レイティング表示
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 09:08 UTC 版)
「エンターテインメントソフトウェアレイティング委員会」の記事における「レイティング表示」の解説
いずれも公式サイトにて ESRBによるレイティング表示は2つの要素からなる。一つは対象年齢区分を表示する1~2文字のアルファベットであり、もう1つはそのレイティングとなった要素の表記からなる。 レイティング区分解説ソフト一覧N/A Not Rated(NR) ESRBの発足以前に発売されたソフトか、非常に稀ではあるがESRBが評価を行わなかったケースに対してなされる表示。 N/A Rating Pending(RP) 発売前のタイトルについて、広報資料(ウェブサイトや雑誌広告)などで審査予定または審査中であることを示す時に使用される。CEROの「審査予定」に相当する。「T」区分以上のレイティングになる可能性がある場合、「子供には不適切な表現が含まれている可能性がある」ことを示す注意文「May contain content inappropriate for children.」が併記される。 N/A Rating Pending(RP)LIKELY MATURE 17+ 審査によって「M」区分のレイティングになる可能性がある場合、マーク内に「LIKELY MATURE 17+」が併記される。 N/A Early Childhood(eC) 3歳 - 6歳を対象としたもの。子供向け教育系のゲームソフトを想定しており、暴力表現などは皆無に等しいレベル。同レイティングのソフトを日本国内で発売するソフトが1つもないが、前述の理由により、「CERO:A(全年齢対象)」とほぼ同等のレイティングに相当する。また、このレイティングの該当ゲームは主に教育系ソフトである点は、「CERO:教育・データベース」の性質が似通う部分もある。ただし、ゲームではないものと大人向け内容も認められている「教育・データベース」と違い、「eC」は子供向けゲームソフトのみを対象とするため、2者の性質は少し異なる(家庭用ゲーム機としてリリースした非ゲーム類ソフトは、ESRBの審査対象外となる)。「eC」区分に該当するゲームソフトが少なく、「E」区分に適用可能であるなどの理由から2018年に廃止され、「E」区分に統合された。 N/A Kids to Adults(K-A) 対象年齢6歳以上。暴力表現などの度合いは少なく、あっても極力デフォルメされており、残虐さや苦痛などを感じさせない様に配慮されている。性的な描写は皆無。1998年まではK-A(Kids to Adults)という表記であった。対象年齢が6歳以上と低い為、eC同様「CERO:A(全年齢対象)」とほぼ同等のレイティングに相当するが、日本で「CERO:B(12才以上対象)」か「CERO:C(15才以上対象)」に指定されているソフトも少数ながら含まれている(「ニード・フォー・スピード アンダーグラウンド」、「GTI Club ワールド シティ レース」、「伝説のオウガバトル」など)。 一覧 Everyone(E) Everyone 10+(E10+) 対象年齢10歳以上。2005年3月2日にブランクが広かった「E」・「T」区分の中間という位置づけで追加された。「CERO:A(全年齢対象)」「CERO:B(12才以上対象)」のほぼ中間に相当する。同レイティングのソフトを日本国内で発売する際、表現の度合いにより、おおむね「CERO:A(全年齢対象)」「CERO:B(12才以上対象)」「CERO:C(15才以上対象)」の何れかの区分になることがある。 一覧 Teen(T) 対象年齢は13歳以上とされ、年齢が満たない場合、購入時には保護者の同意が必要となる。「E」・「E10+」区分より若干表現の度合いが強い。何らかの暗示的な物が含まれている場合もある。CEROの「CERO:B(12才以上対象)」「CERO:C(15才以上対象)」のほぼ中間に相当するが、日本では「CERO:D(17才以上対象)」とされているソフトの一部も含まれている(「ゼノギアス」、「BULLY」など)。また「INFAMOUS〜悪名高き男〜」は「T」区分だが、日本では「CERO:Z(18才以上のみ対象)」に指定された。日本製のソフトがCEROの「CERO:A(全年齢対象)」であっても、程度の低い暴力や戦闘の表現、思想にまつわる表現などによって「T」区分となる場合もある(「アーマード・コアシリーズ」、「大神」、「大乱闘スマッシュブラザーズX」、「魔界戦記ディスガイアシリーズ」、「勇者のくせになまいきだ。」