半玉
- 未だ一人前の芸妓とならず、玉代の半分なる年若き妓を云ふ。
- おしやく、雛妓に同じ。未だ一人前とならざる芸妓の、玉代半分なるもの。
- 未だ水揚をしないで、お酌をしたり、舞をまつたりする年のゆかぬ芸妓の事をいふ。〔花柳語〕
- 未だ一本にならない年のゆかない水揚げ前の芸妓で、客席に出てもお酌をしたり、舞をまつたりするのみである。〔花柳界〕
- 芸妓候補者の舞踊又は下方を以て客席に侍する者、但し満十二才以上の義務教育修了者に限り其の営業を認可せらる。桃割れ、友禅、衣は必ずオハシヨリとす。常に処女を装ひ巧みに差恥の態を学ぶ、客の之を手折らんと欲する者あれば時に千金を唱ふ、一度び其の節を破れば即ち一本と成る、蓋し必ずしも然らざる者あり。明治時代『アラよござい』の異名を有したるも今は絶えて之を口にする者なし、好んで蜜豆を食ふ。素と玉祝儀(ぎょくしうぎ)共一本の半額なるを通則としたるを以て半玉と云ふ。今は稍高し、雛妓(すうぎ)。
- お酌の事。
- 未だ水揚をしないで、お酌をしたり、舞をまつたりする年のゆかぬ芸妓の事をいふ。
- 〔俗〕お酌をしたり、舞をまつたりする、年のゆかない芸妓をいふ。
- まだ水揚げをしないでお酌をしたり舞を舞ふたりする芸妓の事を云ふ。
- 〔花〕お酌をしたり舞をまつたりする若い芸妓のこと、玉代が半分の意。
- まだ水揚げをしないで、お酌をしたり、舞をまったりする年のゆかぬ芸妓のこと。〔花柳界〕
- はんぎょくのページへのリンク