一類(甲類)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/04 16:29 UTC 版)
「心ちよげなるもの」(大系80段)から始まる系統。「春はあけぼの」(第1段)から「あぢきなきもの」(大系79段)までが欠けており、当初は四巻本だったのではないかと推測されている。また、二類が重複とみなして除去したと思われる「原は」(大系16段、113段)と「森は」(大系112段、207段)の同じ主題について書かれた本文の異なる類想章段が重出している点も特徴である。 陽明文庫所蔵本 室町時代中期の書写。別に「陽明文庫乙本」が存在するため「陽明文庫甲本」とも呼ばれる。新潮日本古典集成(萩谷朴校註、1977年刊)以降、底本の主流となっている伝本であり杉山重行『三巻本枕草子本文集成』(笠間書院、1999年)も陽明文庫本が底本とされている。 宮内庁書陵部所蔵本 陽明文庫乙本 宮内庁書陵部所蔵本を謄写。 高松宮家所蔵本
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