など)。 一覧 Mature(M) 対象年齢は17歳以上とされ、年齢が満たない場合、購入には保護者の同意が必要となる。非常に強い暴力表現や間接的な性的表現などが含まれている。「CERO:D(17才以上対象)」か「CERO:Z(18才以上のみ対象)」に相当するが、一部「CERO:C(15才以上対象)」「CERO:B(12才以上対象)」「CERO:A(全年齢対象)」に相当するソフトが含まれる場合もある(「CONAN」、「サイレントヒル」、「バイオハザード アウトブレイク」、「バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ」、「RESISTANCE〜人類没落の日〜」、「GOD HAND」、「ペルソナ3・4」、「メタルギアソリッド バンドデシネ」、「真・女神転生III-NOCTURNE」など)。 一覧 Adults Only(AO) 成人指定、18歳未満禁止。直接的な性的表現や、非常に強い暴力表現を含む。「CERO:Z(18才以上のみ対象)」に相当するが、アメリカ製の家庭用ゲームソフトでは性的な表現も認められているのもある。マイクロソフト、任天堂、SIEといった各メーカーは「AO」区分と判定された対応ソフトの制作・販売は原則として認めず、大手流通のベスト・バイ、ウォルマートなどは「AO」区分と判定されたソフトを販売しない方針を採っている。そのため、アメリカ国内で流通および販売の上で不利であり、開発側が修正の上で再審査を経てレイティングを「M」区分に引き下げることが多い(PS2・PSP・Wii版の「マンハント2」は一例)。「AO」区分のまま流通されるソフトは非常に少なく、ESRBの発足から以来、その評定と判定されたソフトはわずか28本だった(2012年現在、販売中止の1本を含み実質には27本)。家庭用ゲームソフトでは、流通された「AO」区分のゲームは初期ロット分の『グランド・セフト・オート・サンアンドレアス』にしか存在しない(ただし、こちらは再審査時のレイティング。詳しくは当該項目参照)。 一覧 要素の表示部分には、審査員の間で含まれているとの認識で一致した要素が列挙される。以下にその一例を挙げる。 ギャンブル関係Simulated Gambling - 実際に金品を賭けないギャンブル。 Real Gambling - 実際に金品を賭けるギャンブル(賭博罪に相当する行為)。 飲酒関連以下と同様なものが喫煙(Tobacco ~)および麻薬(Drug ~)にも存在する。 Alcohol Reference - 酒類に関する描写がある。 Use of Alcohol - 飲酒描写がある(成人のみでの飲酒や喫煙が含まれる場合も表示される)。 性的表現Nudity - 裸体描写の存在。 Partial Nudity - 精緻ではないが、裸体表現がある。 Sexual Content - 性行動を連想させるグラフィック言及や描写。 Strong Sexual Content - 性行動へのグラフィック言及や描写。 Sexual Themes - 性的な事柄に関するシーンがある。表現が軽い場合は「Mild Sexual Themes」と表示される。 Mature Sexual Themes - 大人向けの性的なカテゴリ。裸体が出てくることがある。 Sexual Violence - 強姦などの性的暴力。 暴力表現Violence - 暴力シーンがある。 Animated Violence - アニメのような感じの暴力行為。 Cartoon Violence - マンガっぽい感じのキャラクターがなす暴力行為。 Fantasy Violence - 明らかにファンタジーであることがわかる「非現実的な世界」の人間、または非人間キャラクターによる暴力行為。 Intense Violence - リアルな暴力行為。生々しい血や身体の切断を伴う表現、人を殺傷するといった残虐な暴力行為が表される。 Blood - 流血シーンがある。 Animated Blood - アニメのような感じで血が出る。 Blood and Gore - 激しい流血シーンや、人体切断シーンがある。 この内、Violence、Cartoon Violence、Fantasy Violence、Bloodについては、表現が軽い場合「Mild ~」と表示される。 