メインメモリ
【英】main memory
メインメモリとは、プログラムやデータを一時的に蓄えておくための装置で、CPUの命令で直接アクセスできる装置のことである。ノイマン型コンピュータを構成する五大要素(制御装置、演算装置、主記憶装置、入力装置、出力装置)の中の主記憶装置に相当する。
メインメモリは半導体素子を利用して電気的に記録を行っている。そのためCPUがダイレクトに読み書きすることが可能で、また動作も非常に高速であるという利点がある。ただし電源を切ると内容が失われる(揮発する)という欠点がある。記憶できる容量あたりの単価も非常に高くつく。
コンピューターには、メインメモリの難点を補うための記憶装置として、メインメモリの他にハードディスクやフロッピーディスクなどの外部記憶装置(補助記憶装置)が装備されている。メインメモリと外部記憶装置を使い分け、データの加工はメインメモリで高速に行い、他方で保存を目的とする場合には外部記憶装置に収める仕組みがとられている。
処理中のデータでもメインメモリが記憶しきれないものは、外部記憶装置に保管され、必要に応じて呼び出されている。あまり多くのアプリケーションを実行すると、一旦保管したデータを呼び出す時間がかかり、コンピュータの処理速度が遅くなる。メインメモリは高価だが、増設すればするほど多くのデータを同時に扱うことができる。音声や動画の処理などには多くのメモリ容量が必要となるため、画像処理専用のメモリとして用意される場合もある。
主記憶装置
(メインメモリ から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/26 15:17 UTC 版)
主記憶装置(しゅきおくそうち)は、記憶装置の分類で、「補助記憶装置」が一般に外部バスなど比較的CPUから離れていて大容量だが遅い記憶装置を指すのに対し、コンピュータのメインバスなどに直接接続されている記憶装置で、レイテンシやスループットは速いが比較すると小容量である。特に、CPUが入出力命令によって外部のインタフェースを操作するのではなく、「ロード・ストア命令」や、さらには通常の加算などの命令において直接読み書きできる対象であるものを指す。メインメモリ、一次記憶装置[注釈 1]とも。
- 1 主記憶装置とは
- 2 主記憶装置の概要
- 3 故障
メインメモリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/08 07:55 UTC 版)
前述通り真空管の信用性が低いため、水銀遅延管を使用した。水銀タンクは直径10cm、長さ1m45cm。容量255word(1word=33bit)。
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メインメモリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 13:28 UTC 版)
メインメモリは12文字の1000ワード。数字は11桁の10進数で、これに正負の記号がついた。10ワードの水銀遅延メモリを100チャンネル組み合わせて1000ワードを実現していた。入出力バッファはそれぞれ60ワードで、10ワードの水銀遅延メモリを12チャンネル組み合わせていた。スペアとして10ワードの水銀遅延メモリが10チャンネルあった。アップグレード版ではさらに追加された7チャンネルで7本の水銀タンクの温度を制御し、さらにもう1チャンネルが10ワードのYレジスタとして用いられた。合計で126チャンネルの水銀遅延メモリがあり、7つの水銀タンクがMT、MV、MX、NT、NV、NX、GVの背面に装備された。各水銀タンクは18本の水銀チャンネルに接続された。 10ワードの水銀遅延ラインチャンネルは次の3つのセクションで構成される。 水銀の列にあるチャンネル。送受信を担う水晶圧電素子が両端に装備されている。 中間振幅ケース。水晶圧電素子に接続され、アンプ、検出器、遅延補償などの回路があり、水銀タンクのケースに取り付けられている。 循環ケース。カソード・フォロワ回路、パルス発生器、リタイマ、水晶の伝達を制御する変調回路があり、入力・消去・記録のスイッチ回路・ゲート回路がある。水銀タンクの隣に設置されている。
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メインメモリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 02:02 UTC 版)
「パーソナルコンピュータ」の記事における「メインメモリ」の解説
詳細は「主記憶装置」および「Random Access Memory」を参照 CPUの作業場所に当たる揮発性の記憶装置。実行中のプログラムや、CPUが操作中のデータが格納される。電源を切ると記憶内容は消えるため、各種設定やユーザードキュメントなどはファイルとして補助記憶装置(ハードディスクドライブなど)に保管しておく。コンピュータグラフィックスなどの画像処理、特に動画処理などではより多くの容量が必要とされる。搭載可能なメモリモジュールの規格や容量はマザーボードに左右される。また、認識・使用可能なメモリの上限はOSに左右される。 専用VRAMを持たないオンボードグラフィックスやCPU内蔵GPUは、メインメモリの一部をVRAMとして利用する。
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「メインメモリ」の例文・使い方・用例・文例
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