伝本とは? わかりやすく解説

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でん‐ぽん【伝本】

読み方:でんぽん

ある文献の、現在まで伝わっている写本または版本


伝本

読み方:デンポン(denpon)

現在まで伝承されている書籍


伝本

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/09/16 13:52 UTC 版)

一簣抄」の記事における「伝本」の解説

序文において「秘伝として他見禁ずる」と記されている通り現存する写本の数は少なく広く流布し形跡はない。 陽明文庫近衛自筆稿本首巻及び桐壷から夢浮橋までのすべてを含む73からなる完本本書にかかわるいくつかの消息文近衛家久による「一簣抄目録」などとともに伝来している。 宮内庁書陵部蔵本近衛基煕自身により書写されたとみられる首巻及び桐壷から夢浮橋までのすべてを含む7374からなる完本近衛基煕自筆稿本比べてみると本文ほとんど同じであるだけでなく改行改頁位置も同じ、表装もほとんど同じであり、複製本と言えるほどに似ている陽明文庫近衛家久本桐壷、帚木のみの写本国文学研究資料館初雁文庫本昭和期の新写本首巻桐壷夢浮橋のみの写本

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覚勝院抄」の記事における「伝本」の解説

本書の伝本は大きく初期稿本系グループ」、「通行本グループ」、「増補グループ」に分かれるそれぞれのグループ中でも写本ごとに少なくない差異がある。 初期稿本系グループ穂久邇文庫所蔵本とその転写本と見られるもの。記述重複見られるなど未整理部分もあり、「聞書としての性格が強い原初的形態持っている。 穂久邇文庫所蔵本 国立国図書館蔵本伊達旧蔵本) 天理図書館蔵本甲本万治奥書本) 通行本グループ古くから『覚勝院抄』と呼ばれてきたもの。「聞書」的な性格薄くなり、『覚勝院抄』という固有の名称比較整理され内容持った固有の注釈書としての性格が強い。 宮内庁書陵部甲本桂宮本) 宮内庁書陵部乙本(鷹司本) 東京大学国語研究室蔵本 静嘉堂文庫蔵本 天図書館蔵本乙本(九条家旧蔵本) 天理図書館蔵本丙本(青谿書屋旧蔵本) 天理図書館蔵本丁本(桃園文庫旧蔵本) 天理図書館蔵本戌本(白水蔵書本) 中田剛直旧蔵本 学習院大学蔵本三条西家旧蔵本) 東海大学桃園文庫蔵本 野村精一架蔵増補グループ増補本系統は『岷江入楚』、『湖月抄』、『源氏物語玉の小櫛』など後世書物から加筆とみられるものを含んでいる。江戸時代中期以降写本のみが存在する実践女子大学図書館常磐松文庫蔵実践女子大学文芸資料研究所蔵本(三条西家旧蔵本) 東京大学総合図書館蔵本足代弘訓書入本

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長珊聞書」の記事における「伝本」の解説

現存する伝本としては以下の2本がある。 陽明文庫蔵本夕霧1帖を欠く53からなる 京都大学図書館蔵本源氏物語抄』と題している。前半5巻のみ現存する

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姫国山海録」の記事における「伝本」の解説

東北大学附属図書館狩野文庫)に収蔵されている。他に同様の内容をもつ写本などは確認されていないため、その伝来についても詳しく判明しない

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十訓抄」の記事における「伝本」の解説

一類本(平仮名本・第七篇と第十篇の後半を欠く)、二類本(片仮名本)、三類本一類本の欠部二類本によって補う)、四類本二類本に近い、流布本)の四種大別されるいずれも成立から時代降った近世以降の伝本であり、総じて古写本には恵まれない。 泉基博が二類本の完本宮内庁書陵部本)を発見して以来、伝本研究進展した。現在、二類本が原態に近いものとして重視されるが、一類本が原態に近い部分もある。 現行の版本は、「新訂増補国史大系」(吉川弘文館)、「新編日本古典文学全集」、抜粋版「日本の古典を読む」(各・小学館)、「十訓抄」(岩波文庫、度々復刊)がある。「新編日本古典文学全集」は二類本の宮内庁書陵部本。「岩波文庫」は一類本の東京大学国文学研究室本を主な底本とする。

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源氏物語提要」の記事における「伝本」の解説

本文大きく流布本系統と異本系統とに分かれる現存する伝本には6巻稲賀敬二蔵本)のものや8巻のもの、10巻天理図書館蔵本)のものなどがある。跋文によれば本書は全6巻であるとされているためこれが最も原形保ったものだと考えられている。またこの「6」という巻数は『源氏物語』60巻説にもとづくものである考えられている。

