閾値
閾値とは、閾値の意味
閾値とは、数値的な境目、境界線となる値を意味する表現である。反応(状態の変化)を対象にもたらす最小の値、とも言い換えられる。値が所定の水準を超えると、特定の反応が生じたり切り替わったり等の変化が生じる、という場合に、その所定の水準が閾値と呼ばれる。閾値の読み方は、「しきいち」、あるいは「いきち」である。生物学などの分野では「いきち」と読む扱いが標準的であるが、工学関連の分野では「しきいち」の読み方(および「しきい値」表記)が一般的といえる。。閾値は英語では threshold といい(文脈によっては border line とも訳される)、日本語においても英語をそのまま持ち込み「スレッショルド」と表現する場合がある。閾値の「閾」の字は「域」(いき)および「敷居」(しきい)に通じる言葉で、境目・区切り・境界といった意味合いを含む字である。「閾」の字は常用外漢字(非常用漢字)であるため「しきい値」と表記される場合が多々ある。
生物学には「悉無律」(全か無かの法則)と呼ばれる法則がある。おおざっぱに言うと「刺激が加えられても所定の値に満たない場合は全く反応せず、所定の値を超えた場合は完全に刺激に反応する」という趣旨の法則である。この法則において反応する・しないの境目となる値が、生物学的「閾値」に該当する。
閾値(いきち)
人間の感覚器官が感知できる最小限度の刺激量のことで,閾濃度,限界濃度ともいいます。例えば,悪臭の閾値とは嗅覚で感知できる悪臭物質の最小濃度をいいます。また,毒物などでその値以下では,人の健康上あるいは感覚上に悪い影響が起こさない値をいいます。
閾値 (いきち)
閾値
しきい値
閾値
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/17 06:58 UTC 版)
酸味の閾値 (threshold)とは、ぎりぎり酸味が感じられる薄さ(濃度)のことである。測定が難しく、報告の食い違いが大きい。閾値pH、閾値モル濃度、閾値規定濃度、いずれも酸物質によって異なり、酸の化学構造との規則性も単純ではない。 また、閾値の大小と高濃度での酸味の強弱は必ずしも対応しない。つまり、酸物質Aが酸物質Bより閾値が低いからといって、どの濃度でもAの酸味がBより強く感じるとは限らない。
※この「閾値」の解説は、「酸味」の解説の一部です。» 「酸味」の概要を見る
閾値
出典:『Wiktionary』 (2021/08/21 13:24 UTC 版)
この単語の漢字 | |
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閾 | 値 |
いき 表外漢字 | ち 第六学年 |
音読み |
この単語の漢字 | |
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閾 | 値 |
しきい 表外漢字 | ち 第六学年 |
湯桶読み |
発音(?)
名詞
翻訳
- アルメニア語: շեմ (hy)
- イタリア語: soglia (it)
- ウェールズ語: trothwy (cy) 男性
- 英語: threshold (en)
- カタルーニャ語: llindar (ca) 男性
- ガリシア語: limiar (gl) 男性
- ギリシア語: κατώφλι (el) 中性
- スウェーデン語: tröskelvärde (sv) 中性
- スペイン語: umbral (es) 男性
- タガログ語: gilid (tl)
- 中国語:
- 朝鮮語: 역치 (ko)
- デンマーク語: tærskel (da) 通性, tærskelværdi (da) 通性
- ドイツ語: Schwelle (de)
- トルコ語: eşik (tr)
- ノルウェー語: terskel (no) 男性
- ハンガリー語: küszöbérték (hu)
- フィンランド語: kynnysarvo (fi)
- フランス語: seuil (fr)
- ポーランド語: próg (pl) 男性
- ポルトガル語: limiar (pt) 男性, umbral (pt) 男性
- ロシア語: поро́г (ru) 男性
「閾値」の例文・使い方・用例・文例
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