シーモス【CMOS】
CMOS
読み方:シーモス
別名:相補型MOS,相補型金属酸化膜半導体
CMOSとは、半導体の一種であるMOSを改良した半導体である。1つの半導体に、N型とP型両方のMOSを使った回路で、N型とP型が補い合うように接続された集積回路であるため、相補型金属酸化膜半導体とも言われる。
CMOS回路の部品は消費電力が少ないことを特徴としている。例えばデジタルスチルカメラや携帯電話のような、小型の機器によく用いられる。また、メモリやCPUにも用いられている。
デジタルスチルカメラにおいては、CMOSイメージセンサーとして利用されている。これは光によって電荷を発生するダイオードから電気の入力を得て、光の強さを認識するものである。CCDと同じ働きをするが、CMOSの方が低消費電力で小型化に向いている。
CMOS
CMOS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 23:30 UTC 版)
CMOS汎用ロジックICシリーズは、単電源でCMOSレベルの入出力インターフェースに統一されたものである。CMOS汎用ロジックICは、1968年に米RCA社が開発した4000シリーズが当初、標準であったが、先に普及したTTLとは互換性が無かった。後にTTLの74シリーズと機能・ピン配置互換で、動作速度も同等でありながら消費電力の少ないシリーズが登場したため、TTLを置換え普及した。 4000B/UBシリーズ 4500B/UBシリーズ 74C/40H 74HC/HCU/HCTシリーズ(High-speed CMOS) 74AC/ACTシリーズ(Advanced CMOS) 74AHC/AHCTシリーズ(Advanced High-speed CMOS) 74VHC/VHCTシリーズ(Very High-speed CMOS) 74FCTシリーズ 74LV/LVX/LVQシリーズ 74LCX/LVCシリーズ 74ALVC/VCXシリーズ(Advanced Low-Voltage CMOS / Very low-voltage) 4000シリーズは電源電圧範囲が3-18V、米モトローラ社(当時)が開発した4500シリーズは3-15Vと広く、それぞれ出力部にバッファ回路を設けデジタル回路としての動作を確実にしたBシリーズとバッファ回路を省略して高速動作を可能にしたUBシリーズに分かれる。本来の使用法ではないが、UBシリーズは入力と出力を抵抗器で接続することで増幅動作をするなど、アナログ回路のような動作も可能である。電源電圧範囲が3-15Vの74Cシリーズを元に74HCシリーズが登場した。電源電圧範囲が2-8Vの40Hシリーズは、名称こそ4000シリーズと似ているが、実際には74系のロジックである。 74HC/74ACシリーズは電源電圧範囲が2-6VでTTLの74シリーズと機能・ピン配置互換にしたもの。74HCTや74ACT、74AHCTなど型番にTが入ったシリーズは、出力レベルはCMOSだが入力レベルをTTLと同一にしたものである。電源電圧範囲が4.5-5.5Vで、この範囲を外れるとTTLレベル入力が保障されなくなる。 74AHC/AHCT/VHC/VHCTシリーズは74HC/ACを高速・低消費にして、さらに入力を5Vトレラントにしたものである。AHC/AHCTとVHC/VHCTはほぼ同種であり、基本的にメーカーの呼び方の違いである。 1990年代中頃登場した74FCTまでは5V動作を主体としてきたが、その後、1990年代中頃から2000年代初頭にかけて現れた74LV/LVX/LVQシリーズは3.3Vや2.5V程度の電源動作を主体としている。74LV/LVX/LVQシリーズは、中低速のCMOSによる汎用ロジックICとして入手し易い代表的なものである。電源は3.3V系であるが、5Vトレラントである。LV/LVX/LVQの3つのシリーズは、それぞれメーカーによって特性が少しずつ異なる。74LCX/LVCシリーズは3.3V高速CMOSであり74VCXシリーズは2.5V高速CMOSである。74系CMOSロジックのうち、バスバッファロジックの中にはTTLと異なりシュミットトリガ入力でないものもあるので、TTLからの置き換えの際には注意が必要。
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