バイポーラトランジスタ
【英】Bipolar Transistor
バイポーラトランジスタとは、トランジスタの一種で、半導体のpn接合によって構成されたトランジスタのことである。一般的に「トランジスタ」といえばバイポーラトランジスタを指していることも多い。
バイポーラトランジスタには3つの端子が付いており、それぞれベース、コレクタ、エミッタと呼ばれる。ベースに電流(ベース電流)を流し、電圧を加えると、コレクタにはベース電流の10倍~100倍程度の電流(コレクタ電流)が流れる。この性質を利用して電流を制御することができる。
バイポーラトランジスタは、電流の効率的な増幅が可能で、生産コストも安価に抑えることができる。そのため多様な用途において電子素子として利用されている。
バイポーラトランジスタはpn接合の構造によってnpn型とpnp型に分けられる。npn型とpnp型では電流の流れる方向が逆になる。
なお、バイポーラトランジスタは電子と正孔の2種類をキャリアとして持つため、バイ(2)の名がついている。これに対して電界効果トランジスタ(FET)は、電子か正孔のいずれか1種類だけを扱うので、ユニ(1)を意味する「ユニポーラトランジスタ」とも呼ばれている。
参照リンク
半導体/電子デバイス物理 - (甲南大学理工学部)
バイポーラトランジスタ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 20:57 UTC 版)
バイポーラジャンクショントランジスタ(英: Bipolar junction transistor; BJT)はトランジスタの一種である。日本ではバイポーラトランジスタ(英: Bipolar transistor)と呼ばれることが多い。N型とP型の半導体がP-N-PまたはN-P-Nの接合構造を持つ3端子の半導体素子であり、電流増幅およびスイッチングの機能を持つ。のちに登場した電界効果トランジスタ(FET)などのユニポーラトランジスタと異なり、正・負両極のキャリアをもつためバイポーラ[注釈 1]と呼ばれる。
- 1 バイポーラトランジスタとは
- 2 バイポーラトランジスタの概要
- 3 定格
- 4 ダーリントン接続
- 5 使用上の注意
バイポーラトランジスタ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 17:03 UTC 版)
バイポーラトランジスタはp型半導体、n型半導体をそれぞれ、pnp型ではp-n-p、npn型ではn-p-nの順番で接合したものである。両端の端子をE(エミッタ)、C(コレクタ)とし、中央部をB(ベース)の各端子として用いる。増幅回路に適用する場合は、いずれかの端子を入出力の共通端子として使用する。直流に対する増幅回路では直流等価回路、交流信号に対する増幅回路では小信号等価回路、さらには高周波領域で使用する場合は高周波等価回路を適用する。
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バイポーラトランジスタ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/21 13:43 UTC 版)
「バイアス (電子工学)」の記事における「バイポーラトランジスタ」の解説
バイポーラトランジスタではトランジスタが活性領域で動作するように動作点が決められ、さまざまな回路技術によってその電圧・電流が作られる。入力信号はこのバイアスに重畳される。トランジスタが飽和・遮断領域に達してクリッピング(英語版)歪みが発生することなく最大の信号振幅を得られるように、バイアス点は直流負荷線(英語版)の中央付近に取るのが普通である。特定のDCコレクター電圧において適切なDCコレクター電流が得られるように動作点を定めるプロセスをバイアスと呼ぶ。
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バイポーラトランジスタと同じ種類の言葉
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