水揚
読み方:みずあげ
- 1 娼家などにて処女の初めて男子に接すること。2 土蔵を破ること、盗賊の用ふる隠語。
- 芸娼妓が半玉から一本になること。又は娘が処女を破ることをいふ。松屋筆記に「倡家にて倡女を船にたとへいふ詞あり。少女を新造といふは。船の新造よりいへり。始めて閨中を試みるを水揚といへり。船に積みたる物をおろすを水揚といへば、始めて客にあはしめて、その金銀を得るを船荷を得るにたとへるなり」とある。又犯罪語にては土蔵を破ることをいふ。処女を破る意味から転じたのである。
- 処女を姦すること。それより土蔵破りのこと。土蔵を娘といふ。或は婦女子誘拐。又は米穀を船より荷揚げすること。或は又商店にて売上高の総扣のこと。それより窃盗品の総扣のこと。
- 俗に処女を姦するを水揚と言うを、土蔵を娘と言う隠語より土蔵破り窃盗に直称す。三島。
- ⑴〔花〕処女を破ること、女の淫水を吸上げるの意から出た語。⑵〔犯〕土蔵を破ること。
- ①稼ぎ高。漁獲高を水揚げというところから収入のこと。〔俗〕 ②船の荷を陸に揚げること。水(船)から引揚げるところから。〔仲〕 ③若い芸妓が始めて客に肌を許すこと。交接の形容語。〔花〕 ④土蔵破り。土蔵を娘といい、それを破る(犯す)ことを芸者の水揚げにたとえたもの。〔盗〕
- 〔花〕処女を姦すことで、土蔵の窓を破って入る娘師の一種。又半玉から一本になることをいう。松屋筆記に「娼家にて娼女を船にたとえ云う詞あり。少女を新造というのは、船の新造よりいえり。始めて閨中を試みるを水揚といえり、船につみたる物をおろすを水揚といえば、はじめて客にあわしめてその金銭をうるを船荷を得たるたとえるなり」とある。
水揚
読み方:みずあけ,みずあげ
- 花柳界の通語。婦人の始めて男子に接すること。
- 水揚。処女始めて性交すること。殊に雛妓などの初めて男子に接するといふ破身。「類聚名物考」に「定情を新枕にして俗に云ふ水揚なり、西土にては破瓜ともいへり」。とあり。「橘庵漫筆東〓子」に「雛妓初て人に寝をすすむるを水上といふを世事談といへるものに商売の荷物を船より問丸へ初て上るを水上と云ふに準じて云ふと書けり、然れども万葉に未通女と書きて未だ人にまみえざる少婦をいへば始めて揚ぐる雛妓故全く未通揚なるべし」とあり。
- 半玉から一本になること、又は娘が処女を破ることをいふ。松屋筆記に「倡家にて倡女を船にたとへいふ詞あり。少女を新造といふは、船の新造よりいへり。始めて閨中を試みるを水揚といへり。船に積みたる物をおろすを水揚といへば、始めて客にあはしめて、その金銀を得るを船荷を得るにたとへるなり」とある。〔花柳語〕
- 処女を××すること。
- 〔花〕芸者など一本になること、又初めて客(※ママ)許すことに依つて女となること。「松屋筆記」などにも此のことが見えてゐるが詳細は略す。
- 初めて芸娼妓が男に接する事。〔花柳界用語〕
- 『類聚名物考』に曰ふ『娼家青楼の詞に、女の初めて客にあふを水揚といふは、そのもと舟の縁語より出たり。新婦処女を新艘とよぶ故水揚の語も出たり。是はもとふねの荷物を陸へ取上るを商家の語にかくいへり。それによそへたり』と。××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××、妓の為めに病む者あれば全く棄てて顧みず療養の費は挙げて妓に嫁するを例となせり。凡そ男性の未通女を好むはそのサジズムス的傾向の致す所にして毫も道徳的要求の干与する所に非ず、女性の之に迎合する所以のもの亦一にその市場価値の減退を恐るる而耳、報国優生の道豈他事なからんや、註に臨んで感あり敢へて一言を附す。梳〓。初夜権。
- 〔俗〕花柳界にて処女を破る事。
- 若い芸者が初めて客に肌を許すこと、又半玉から一本になることをいふ。
- 半玉が一本になる事又は新造が初めて客と寝る事を云ふ。
- 花柳社会の語。男子の筆下しに対し、女子の処女を破ること。ポンプの水揚げより起る。
- 処女初めて交会する事。多く娼家にて小女初めて客に接するを称す。破身なり。支那語にては「梳〓」と書く。
- 半玉から一本になること。又は娘が処女を破ること。松屋筆記に「娼家にて娼女を船にたとえ云う詞あり。少女を新造というは、船の新造より云えり。始めて閨中を試みるを水揚といえり。船につみたる物をおろすを水揚といえばはじめて客にあわしめて、その金銭を得るを船荷を、得るにたとえるなり」とある。〔花柳界〕
水揚
読み方:みずあげ
水揚
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「水揚」の例文・使い方・用例・文例
- ここはフランスで最大のターボットの水揚げ港の1つです。
- カキの水揚げ.
- その日の水揚げは 10 万円だった.
- この花は水揚げがよくない.
- 水揚人足
- 水揚帳
- 水揚げの日などの祝日に,遊女が召使いたちに贈る祝儀の金銭
- 螺子ポンプという,かみ合わせたねじ棒の回転によって液体を押し出す構造の水揚げ機
- 水揚げのため,切り花の茎を水の中で切る
- 螺旋水揚げ機というポンプ装置
- 渦巻きポンプという水揚げポンプ
- 豊(ぶん)後(ご)水道で捕れたアジには,漁船が水揚げする場所や使われている漁法に応じて,異なった名前がある。
- 組合の漁船が漁獲して水揚げした新鮮なイカは,乾燥され,真空パックされ,ビニール袋に入れられる。
- 兵庫県新(しん)温(おん)泉(せん)町(ちょう)は松葉ガニの重要な水揚げ港の町だ。
- 山口県下(しもの)関(せき)市による調査で,下関漁港が国内最大のアンコウの水揚げ港であることがわかった。
- 1930年代中頃まで,ニシンは毎年30万トン以上水揚げされていた。
- しかし,今年に入ってから1か月半の間に1100トンを超えるニシンが漁獲,水揚げされた。
- 富山県の氷(ひ)見(み)漁港で12月と1月に水揚げされたブリの数は計13万774本だった。
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