メモリ
【英】memory
メモリとは、コンピュータにおいて、プログラムやデータを記憶する装置のことである。特に、RAMやROMなどの半導体記憶装置のことである。
広い意味でのメモリには、ハードディスクやフロッピーディスクなどの外部記憶装置(補助記憶装置)が含まれる場合もある。しかし単にメモリと言った場合には、一般的にCPU(中央処理装置)が高速にアクセスできる半導体記憶装置を指す。中でも特に、CPUが直接読み書きできるRAMやDRAMなどの半導体記憶装置はメインメモリと呼ばれる。メインメモリはコンピュータの性能を大きく左右する重要な装置である。
メインメモリは半導体素子を利用して電気的に記録を行っている。そのためCPUがダイレクトに読み書きすることが可能で、また動作も非常に高速であるという利点がある。ただし電源を切ると内容が失われる(揮発する)という欠点がある。記憶できる容量あたりの単価も非常に高くつく。
コンピュータには、メインメモリの難点を補うための記憶装置として、メインメモリの他にハードディスクやフロッピーディスクなどの外部記憶装置(補助記憶装置)が装備されている。メインメモリと外部記憶装置を使い分け、データの加工はメインメモリで高速に行い、他方で保存を目的とする場合には外部記憶装置に収める仕組みがとられている。
処理中のデータでもメインメモリが記憶しきれないものは、外部記憶装置に保管され、必要に応じて呼び出されている。あまり多くのアプリケーションを実行すると、一旦保管したデータを呼び出す時間がかかり、コンピュータの処理速度が遅くなる。メインメモリは高価だが、増設すればするほど多くのデータを同時に扱うことができる。音声や動画の処理などには多くのメモリ容量が必要となるため、画像処理専用のメモリとして用意される場合もある。
メモリ
メモリ
記憶装置
(メモリ から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/08 09:05 UTC 版)
記憶装置(きおくそうち)は、コンピュータが処理すべきデジタルデータをある期間[1]保持するのに使う、部品、装置、電子媒体の総称。「記憶」という語の一般的な意味にも対応する英語としてはメモリ(英: memory)である。記憶装置は「情報の記憶」を行う。他に「記憶装置」に相当する英語としてはストレージ デバイス(英: Storage Device)というものもある[2]。
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- ^ 「無期限」を含む
- ^ 関連語として例えば「記憶媒体」は storage media であり、storage = 記憶装置、というように固定的に解釈するとおかしなことになる場合がある)
- ^ 近年では。1970年代以前には8ビットでないバイトも多かった。
- ^ http://searchstorage.techtarget.com/topics/0,295493,sid5_tax298620,00.html "Primary Storage or Storage Hardware" (shows usage of term "primary storage" meaning "hard disk storage")
- ^ A thesis on Tertiary storage
- ^ National Communications System (1996年), Federal Standard 1037C - Telecommunications: Glossary of Telecommunication Terms, General Services Administration, FS-1037C 2007年10月8日閲覧。
- ^ これを利用(?)したのが初期のゲーム業界で、ROMカセットによってソフトが供給されていたためという理由もあるが、しばしば容量をビット単位で表現していた。
- ^ DVD FAQ - DVD技術に関する包括的情報源
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