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石清水八幡宮権別当田中宗清願文」の記事における「伝本」の解説

大江周房による漢文は、大日本古文書石清水文書ならびに群書類従活字本収められるが、願文中の16箇条順序両者異なっている。 藤原定家による仮名文は、「天理図書館善本叢書」に影印収載される。仮名文13箇条有するが、この箇条順序も、漢文活字本二種のいずれとも異なる。 この他漢文仮名文両者直接的に比較参照できる活字文が作成されている。

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播磨国風土記」の記事における「伝本」の解説

播磨国風土記』の伝本は、三条西家所蔵していた平安時代末期写本三条西家本」のみである。この写本国宝指定されており、現在は天理大学附属天理図書館所蔵している。他に写本はなく、また、三条西家本も常に存在知られているものではなかったため、『播磨国風土記』は一部逸文として知られているのみであった寛政8年1796年)に柳原紀光によって伝本が書写されたことをきっかけに、谷森善臣三条西家所蔵であることを確認嘉永5年1852年になって書写したことで世に知られるようになった明治頃から本格的な研究始められるようになり、栗田寛標註古風土記』、敷田年治標註播磨風土記』、井上通泰播磨風土記新考』などが出版された。 『播磨国風土記』は写本残されている五つ風土記のうちの一つであるが、『出雲国風土記』のように完本に近い形で残されているわけではない播磨国総説明石郡全体加古郡冒頭赤穂郡全体欠落している。各郡をおおむね南東部から南西部北西部から北東部といった順に記載しており、播磨国総説明石郡全体加古郡冒頭巻首にあり、欠損したものと考えられている。明石郡に関しては『釈日本紀』に逸文残されていることなどから、記載されていたことは確実視されているが、赤穂郡に関して手掛かり残されていない欠損脱落があった、あるいは現存する播磨国風土記』の底本稿本であったために記載されていなかった、など様々に考えられている。この他印南郡域の記事はあるものの郡名記載がない。元々は郡名記されていたが脱落したとする考えと、印南郡成立風土記よりも後の時代で、賀古郡の一地域としての印南浦として書かれたとする考えがある。 赤穂郡記事が無いこと、飾磨郡記事など一部乱れがあることなどを根拠として、現存する播磨国風土記』の底本は、国庁での最終的な手入れがされる前段階のものであった見られている。この説が出され当初全体未整理であるというものであったが、現在は追加記事未整理段階であろうという見方主流となっている。これらへの異論としては、現在と編纂当時では認識が違うとして、当時一つ完成され記述方法現在の感覚未完成捉えてしまっているのではないかというものがある。『播磨国風土記』では、意図的な改変形跡が他の風土記比べて少ないため、在地伝承比較そのまま残されていると考えられている。文体『古事記』のような和文的な漢文であることや、稿本目される要因などから、この風土記特徴として素さが挙げられることが多い。漢籍的な要素見られる常陸国風土記』とは対照的である。 『播磨国風土記』には「大神の御粮(みかれい)沾(ぬ)れて かび生えき すなわち酒を醸さしめて 庭酒(にわき)を献りて宴(うたげ)しき」との記載がある。「神に供えた糧が枯れて、かびが生えた。すなわち酒を醸さしむ」ことが記されているため、米を原料とした日本最古日本酒に関する記述とされている。

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千載和歌集」の記事における「伝本」の解説

撰者である俊成自筆本文古筆切として「日野切」の名で伝わるが、完本としては龍門文庫所蔵鎌倉末期写本最古である。龍門文庫蔵本は『新日本古典文学大系』の底本となっている。現存する諸伝本のあいだには、数首の和歌出入り作者名表記の違いのほかは特に大きな異同認められない

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金葉和歌集」の記事における「伝本」の解説

金葉和歌集』の伝本は成立に至るまでの複雑な経緯反映し初度本二度本三奏本3系統分けられる初度本半分以上欠けている零本で、それ一冊のみが伝わる孤本である。現存する伝本のほとんどは二度本で、一般に流布する金葉和歌集』の本文もこの二度本拠るが、同じ二度本でも伝本の間で収める和歌がおよそ660首のものから700首を超えるものまで異同がある。三奏本2種類現存する3系統はいずれ曲がりなりにも伝えられているのである

