拡張カードとは? わかりやすく解説

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かくちょう‐カード〔クワクチヤウ‐〕【拡張カード】

読み方:かくちょうかーど

拡張ボード


拡張カード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/20 08:52 UTC 版)

拡張カード(かくちょうカード、: expansion card)、または拡張アダプターとは、コンピュータなどの情報機器で、機能を拡張するための小型のプリント基板を内蔵したカード(アダプター)である。

拡張カードを本体に装備する際のインターフェースは、拡張バス(外部バス)、あるいは拡張スロットといい、いくつかの標準がある。拡張カード等は、しばしば規格化された拡張バス、拡張スロットに挿入または装着し取り付けて使用する。

追加装備する機能には周辺機器のためのインターフェースも含まれる。デスクトップパソコンの多くには、マザーボード上に拡張バス(拡張スロット)があり、そこに拡張カードのエッジ・コネクタを差し込み装着できる。

概要

本体に取り付けた拡張カードの例
内蔵型テレビチューナーカード
ビデオキャプチャーカード

拡張カード上には、集積回路(IC)が搭載されており、カードの片側にはスロットに差し込んでマザーボードとカード上のICを電気的に接続するためのコネクタがある。

拡張カードには、ビデオカード(グラフィックカード)サウンドカードネットワークカードRAIDカード、ファイバーチャネルカードなどがある。元々は機能拡張は上記カードを装着することで実現していたが、近年はマザーボード上に上記の拡張機能(特にサウンドやネットワーク)が搭載されたものも多い。

実際に使用するためには、個々の拡張カードに対応したデバイスドライバ(通常、拡張カードに付属している)のインストールや、場合によっては動作パラメータの設定(グラフィックカードの解像度、ネットワークカードのIPアドレスなど)が必要になる場合が多い。

拡張バス

パーソナルコンピュータの拡張バス(拡張スロット)の一覧を以下に示す。バックプレーンバスも含む。

拡張ボックス、拡張ユニット

IBM PCにおけるXTバスや、NEC PC-6000シリーズ、PC-8800シリーズ等における独自の拡張バスが策定される以前は、コンピュータ本体(CPU)に拡張スロット等が装備されておらず、タンディTRS-80やNEC PC-8001のように、拡張ユニットI/Oユニット、あるいは拡張ボックスなどと製品によって呼称は異なるが、それと本体を拡張バス線(内部バスインターフェース)で直接接続し、その拡張ボックス筐体から改めて周辺機器と外部バスで接続すると言う形態であった。やがて、拡張ボックス筐体に規格化された拡張スロット等が装備され、あるいはコンピュータ本体に拡張スロット等を装備するものが一般的となっていったが、ホビー向けやゲーム向け機種では、大型の拡張スロット等は筐体サイズ上の商品施策上、備えないか、ごく少数のスロット類を備えるだけのものも残った。

PCIエクスプレス

PCI Express(Peripheral Component Interconnect Express)は、旧来のPCI、PCI-X、AGPバス規格を置き換えるために設計された高速シリアルコンピュータ拡張バス規格です[1][2][3]。これは、パーソナルコンピュータのグラフィックカード、キャプチャカード、サウンドカード、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ、Wi-Fi、イーサネットハードウェア接続用のホストアダプタ用の一般的なマザーボードインターフェースです。PCIe は、最大システムバス帯域幅の向上、I/O ピンの削減と物理的フットプリントの縮小、バスデバイスの性能スケーリング向上、より詳細な AER(Advanced Error Reporting)エラー検出・報告メカニズム、ホットスワップ機能の内蔵など、旧規格と比較して多くの改善点があります。PCIe規格の後のバージョンは、I/O仮想化をハードウェアでサポートしている[4]

PCI Expressの電気インターフェースは、トラフィックの同時レーン数で測定されます[5][6]。(レーンとはデータの送受信を行う1本の線のことで、両方向に1車線の交通がある「片側1車線道路」に似ている。)このインターフェイスは、他の数多くの規格でも使用されており、特にExpressCardと呼ばれるノートパソコンの拡張カード・インターフェイスが有名である。また、SATA Express ストレージ・インターフェイスや U。2(SFF-8639)とM2。

マザーボードには、x1、x4、x8、x16など、さまざまなサイズのPCIeスロットがあります[7][8]。x1スロットとx16スロットが最も一般的で、最近ではMスロットも一般的です とM2。

PCI Expressカードは、その物理サイズ以上のスロット(x16を最大とする)に収まるが、それ以下のPCI Expressスロットには収まらないことがある[9][10]

拡張カードの分類

主なもの。

関連項目

出典・脚注

  1. ^ Definition of "PCI Express"”. engineeringslab.com. 2024年10月20日閲覧。
  2. ^ PCI Express 2.0 vs. 3.0: What Are the Differences?”. www.onecomputerguy.com. 2024年10月20日閲覧。
  3. ^ PCIe”. www.fpgakey.com. 2024年10月20日閲覧。
  4. ^ PCI Express”. orgfree.com. 2024年10月20日閲覧。
  5. ^ NAND Flash Memory Controllers for Industrially Embedded Storage Solutions”. www.hyperstone.com. 2024年10月20日閲覧。
  6. ^ Traveling in the PCI Express Lane”. www.electronicdesign.com. 2024年10月20日閲覧。
  7. ^ Understanding The Different Types Of Slots On A Motherboard”. keysswift.com. 2024年10月20日閲覧。
  8. ^ 【徹底比較】PCIe 4.0と5.0【2024年版】”. blog.geekom.jp. 2024年10月20日閲覧。
  9. ^ PCI-Express”. www.acnodes.com. 2024年10月20日閲覧。
  10. ^ Can PCIe X4 Card Fit In X16 Slot?”. pcguide101.com. 2024年10月20日閲覧。

拡張カード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 22:36 UTC 版)

自作パソコン」の記事における「拡張カード」の解説

PC/AT互換機主な拡張スロットインターフェースには、ISAPCIPCI Expressがあるが、ISA2000年代前半までにほぼ消滅したまた、ビデオカード向けの拡張バスPCIからAGP経てPCI Express移行している。近年高速デバイスにはPCI Expressそれ以外PCIと言う棲み分けになっていたが、2017年現在ではPCI一本持たず拡張スロット全てPCI Expressであるマザーボードもある。

※この「拡張カード」の解説は、「自作パソコン」の解説の一部です。
「拡張カード」を含む「自作パソコン」の記事については、「自作パソコン」の概要を参照ください。

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