レイテンシ
レイテンシとは、データの転送要求などのリクエストを発してから、リクエストの結果が返ってくるまでにかかる遅延時間のことである。
例えばメモリやハードディスクなどの記憶装置からデータを読み出す場合には、命令を送ってから記憶装置におけるデータが記録された箇所までアクセスする時間と、記憶装置から読み出されたデータが命令の結果として返ってくるまで、わずかながら遅延時間が生じる。
また、コンピュータのCPUとSDRAMなどのメモリとの間ではクロック周波数が異なるため、処理にレイテンシが生じやすい。この場合の遅延は特にメモリレイテンシなどと呼ばれることがある。
レイテンシ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/08 08:26 UTC 版)
レイテンシ(英: latency)、潜伏時間、潜時、待ち時間、反応時間とは、デバイスに対してデータ転送などを要求してから、その結果が返送されるまでの不顕性の高い遅延時間のこと。レイテンシー、レーテンシーとも表記される。
- ^ "遅延の要因 コーデック圧縮遅延 ... パケット化遅延 ... ネットワークによる遅延 ... ジッターバッファ遅延 ... コーデック伸張遅延" 渡邊晃. (2007). IP電話のしくみについて. 名城大学.
- 1 レイテンシとは
- 2 レイテンシの概要
- 3 関連項目
レイテンシ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/10 23:26 UTC 版)
ストレージの特定位置にアクセスするのにかかる時間。一次記憶装置の場合はナノ秒単位、二次記憶装置ではミリ秒単位、三次記憶装置では秒単位程度である。読み取りと書き込みでレイテンシが異なる場合もある。シーケンシャルアクセス式の場合、ばらつきが大きいので、最小・最大・平均で表す。
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レイテンシ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/01 13:49 UTC 版)
「DDR3 SDRAM」の記事における「レイテンシ」の解説
典型的なSDRAMモジュールへのアクセスレイテンシを比較すると、JEDEC準拠のDDR2デバイスはCL=5、5-5-5-15であったが、DDR3標準では、DDR3-1066(CL=7、7-7-7-20)、DDR3-1333(CL=9、9-9-9-24)、DDR3-1600(CL=11、11-11-11-28)である。 DDR3のレイテンシの数値はDDR2より大きい。それはI/Oバスのクロックサイクルがより短いからである。実際の時間間隔はほぼ13 nsと、DDR2のレイテンシと似通っている。新しいプロセスルールで製造されるDDR3はさらに改善が見込まれる。 以前のメモリ世代と同じように、初期のバージョンのリリースの後に、より速いDDR3メモリも利用可能になった。DDR3-2000メモリは9-9-9-28レイテンシ(9ns)がIntel Core i7が間に合うようリリースされた。 CASレイテンシの9とは1000MHz(DDR3-2000)において9nsであり、CASレイテンシ9の667MHz(DDR3-1333)は13.5nsである。 例: (CAS / DATA RATE) * 2000 = X ns (9 / 1333) * 2000 = 13.5 ns
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レイテンシ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 10:12 UTC 版)
「10ギガビット・イーサネット」の記事における「レイテンシ」の解説
PHYがXGMII経由で3200ビット入力されてからMDIに256シンボルを出力完了するまでのレイテンシ(ラウンドトリップタイム)は最大2.56マイクロ秒と規定されている。これは音声、高可用性クラスタの相互接続、HPC等で問題になることがあるが、1000BASE-Tを引き続き用いることで回避している。広い帯域を期待するSANは、これがボトルネックとなることがあり、光ファイバやファイバーチャネルを採用することがある。
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レイテンシ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/18 06:44 UTC 版)
「InfiniBand」の記事における「レイテンシ」の解説
レイテンシはSDR スイッチでは200ナノ秒、DDRスイッチでは140ナノ秒、QDRスイッチでは100ナノ秒程度である。エンド・ツー・エンドでは、Mellanox社のHCA (Host Channel Adapter) である ConnectX を用いた場合のMPIレイテンシで1.07マイクロ秒、Qlogic社の InfiniPath HTX を用いた1.29マイクロ秒、Mellanox社 InfiniHost IIIでは2.6マイクロ秒が観測されている。現在市場には多様な InfiniBand 用HCAがあり、製品によって特性は異なっている。 InfiniBand は RDMA(Remote Direct Memory Access)をサポートしており、CPU オーバヘッドを低く抑えることが可能である。RDMA 命令のレイテンシは、1マイクロ秒以下である(Mellanox 社 ConnectX の場合)。参考までに、DDR3 SDRAM のメモリレイテンシは0.1マイクロ秒(100ナノ秒)程度である。
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レイテンシ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 09:39 UTC 版)
「Opus (音声圧縮)」の記事における「レイテンシ」の解説
低レイテンシは会話、音楽公演、リップシンク等のリアルタイム用途に重要な特性である。レイテンシはジッタバッファ遅延・アルゴリズム遅延・処理遅延などからなり、十ミリ秒オーダーの低レイテンシ要件ではアルゴリズム遅延も重要になる。Opusは前記の用途に必要な低アルゴリズム遅延を備えている。 音声コーデックのアルゴリズム遅延はエンコーダ/デコーダが信号を複数のブロックやフレームに分割し、ウインドウオーバーラップができるようにするための遅延の他、ノイズシェーピング(英語版)のための先読みを可能にするための遅延やその他のあらゆる先読みのための遅延、またMP3では、ビットリザーバーを使うための遅延などからなる。 150 ms以下になっている合計の一方向レイテンシは発話交替による遅延の影響が軽微な状態で自然な会話を実現するために、ほとんどのVoIPシステムとの相性が良いものになっている。音楽家が典型的にリアルタイムで感じる30 msまでのオーディオレイテンシはハース効果の融合時間とおおよそ一致するが、ユーザーの各楽器の再生遅延と往復待ち時間とのマッチングも助けることができる。45-100 msあたりのオーディオレイテンシが許容可能なリップシンク(英語版)も提案されている。 Opusは更に小さいアルゴリズム遅延(最小5.0 ms)を実現するために、品質とビットレートのトレードオフを許可している。既定値のOpusのフレームは20 msの長さだが、一般的に22.5 msの遅延が与えられるCELTレイヤーによるウインドウオーバーラップやSILKレイヤーによるノイズシェーピングのためにさらに2.5 msの先読みが必要である。SILKレイヤーの最小限はフレーム10 ms(遅延12.5 ms)でCELTレイヤーの最小限はフレーム2.5 ms(遅延5.0 ms)である。
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レイテンシ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 18:23 UTC 版)
「ブロードバンドインターネット接続」の記事における「レイテンシ」の解説
ブロードバンドでは優先通信機能の使えないインターネット経由でも低レイテンシ向けのサービスが比較的可能となる。しかしながらレイテンシの問題はまだ残っており、アクセス回線側においては特に無線通信が問題となる。
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