晶エタノール溶ける動物体内に存在し解糖最終生成物で、筋肉中に蓄積される疲労原因となる。また乳酸菌による発酵生じ、薄い水溶液さわやかな酸味をもち、清涼飲料酸味剤に利用化学式CH3CHOHCOOH

「乳酸」に似た言葉

乳酸

分子式C3H6O3
その他の名称乳酸、Lactic acid、2-Hydroxypropanoic acid、α-Hydroxypropionic acidケム-カストMilk acidミルク酸、Chem-Cast、2-Hydroxypropionic acid
体系名:2-ヒドロキシプロピオン酸、α-ヒドロキシプロピオン酸、2-ヒドロキシプロパン酸


D‐乳酸

分子式C3H6O3
その他の名称D-乳酸、(-)-乳酸、(-)-D-乳酸、D-Lactic acid(-)-Lactic acid(-)-D-Lactic acid、[R,(-)]-2-Hydroxypropionic acid(R)-2-Hydroxypropionic acid、(2R)-2-Hydroxypropionic acid(R)-乳酸、(R)-Lactic acid、D-(-)-乳酸、D-(-)-Lactic acid(R)-2-Hydroxypropanoic acid、Levogyral、レボギラール
体系名:(R)-2-ヒドロキシプロピオン酸(R)-2-ヒドロキシプロパン酸、[R,(-)]-2-ヒドロキシプロピオン酸、(2R)-2-ヒドロキシプロピオン酸


L‐乳酸

分子式C3H6O3
その他の名称肉乳酸、L-乳酸、パラ乳酸、(+)-乳酸、(+)-L-乳酸、L-Lactic acid、(+)-Lactic acid、Paralactic acid、Sarcolactic acid、(+)-L-Lactic acid、[S,(+)]-2-Hydroxypropanoic acid、[S,(+)]-2-Hydroxypropionic acid、Espiritin、エスピリチン、L-(+)-乳酸、L-(+)-Lactic acid(S)-Lactic acid、(2S)-2-Hydroxypropionic acid(S)-2-Hydroxypropanoic acid
体系名:(S)-2-ヒドロキシプロパン酸、(S)-2-ヒドロキシプロピオン酸、[S,(+)]-2-ヒドロキシプロピオン酸、[S,(+)]-2-ヒドロキシプロパン酸、(S)-乳酸、(2S)-2-ヒドロキシプロピオン酸


物質名
乳酸
化学式
CH3CH(OH)COOH

糖質代謝によって生じる、カルボン酸属す物質人体でも自然に生成され筋肉痛などの原因となる。

乳酸(ニュウサン)

運動によってグリコーゲンブドウ糖などが使われるときに同時に生成されるもので、この乳酸が蓄積すると、通常中性保たれている筋肉などが酸性傾き、体に良くない影響及ぼします急な運動激し運動後の筋肉痛は、この乳酸の蓄積原因のひとつと考えられています。運動によって多く産出された乳酸を早めに除去するためには、運動後のクーリングダウンをしっかり行うのが効果的です。

乳酸

Lactic acid, Lactate

【概要】 乳酸はブドウ糖代謝中間産物で、主に筋肉赤血球内で作られる運動などで酸素足りない状態では乳酸が筋肉細胞の中で10倍ぐらいまで上昇する。普通は乳酸を肝臓運び処理する余力があるので乳酸値は元に戻る。血中の乳酸値は乳酸ができる量から、処理できる量をひいたものと言える病的な状態で乳酸の処理能力上回ると乳酸がたまり、色々な臓器機能不全血液が強い酸性に傾いたりする。 

【詳しく】 乳酸値は採血後の変化があるので採血条件について検査室と相談しておくこと。乳酸値の基準値は、成人では0.44-1.78mmol/L(4-16mg/dL)であり、mg/dL単位からmmol/L(SI単位)への換算係数は、0.111である。血中乳酸値が5mmol/L以上、pH<7.25(アシドーシス)では予後不良と言われている。妊婦以外では乳酸の定期的測定必要ないとされる。また無症候の高乳酸血症では経過観察を行う。

《参照》 乳酸アシドーシス


乳酸(にゅうさん)


乳 酸

・乳を放置した時、乳糖発酵して出来る酸である。

乳酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/09 02:58 UTC 版)

乳酸(にゅうさん、lactic acid)は、有機化合物で、カルボン酸ヒドロキシ酸)の1種である。キラル中心を1つ持つため鏡像異性体が存在するので、R体かS体かの区別が必要な場合がある。乳酸のエステルラクタートあるいはラクテート(lactate)と呼ぶ。解糖系の生成物として現れる。




「乳酸」の続きの解説一覧

乳酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 15:45 UTC 版)

日本酒」の記事における「乳酸」の解説

乳酸は、他の雑菌繁殖しないようにするために、特に仕込み初期に重要である。また、乳酸を始めとする有機酸が、酒に“腰”を与える。酛立ての際に醸造用乳酸加え場合と、乳酸菌に乳酸を作らせる場合があり、前者を速醸(そくじょう)系、後者生酛(きもと)系と呼ぶ。

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乳酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/30 08:45 UTC 版)

ワインの酸」の記事における「乳酸」の解説

酒石酸やリンゴ酸よりも弱い酸である乳酸は、しばしばワインの「ミルキー」さに関与しザワークラウトヨーグルト含まれる主要な酸である。ワイン醸造中にオエノコッカス属ペディオコッカス属ラクトバチルス属等の乳酸菌によって作られる。これらの細菌は、糖やリンゴ酸を乳酸に変換する。この過程は、一部ワインでは、複雑さ増したり、リンゴ酸トゲトゲしさを和らげたりと良い効果を持つこともあるが、一般的には風味損ねたり濁度上げたりする。乳酸菌中にはヒスタミンチラミンプトレシン等の生体アミン生産し、人によっては赤ワイン頭痛原因となる。マロラクティック発酵制御または抑制した場合は、細菌不活化させるために二酸化硫黄用いることができる。醸造かすは細菌栄養源となるため、ここからすぐにワイン絞ってしまうことも細菌制御となる。細菌は木の繊維の深い所に潜むため、ワイン醸造器具に慎重な注意を払う必要がある

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乳酸

出典:『Wiktionary』 (2021/06/26 09:03 UTC 版)

名詞

 にゅうさん

  1. 示性式 CH3CH(OH)COOH分子式 C3H6O3表される有機酸。その薄い水溶液無色酸味を持つ。

発音(?)

にゅ↗ーさん

関連語

翻訳


「乳酸」の例文・使い方・用例・文例

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