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賤のおだまき」の記事における「伝本」の解説

現存する写本極めて少なく、以下の四本鹿児島県立図書館蔵本 外題「賤之麻玉記」 四十九丁(ただし十丁は白紙)、絵なし。書写年・書写者不明東北大学附属図書館狩野文庫本 外題「賤の緒玉記」 八十六丁、絵あり。書写年・書写者不明都城市立図書館蔵本 外題「賤の麻玉記」 ペン書き・本文三十二丁、絵なし。書写年・書写者不明鹿児島県歴史資料センター黎明館寄託・野邉盛雅氏本 表紙および巻末の数丁を欠く。 薩摩文化月刊誌「さんぎし」に連載され翻刻 外題賤の男玉記」。薩摩川内市個人所蔵されいたもの翻刻した。翻刻誤り脱落多し丁数・絵の有無不明書写年は、奥書に「安政四年[1858年]十二月廿四日 佐多直次郎」とある由。元にあった写本現存せず。 出水市歴史民俗資料館端本 表紙に「賤野麻玉木」と題がある。物語初め部分のみ。十一五丁ママ〕。脱落誤写多しまた、現在確認できる活版本以下の通り。 A版(家蔵)黄表紙和装本(内題)「賤のおたまき」(題箋なし) 序(明治17年3月)、跋(明治17年4月) 挿絵あり 大正5年2月文教社から復刻版 B版(家蔵)黄表紙和装本(内題)「賤のおたまき 完」 序、跋、挿絵なし C版(国会図書館図書番号913.6/Si578)紙表紙洋装本(表紙)「賤のおたまき」 明治20年8月出版東京精文堂。(翻刻人)高橋平三郎 序、跋なし 木版画風の挿絵あり

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玉葉和歌集」の記事における「伝本」の解説

玉葉和歌集には主に13の伝本がある。各伝本間には相違見られるが、おおむね武雄市教育委員会鍋島文庫本宮内庁書陵部禁裏本の系統と、宮内庁書陵部飛鳥井雅章筆本、宮内庁書陵部吉田兼右本の系統分かれる。各伝本を比較すると、撰集初期の形態の伝本であると考えられるのが武雄市教育委員会鍋島文庫本宮内庁書陵部禁裏本の系統であり、整理推敲結果最終的に宮内庁書陵部飛鳥井雅章筆本、宮内庁書陵部吉田兼右本の形態になった考えられている。 玉葉和歌集葉室光忠後土御門天皇の命を受けて行った古典書写一環として文明11年1479年)に書写され、室町将軍家所蔵していた正本との照合作業行った葉室光忠書写した本は禁裏官庫本と呼ばれ江戸時代寛文年間頃まで存在確認されているが、その後所在不明である。宮内庁書陵部吉田兼右筆本は禁裏官庫本を吉田兼右天文19年1550年)に書写したものであり、また宮内庁書陵部飛鳥井雅章筆本は禁裏官庫本を飛鳥井雅章明暦3年1657年)から寛文3年1663年)までの間に書写したものである。 飛鳥井雅章筆本、吉田兼右筆本とも、同一禁裏官庫本を書写したものであるが、吉田兼右本の方が誤写記入漏れ思われるミス少な善本とされており、整理推敲結果踏まえた決定稿に近い形であると考えられることもあって、主に宮内庁書陵部吉田兼右筆本が玉葉和歌集底本として用いられている。

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源氏雑乱抄」の記事における「伝本」の解説

本書の伝本は少なく、以下のようなものが確認されているに過ぎない東北大学図書館蔵本 小松島公民館本 吉永文庫本 狩野文庫本外題「源秘抄」)

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大南寔録」の記事における「伝本」の解説

その性格上、一般に流通するものではなかったが、刊本のほかに数種の写本伝わっている。内容はどれも基本的に同じである。阮朝宮廷保管するもの以外に、フランス植民地政府求めなどに応じて数次重版されている。日本では松本信広フランス極東学院助力得てフエ宮廷交渉し、既に刊本になっていた第6紀までを入手することに成功した。その縮印本慶應義塾大学言語文化研究所から刊行されている。 ベトナムでは北ベトナム1962から統一後1978年にかけて第6紀までのベトナム語訳が出版され21世紀に入ってから再刊されている。南ベトナムでも翻訳古学院から出版されたが完成を見なかった。 第6紀附編と第7紀は1935年完成上進されたが、刊刻には付され写本が6部作成されフエ宮廷収蔵された。戦後南ベトナム最高顧問府(長はゴー・ディン・ニュー)に移されたが、ゴー・ディン・ジェム殺害クーデター後所在不明である。 なお、『大南實録正編』という名で仏領期に広東印刷されベトナム刊行され書籍がある。阮福暎創業扱ったものだが、これはコーチシナ華僑祖先功業阮朝成立への貢献)を称えるために作った私撰史書で、本項での『大南寔録』とは無関係である。

