ノイマン型コンピュータ
【英】von Neuman type computer
ノイマン型コンピュータとは、ハンガリー出身の数学者であるジョン・フォン・ノイマン(John von Neumann)によって提唱された、コンピュータの基本構成(アーキテクチャ)のことである。
ノイマン型コンピュータでは、記憶部に計算手続きのプログラムが内蔵され、逐次処理方式で処理が行われる。中央演算部、制御部、記憶機構、入力部、出力部の5つの部分からなり、プログラム実行時には、主記憶装置から演算制御装置へ命令やデータが記憶レジスタを経由して転送され、命令は、命令アドレスレジスタにセットされたアドレスに沿って逐次的に実行される。今日の一般的なコンピュータシステムのほとんどが、このノイマン型である。
ノイマン型コンピュータの構造以外の構造をとるコンピュータアーキテクチャは、非ノイマン型コンピュータと総称される。
ノイマン型コンピュータは、構造上、処理速度に限界があることが知られている。ニューロコンピュータやスーパーコンピュータなどでは、並列処理や分散処理といった構造を採用することで、処理のいっそうの高速化が図られる場合も多い。
ノイマン型
(ノイマン型コンピュータ から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/12 02:21 UTC 版)
ノイマン型(ノイマンがた、英: von Neumann architecture)、またはフォンノイマン型アーキテクチャ[1]は、コンピュータの基本的な構成法のひとつである。今では基本的なコンピュータ・アーキテクチャのひとつとされるが、そもそもコンピュータの要件とされることもあり、このあたりの定義は循環的である。名前の由来はジョン・フォン・ノイマン。
注釈
出典
- ^ 岸 & 野田 2016, p. 43.
- ^ 『ウィルクス自伝』 p. 141
- ^ 『ACMチューリング賞講演集』 p. 234
- ^ ノーマン・マクレイ 『フォン・ノイマンの生涯』、紀華彦『計算機科学の発想』16章「ゲーデル数とプログラム内蔵方式」
- ^ 『電子計算機の発展過程』FUJITSU Vol. 16, No. 1, pp. 95〜105(1965), 『池田記念論文集』pp. 170〜182に再録
- ^ a b “ImPP”. st.rim.or.jp 2020年10月4日閲覧。
- ^ “Data flow chip ImPP and its system for image processing”. IEEE (ICASSP '86. IEEE International Conference on Acoustics, Speech, and Signal Processing). 2021年5月24日閲覧。
- ^ “非ノイマン型データ駆動プロセッサImPPの開発 (NEC)”. shmj.or.jp. (2010年10月16日) 2020年9月26日閲覧。
- 1 ノイマン型とは
- 2 ノイマン型の概要
- 3 参考文献
- 4 関連項目
「ノイマン型コンピュータ」の例文・使い方・用例・文例
- 非ノイマン型コンピューターというコンピューター
- ノイマン型コンピューターという,二進法処理,逐次処理,プログラム内蔵方式を原理とするコンピューター
ノイマン型コンピュータと同じ種類の言葉
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