盗賊とは? わかりやすく解説

とう‐ぞく〔タウ‐〕【盗賊】

読み方:とうぞく

ぬすびと泥棒


盗賊

作者柴田錬三郎

収載図書柴田錬三郎選集 17 後期短篇集
出版社集英社
刊行年月1990.7


盗賊

作者三島由紀夫

収載図書決定版 三島由紀夫全集 1 長編小説
出版社新潮社
刊行年月2000.11


盗賊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/20 06:49 UTC 版)

盗賊(ゴヤの絵画)

盗賊(とうぞく)とは、法令から逸脱して強奪(掠奪)などを行う者たちの集団を指す。

概要

街道沿いや人気のない場所で旅行者や通行人を襲い金品を強奪する者を追い剥ぎ(おいはぎ)と呼ぶ。山中に拠点を置き通行人などを襲う盗賊を山賊(さんぞく)、を用い他の船や沿岸を襲撃する盗賊を海賊と呼ぶ[注 1]。また、山賊を含め、山野で通行人などを襲うものは野盗(やとう)とも呼ばれる。

ほとんどの盗賊は多勢を以って形成し、首領格を中心とした組織を構成している。構成員には、富裕層犯罪者貧困層レジスタンス集団などがいる。人里離れた山野に拠点を置くことが多いが、都市部では貧困層の生活する地域つまり貧民窟スラムファヴェーラ等)を拠点とする場合もある。

日本

日本においては古代より見られ[注 2]、その存在は遠隔地交易の発達阻害要因でもあった。このため十分な力を持った領域支配者は治安維持と流通の安全のためしばしば盗賊の取締りを行なった。

室町時代成文法では山賊は重科、重犯と位置づけられ禁圧の対象だったが、『世鏡抄』で落ちぶれた武士が山賊になるのは「侍ノ習」と述べられるように、一般社会ではすべての山賊が重犯罪者とは必ずしも考えられてはいなかった[2]。山賊は一種の関所であり、それを黙認する地頭職や警察権をもつ氏族は、通過する商人から警固料を徴収した。

戦国時代、旅をすることが容易でなかった理由のひとつは、様々なところに山賊の類が出没したからである。

豊臣秀吉の「海賊停止令」によって、全国規模で山賊・海賊の設けた不法な関所の撤廃が推し進められた[3]

徳川家康鳶沢甚内なる盗賊の頭目を捕え、助命を条件に彼らの情報網を使って、江戸市中における盗賊の取り締まりや治安維持にあたらせたという。

また江戸幕府は町奉行所とは別に火付盗賊改方を設置し、盗賊も含めて凶悪犯を取り締まる専任の部署を設けた。長谷川宣以は、自身が若いころは放蕩無頼の生活を送っておりアウトロー的な人々との付き合いもそれなりにあったとされ、そうした人脈のおかげか、また彼らの気性や行動様式を知りつくしていたおかげか、多くの盗賊を捕える手柄をあげた。

有名な盗賊

世界

日本

※:なお、蜂須賀正勝(小六)が野盗・野武士出身との創作がよく知られるが、実際は土豪・小規模な国人領主である。

脚注

注釈

  1. ^ あくまでSF、虚構の中であるが、航空機を用いる架空の盗賊を登場させ、それを「空賊」と呼ぶ作品もある。
  2. ^ 常陸国風土記』に油置賣命(アブラオキメのミコト)の名がある[1]

出典

  1. ^ 大久間喜一郎 編『古代説話 風土記編』おうふう、1983年。 
  2. ^ 桜井 1994, pp. 119–123.
  3. ^ 桜井 1994, p. 147.

参考文献

関連項目

外部リンク


盗賊(女性)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/06/04 04:14 UTC 版)

アプサラス (コーエー)」の記事における「盗賊(女性)」の解説

剣士比べ攻撃力防御力は劣るが唯一宝箱まともに開封することができる。また装備柔軟性高く、盗賊のために用意され特殊な技駆使すれば剣士凌ぐ攻撃力発揮できる

※この「盗賊(女性)」の解説は、「アプサラス (コーエー)」の解説の一部です。
「盗賊(女性)」を含む「アプサラス (コーエー)」の記事については、「アプサラス (コーエー)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「盗賊」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

盗賊

出典:『Wiktionary』 (2021/11/28 12:13 UTC 版)

名詞

 とうぞく

  1. 盗み略奪行う盗人

「盗賊」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「盗賊」の関連用語

盗賊のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



盗賊のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの盗賊 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのアプサラス (コーエー) (改訂履歴)、火の鳥 鳳凰編 我王の冒険 (改訂履歴)、ダンジョンマスター (MSX) (改訂履歴)、ファイアーエムブレム 暁の女神 (改訂履歴)、光の4戦士 -ファイナルファンタジー外伝- (改訂履歴)、マイト・アンド・マジック (改訂履歴)、NetHack (改訂履歴)、ブラッド・ソード (改訂履歴)、魔界戦記ディスガイアシリーズ (改訂履歴)、くまクマ熊ベアー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの盗賊 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS