一次記憶装置とは? わかりやすく解説

主記憶装置

(一次記憶装置 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/26 15:04 UTC 版)

主記憶装置(しゅきおくそうち)は、記憶装置の分類で、「補助記憶装置」が一般に外部バスなど比較的CPUから離れていて大容量だが遅い記憶装置を指すのに対し、コンピュータのメインバスなどに直接接続されている記憶装置で、レイテンシやスループットは速いが比較すると小容量である。特に、CPUが入出力命令によって外部のインタフェースを操作するのではなく、「ロード・ストア命令」や、さらには通常の加算などの命令において直接読み書きできる対象であるものを指す。メインメモリ、一次記憶装置[注釈 1]とも。


  1. ^ 近年はCPUキャッシュなどが3段近く入っていることもあったりするので、これを指して「一次記憶装置」というのは不適切になりつつある。
  2. ^ 以前はMMUと呼ばれる独立したチップだったこともあったが、現代の高性能・高機能なプロセッサではほぼ内蔵されている。


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一次記憶装置

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/10 23:26 UTC 版)

記憶装置」の記事における「一次記憶装置」の解説

詳細は「主記憶装置」を参照 一次記憶装置または主記憶装置(英:Primary storage)という語は、「プロセッサ直接アクセスできる記憶装置」を指す、大雑把な分類である。プロセッサはそこに格納されている命令を常に読み取り実行している。頻繁に操作しているデータ同様の方法でそこに格納されている。 初期のコンピュータでは、水銀遅延線ウィリアムス管磁気ドラムメモリが一次記憶装置として使用された。1954年ごろ、磁気コアメモリがそれら信頼性の低い手法に取って代わった。集積回路集積度の向上により半導体メモリ実用的になり、磁気コアメモリに代わって主流となったIBMメインフレーム場合1964年発表System/360ではまだコアメモリ1970年リリースSystem/370では半導体メモリである。また、現在の Random Access MemoryRAM)は、ほぼ全て半導体メモリである。 レジスタ (コンピュータ): レジスタを一次記憶装置に分類することもある。各レジスタ一般に1ワードデータ32ビット64ビット)を格納するCPU命令は、演算装置レジスタ上のデータ使った計算他の操作をさせるものであるそれ以外補助的な命令もある)。プログラミングにおいて、レジスタは特別である(また、一部レジスタ内部的なもので、プログラマからは「見えない」)。レジスタ記憶装置中でも最速であり、フリップフロップ構成されている。一時記憶装置という語もあるが「一次」と「一時」でまぎらわしい。 キャッシュメモリ: 超高速レジスタ若干遅いメインメモリ中間にある。一般にプログラマから見て速度以外は通常のメインメモリ同様に扱える対象となっている(正確に言うなら、通常のメインメモリのつもりでアクセスすると、「キャッシュヒット」すれば、なぜか速い、という感じである)。キャッシュメモリメインメモリより高速だが、容量小さい。また、レジスタ比べる低速だが容量大きい。キャッシュメモリ自体階層化されることが多く一次キャッシュは最も小さいが最速で、プロセッサ最も近い位置配置される二次キャッシュそれよりも大きく低速である。さらに三次キャッシュがある場合もある。 ワーキングメモリ: ハードウェア的にはキャッシュメモリ相当するメモリを、プログラマ意識して扱う必要があるような形で持っているコンピュータもある。Emotion Engineの「データスクラッチパッドRAM」など。 メインメモリは、メモリバス経由CPU直接または間接に接続されるメモリバス実際にアドレスバスデータバス構成されるCPUはまず、アドレスバスメモリアドレス呼ばれる数値送りアクセスしたいデータ位置指定する次にデータ本体読み書きデータバスで行う。場合によってはCPUと一次記憶装置の間にメモリ管理ユニット (MMU) があり、仮想記憶という抽象化などのタスク実施する。 一次記憶装置で使うRAM揮発性であるため、それだけでは電源入れたときにCPU実行する命令読み出すことができない。そこで、小さな立ち上げプログラムBIOS)の格納され不揮発性メモリ使ってブート処理を行う。ブート処理では、不揮発性の二次記憶装置からより大きなプログラムメインメモリ持ってきて、それを実行する。ここで使われる不揮発性メモリRead Only Memory (ROM) と呼ぶ。 "ROM" と呼ばれるメモリ実際には「リードオンリー」ではないことが多く更新が可能である。しかし、書き込み遅く、再書き込み前に消去する必要がある組み込みシステムではプログラム書き換えることが少ないため、ROM上のプログラム直接実行することがある。普通のコンピュータではROMBIOSなどの単純なプログラム以外を置くことはなく、プログラム不揮発性の二次記憶装置記憶しておくのが一般的である。 前述したとおり、英語では「一次記憶装置」は primary storage だが、最近では storage の意味日本語での用法に近い場合があるため、primary storage本項目で言うところの「二次記憶装置」を意味する場合出てきている。

※この「一次記憶装置」の解説は、「記憶装置」の解説の一部です。
「一次記憶装置」を含む「記憶装置」の記事については、「記憶装置」の概要を参照ください。

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