発言Suggestive Themes - 何かをそそのかしたり、叩きつけるような表現が見られる。表現が弱い場合は「Mild Suggestive Themes」と表示される。 Language - スラングや汚い言葉遣いが含まれている。表現が軽い場合は「Mild Language」と表示される。 Strong Language - 七大卑語が含まれている。 Comic Mischief - きわどいユーモアを含んでいるシーンがある。 その他Lyrics - ゲーム中に使われている曲の歌詞にきわどい表現が含まれている。表現の度合いによっては「Mild Lyrics」または「Strong Lyrics」と表示されることがある。 Some Adult Assistance May Be Needed(成人による援助が必要) - 子供向けのコンテンツに付けられる。 Informational - 役立つ情報(データ、事実、リソースなど)が含まれている。 キャラクターのカスタマイズが可能なオンラインゲームにおいては、これらとは別にその旨を示す注意文("Games Experience May Change During Online Play"など)が追加されている。また、審査通過後に問題が発覚した場合にはレイティングを引き上げるケースもある。 ちなみに、レイティングとは無関係に、社会情勢などの理由で発売禁止を勧告されたゲームも稀ながら存在する(Postal、The Guy Gameなど)。
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レイティング表示
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「ゲーム物管理委員会」の記事における「レイティング表示」の解説
ドイツのソフトウェア事前審査機構(USK)と同様、GRACのレイティングは法的かつ絶対的な拘束力を持っており、対象年齢に達しない者にゲームを提供(販売・譲渡・貸与・映写)した違反者は青少年保護法により刑事罰が科される。そのため、全年齢対象以外のタイトルは全て「〜歳以上対象」ではなく「〜歳未満禁止」と明確に表示される。対象年齢表示は色分けされており、それぞれ 緑 = ALL/全年齢対象 (전체이용가)青 = 12+/12歳未満禁止 (12세 이용가)黄 = 15+/15歳未満禁止 (15세 이용가)赤 = 18+/18歳未満禁止 (청소년 이용불가) となっている。なお、このレイティングはパソコンゲーム・家庭用ゲーム・オンラインゲーム・携帯ゲームに適用されるが、アーケードゲームは「全年齢対象」と「18歳未満禁止」の2段階のみと規制が緩くなっている。
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レイティング表示
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「フィルム・文献分類管理局」の記事における「レイティング表示」の解説
ゲーム、映像共通の表示 (General) - 緑色:全年齢対象に相当。暴力表現は少ない。 (Parental Guidance) - 黄色:GとMの中間に相当。 (Mature) - 黄色:暴力等の描写はあり、何かの暗示物が含まれている可能性がある場合。16歳未満への提供は「非推奨」とされるが、Restrictedではない。 (Restricted) - 赤:13歳未満への販売・譲渡・貸与・映写禁止。これ以下は「RESTRICTED」表示が付され、格付法により指定年齢に達しない未成年者への販売・譲渡・貸与・映写が禁止されている。 (Restricted) - 赤:15歳未満への販売・譲渡・貸与・映写禁止。 (Restricted) - 赤:16歳未満への販売・譲渡・貸与・映写禁止。 (Restricted) - 赤:18歳未満への販売・譲渡・貸与・映写禁止。 映像のみに適用される表示 (Restricted) - 赤:一般への販売・譲渡・貸与・映写が原則として禁止され、学術研究などの特別な目的に供する場合のみに視聴機会が限定される。 これ以外に「Objectionable」が存在し、これに該当した場合、ニュージーランド国内での公開そのものが禁止される。
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