拡張バス
【英】expansion bus
拡張バスとは、パソコンと拡張カードの間でデータをやり取りし、拡張カードを機能させるインターフェースのことである。
バスとは、コンピュータ内部でデータをやり取りするための伝送路のことであり、CPU内部の回路をつなぐ内部バスと、CPUとメモリなどを結ぶ外部バス、パソコン本体と拡張カードを結ぶ外部バスに分けられる。
3Dグラフィックカードやネットワークカードなどの拡張カードを装着して、パソコンの機能を強化したり、新たな機能を付加したりするために、デスクトップ型パソコンには外部バスが標準で搭載されている。
拡張バスの代表的な規格としては、PCI(Peripheral Component Interconnect)などを挙げることができる。PCIも最近では、より高速なPCI-Expressに置き換わりつつある。
拡張カード
(拡張バス から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/04 01:32 UTC 版)
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拡張カード(かくちょうカード、英: expansion card)、または拡張アダプターとは、コンピュータなどの情報機器で、機能を拡張するための小型のプリント基板を内蔵したカード(アダプター)である。
拡張カードを本体に装備する際のインターフェースは、拡張バス(外部バス)、あるいは拡張スロットといい、いくつかの標準がある。拡張カード等は、しばしば規格化された拡張バス、拡張スロットに挿入または装着し取り付けて使用する。
追加装備する機能には周辺機器のためのインターフェースも含まれる。デスクトップパソコンの多くには、マザーボード上に拡張バス(拡張スロット)があり、そこに拡張カードのエッジ・コネクタを差し込み装着できる。
概要


拡張カード上には、集積回路(IC)が搭載されており、カードの片側にはスロットに差し込んでマザーボードとカード上のICを電気的に接続するためのコネクタがある。
拡張カードには、ビデオカード(グラフィックカード)、サウンドカード、ネットワークカード、RAIDカード、ファイバーチャネルカードなどがある。元々は機能拡張は上記カードを装着することで実現していたが、近年はマザーボード上に上記の拡張機能(特にサウンドやネットワーク)が搭載されたものも多い。
実際に使用するためには、個々の拡張カードに対応したデバイスドライバ(通常、拡張カードに付属している)のインストールや、場合によっては動作パラメータの設定(グラフィックカードの解像度、ネットワークカードのIPアドレスなど)が必要になる場合が多い。
拡張バス
パーソナルコンピュータの拡張バス(拡張スロット)の一覧を以下に示す。バックプレーンバスも含む。
- マルチプラットフォーム(PC/AT互換機、Macintosh、他)
- PC/AT互換機(IBM PCおよびIBM PC互換機)
- Macintosh
- PC-9800シリーズ
- PC-9800シリーズ以外のNEC系
- PC-6001、PC-8800シリーズ、5550、FMシリーズ、X68000
- (各シリーズの独自バス)
- PC-8000シリーズ
- (初期型は、独自の拡張ユニットを必要とした)
- 各種ミニコン・ワークステーション
- その他
拡張ボックス、拡張ユニット
IBM PCにおけるXTバスや、NEC PC-6000シリーズ、PC-8800シリーズ等における独自の拡張バスが策定される以前は、コンピュータ本体(CPU)に拡張スロット等が装備されておらず、タンディのTRS-80やNEC PC-8001のように、拡張ユニット、I/Oユニット、あるいは拡張ボックスなどと製品によって呼称は異なるが、それと本体を拡張バス線(内部バスインターフェース)で直接接続し、その拡張ボックス筐体から改めて周辺機器と外部バスで接続すると言う形態であった。やがて、拡張ボックス筐体に規格化された拡張スロット等が装備され、あるいはコンピュータ本体に拡張スロット等を装備するものが一般的となっていったが、ホビー向けやゲーム向け機種では、大型の拡張スロット等は筐体サイズ上の商品施策上、備えないか、ごく少数のスロット類を備えるだけのものも残った。
拡張カードの分類
主なもの。
関連項目
拡張バス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/16 23:21 UTC 版)
XTの拡張バス(通称:XTバス)は、オリジナルのIBM PCのバス(通称:PCバス)と基本的には同じだが、一部のレイアウト変更や制御信号の追加などが行われ、後のATバスのベースとなり、更には8ビットISAとして標準化された。 1981年8月のオリジナルのIBM PCリリース後より、IBMはすぐに5つの8ビット「I/Oチャネル」拡張スロットが不十分と認識した。1981年10月のIBM社内の出版では、必要に応じて拡張カードを入れ替える事をIBMが奨めた事を報告し、「私の意見では、これは問題となる」と記した。事実上、全てのPCは少なくともディスプレイカードとフロッピーディスク用コントローラカードを必要とするため、プリンター用パラレル通信カード(CGA使用時)、シリアル通信カード、メモリ拡張ボード、サードパーティーのハードディスクコントローラカード、2枚目のディスプレイカード、その他の専用アダプターカードなどには、残りの僅か3つのスロットしか使用できなかった。 XTは8つの拡張スロットを持った。うち6つの拡張スロットは、オリジナルのIBM PCの5つの拡張スロットと同じスペースに配置され、アダプターカードの長さも同じだった(フルサイズ)。2つの拡張スロットはフロッピーディスクドライブの背後に配置され、アダプターカードの長さは短かかった(ハーフサイズ)。多くのカードは2つの拡張スロットには収納できず、また特に2枚構成のボードなどいくつかのカードはスロット間の狭さのために6つの拡張スロットには装着できなかった。多くの場合、フロッピーディスクドライブおよびハードディスクドライブのカード、シリアルポートのカード、ディスプレイアダプターなどがスロットを占有した。
※この「拡張バス」の解説は、「IBM PC XT」の解説の一部です。
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