一本とは?

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いっ‐ぽん【一本】

細長い一つまた、電話手紙などについてもいう。「一本の便りもない」→本(ほん)

一冊または一部書物

㋑ある書物異本別の本。「一本に曰(いわ)く」

柔道剣道などで、完全に技が一つ決まること。転じて、相手やり込めること。「これは一本取られたな」

名詞に付いて)そのことだけに、目標態度などを絞ること。いっぽんやり。「芸一本に生きる」「進学一本にしぼる」

それ一つだけ独立しうる状態であること。特に、一人前になった芸者。→半玉(はんぎょく)

とっくりに入った酒。「一本つける」

100つないだ銭差(ぜにさし)一つ一文銭100文、四文銭400文。

「—づつも取らねば勘定合ふもんぢゃあねえ」〈黄・即席耳学問

同じ仲間一味。ぐる。

おのれが弟の伝三郎今迄おのれら—と思ひしに」〈浄・卯月の紅葉

アクセント137ッポン、2はイッポン


ひと‐もと【一本】

や木などのいっぽんまた、一つだけ離れて立っているや木など。「一本松

「滑(なめらか)なる床には、—のだに生いず」〈鴎外訳・即興詩人


いっ‐ぽん【一本】

〔名〕

書物についていう。

(イ) 書物一冊一巻一部書物

今昔1120頃か)七「曇摩伽陀耶舎(どんまかだやしゃ)に値(あひ)て无量義経を伝へむと思ふ。心を至して此を請(うく)るに、纔(わづか)に一本を得たり」〔王建‐哭孟東野詩〕

(ロ) 一つ書物。ある書物異本多くある場合などにいう。一書

万葉(8C後)三・二五五天離る夷の長道ゆ恋ひ来れば明石の門より大和島見ゆ 一本云、やどのあたり見ゆ

② 木、扇、竹、髪の毛、針、刀、壜(びん)など、細長い一つ

九暦九条殿記五月節・天慶七年(944)五月寄柱今日以前左右馬寮堀立各一本」

読本夢想兵衛胡蝶物語(1810)前「一本の松魚(かつを)は食ひつくされず」〔淮南子説林訓〕

③ ばらばらになっているものをまとめた、ひとまとまりまた、他の要素交えない、一つの物事や方向

④ 同じ仲間一味。ぐる。

浄瑠璃卯月の紅葉(1706頃)上「をのれが弟の伝三郎今迄をのれら一本と思ひしに」

(5) それ一つだけ独立しうる状態にあること。一本立ち

(イ) 他の助け借りずに独力でが行なえること。

浄瑠璃源頼家源実朝鎌倉三代記(1781)八「此庵地を一本(いッぽン)の寺にしたいと思ふから」

(ロ) 特に、一人前になった芸者一本立ち。⇔半玉

当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉四「二代目小常と名宣(なの)らせ、大妓(イッポン)として押出せしに」

(6) 江戸時代以後金銭簡便な単位

(イ) 一文銭または四文銭つないだ銭差し一本の意で、百文または四百文のこと。

洒落本通言総籬(1787)二「さよじさんに一本(ぽン)かりてたて引きをしてあげてやったに」

歌舞伎傾情吾嬬鑑(1788)五立「『酒手もろともソレ一本』と四文銭を一本出してやる」

(ロ) 転じて、百両のこと。

南水漫遊拾遺(1820頃)四「歌舞伎楽屋通言〈略〉壱本金百両

(ハ) 明治以後百円千円一万円などをいう隠語。〔隠語輯覧(1915)〕

落語三軒長屋(1894)〈四代目橘家円喬〉「マア雑費を引いて、跡(あと)百円(イッポン)も残りゃア」

(7) 剣道柔道一回勝負また、わざが一つきまること。転じて、相手やりこめること。「一本とる」

浮世草子好色万金丹(1694)三「かやうの男は大かた女房の方から一本しられてをきざりにあふもの也」

(8) その道ひとすじいっぽんやり。「文筆一本の生活」

(9)いっぽんぐま一本隈)」の略。


ひと‐もと【一本】

〔名〕

① 木やなどの一本(いっぽん)。一株また、器具などの一基(いっき)。

古事記(712)中・歌謡「みつみつし 久米の子らが 粟生(あはふ)には 臭韮(かみら)比登母登(ヒトモト) 其ねが本 其根芽つなぎて 撃ちてし止まむ

などの猛禽一羽。〔いろは字(1559)〕

仮名草子浮世物語(1665頃)三「一もとに侍一人を代へられん事」

③ 酒になり始め時のある量の米と麹(こうじ)の数え方日葡辞書(1603‐04))

④ (接頭語のように用いて) 木やが一本だけ離れて立っていることをいう。

古事記(712)下・歌謡「八田の 比登母登(ヒトモト)須宜(すげ)は 子持たず 立ちか荒れなむ あたら菅原


一本

読み方:いっぽんいつぽん

  1. 1 半玉に対し一人前芸者をいふ。 2 いつぽんぐま(一本隈)の略、俳優の顔の隈取り一種
  2. 半玉から一人前芸者になること 一本は線香一本をもつて時間計り一人前玉代がとれるところから。〔花〕 ②ヘロイン五瓦の包装 取引単位。〔覚〕
  3. 百円又は千円をいう。又花柳界では水揚した芸者のことをいう。

分類 花/覚/風俗犯罪


一本

読み方:いっぽん

  1. 金額百円又ハ千円ノ意。〔第七類 雑纂
  2. 一口といふこと。〔相場語〕
  3. 金額壹円、十円百円、又は千円のことをいふ。〔犯罪語〕
  4. 百円又は千円を云ふ。
  5. スリツタ金品一個呼称ス。
  6. 一回一つ或いは百円千円もいう。〔一般犯罪
  7. 百円、又は千円。〔掏摸

分類 掏摸犯罪犯罪語、相場


一本

読み方:いっぽん

  1. 門戸ニ施シタル閂。〔第五類 一般建物

一本

読み方:いっぽん

  1. 水揚すまして一人前になつた芸者のことをいふ。みづあげの条を参照せよ。〔花柳語〕
  2. 半玉から一人前芸者になつたもののこと。〔花柳界
  3. 一人前になつた芸者。「半玉」に対す言葉
  4. 芸妓。又『寝子(ねこ)』に作る、但し売人に於ては之等の異名使用せず専ら芸者衆(げいしやしゆ)』と称するを常とす。をんちまをしやま、ぎ、きつね、げいしう、さんしらう、しやも、しげま、しやけ、しやべいしんげえるちんすけ、ちやつた、ちんふり、つま、つよぎ、どぼ、どてつ、ともきち、びー、びるまるひようさいやあちやん、等は何れも其の隠語なり。上は丸山総監所謂神聖な芸妓』より下は一回一錠の円タク連に至るまで妓品頗る多し何れも七つ八つからイロハを習ひハの字忘れイロばかりの徒。最近不良客の増加伴ひ之が撃退目的として新に腕力芸者進出する者あり自ら僭して講道館二段号す何ぞ猫に類せざるの甚しきや、宜なり近時妓の三紘を張る者亦多く犬皮用ゆ著者如きは常に馬革造る所の皺を鳴してスパニツシユダンスを踊れり、か、か、はた馬か、希はくは読者採決委せん。校書柳樽やなぎだる)に曰く。『くらやみを目ばかりあるくからす猫』。明治初年新聞に、芸者と呼んで告訴された記事が出てゐるが、示談にでもなつたものか判決文見当らぬ。
  5. 水揚すまして一人前になつた芸者のことをいふ。みづあげの条を参照せよ。
  6. 〔隠〕水揚すまして一人前になつた芸者のこと。
  7. 半玉から一人前芸者になつたもののことをいふ。
  8. 水揚げを済ました一人前芸者の事を云ふ。
  9. 花柳界用語。半玉から一人前芸者になつたもの。芸者花代は、今は大方時間制度であるが、昔は線香一本いくらと定められてゐたので、この「一本」といふところから出た言葉であらう。
  10. 水揚をすませて一人前になつた芸者のこと、玉代線香代)のことから出た語、「ミズアゲ参照
  11. 水揚すまして一人前になった芸者のことをいう。〔花柳界
  12. 一人前芸者

分類 花柳界花柳界風俗花柳


一本

読み方:いっぽん

  1. 衣服枚数単位。〔第七類 雑纂
  2. 衣類枚数単位
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一本

名字 読み方
一本いちもと
名字辞典では、珍しい名字を中心に扱っているため、一般的な名字の読み方とは異なる場合がございます。

一本

読み方
一本いちもと
一本ひともと

一本

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/18 18:41 UTC 版)

一本(いっぽん)とは、武道将棋プロレス等、勝負ごとにおいて、ひと勝負ついた、決着がついたことである。


  1. ^ 嘉納行光川村禎三中村良三醍醐敏郎竹内善徳『柔道大事典』監修 佐藤宣践、アテネ書房、日本 東京(原著1999年11月)、186頁。ISBN 4871522059。「三本勝負」
  2. ^ 嘉納行光川村禎三中村良三醍醐敏郎竹内善徳『柔道大事典』監修 佐藤宣践、アテネ書房、日本 東京(原著1999年11月)、345頁。ISBN 4871522059。「二本勝負」


「一本」の続きの解説一覧

一本

出典:『Wiktionary』 (2018/07/05 01:50 UTC 版)

名詞

いっぽん

  1. 細長い形のものが1つあること。
  2. 1書物
  3. ある書物
  4. 武道が完全にきまること。
  5. 1つ事に専念すること。

発音

語義1,4,5

い↘っぽん

語義2,3

い↗っぽん

翻訳

語義1
語義4

関連語

語義1
語義4
語義5



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