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山上宗二記」の記事における「伝本」の解説

原本筆者の宗二が所持していたのであり、それを自ら複写した転写本諸方流布した。宗二が複数弟子書き与えたため、宗二自筆認められる類本が十冊ほど現存している。なお、もともと外題付けられていなかったため諸本表題一定しておらず、「瓢庵談」「珠光一紙目録」などの諸例見られる。また『続群書類従』にも「茶器名物集」として収録されている。諸本奥付違いにより、天正16年正月書かれた「正月本」系統と同二月の「二月本」系統の二種類大別される表千家不審庵本は自筆本一つとして評価高く岩波文庫山上宗二記」に採録されている。ただし、類本記載があって不審庵本に記載のない事項もあり、検討に際してはなるべく多く類本参照する必要がある

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八雲御抄」の記事における「伝本」の解説

草稿本系内閣文庫蔵本 志香須賀文庫本 精撰本系尊経閣文庫蔵本 文化庁東京国立博物館保管鎌倉時代 6帖 伝伏見院宸筆 重要文化財 この他、精撰本系の伝本は多いが、伝伏見院宸筆以外の系統のものは巻の脱落が多いとされる

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類聚名義抄」の記事における「伝本」の解説

原撰本と改編本の2種現存する今日に伝わる主な本は次の通りである。 図書寮本 宮内庁書陵部永保元年1081年)から康和2年1100年)頃に成立。原撰本のおもかげを残すが、「法」部の前半しか伝わらない零本(完全ではない本)である。字の説明には出典を略称を用いて付している。今では散佚してしまっている書が多く貴重であるが、略称から散佚している書を特定することが難しく不明な点もある。 観智院本 天図書館鎌倉時代末期書写。原撰本を増補改編した系統一本であり、今日において完本として伝わっている唯一の本である。「仏」「法」「僧」部がそれぞれ上中下に分かれ、「仏」の下はさらに「下本」「下末」に分かれている。 高山寺本 天図書館表題は「三宝類字集」。改編本系観智院本の「仏」部上および中の一部にあたる「巻上」のみ伝わる。 宝菩提院本。 東寺宝菩提院改編本系零本虫損がひどく判読困難な箇所が多い。観智院本の「仏」部下第3冊、「舟」から「」までの10部)のみが伝わる。 院本鎮国守国神社改編本系零本観智院本の「仏」上の一部、「仏」中、「法」上の前半の一部、「僧」上の途中から「僧」中の「皮」「革」「韋」の3部を除くすべてと「僧」下が伝わる。雑部観智院本とは体裁大きく異なっており、雑部はじめに雑部所収部首記した目次付いている。また親字付属する熟字類が、院本では分注式に細字書かれており、観智院本とは異なる。さらに観智院本よりも文字注文増えており、観智院本よりも後に成った可能性岡田希雄によって指摘されている。 西念寺本。 転写本関西大学零本

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枕草子」の記事における「伝本」の解説

枕草子』の成立についてはその跋文に、長徳2年996年)のころ、左中将だった源経房作者の家から持ち出して世上広めた記しているが、その後絶え加筆され、寛弘末年ごろに執筆されたとみられる文もある。『源氏物語』古註紫明抄』に引かれる枕草子』の本文には現存本にないものもあり、複雑な成立過程思わせる。現在、『枕草子』の伝本は以下の4系統知られている。 三巻本雑纂形態能因本雑纂形態堺本類纂形態前田本類纂形態) これらも伝本間の相異すこぶる大きく、たとえば「三巻本能因本とでは、作者別人とするしかないほどの違いがある」(石田穣二鑑賞日本古典文学8』「枕草子総説)という。 古典文学本文校訂は、できる限り古い写本底本基準とする本文)に用いる。『枕草子』の伝本のなかで最古とされるのは前田本であるが、現在『枕草子においては三巻本底本としそれが読まれている。前田本類纂形態内容作者清少納言の手よるものではなく後人の手によってまとめられたものとされているからである。堺本同様の理由により、一般に読まれる本文として使われることはまずない。 能因本江戸時代古活字本底本として利用されたことにより、『枕草子傍注』や『枕草子春曙抄』(北村季吟註)といった注釈書セットになって近代まで『枕草子』の本文として主流占めた。しかし大正14年1925年)、三巻本系統の伝本(桂宮本)を底本とした『清少納言枕草子』が刊行されると、古活字本本文対す批判が起こる。さらに昭和3年1928年)、池田亀鑑が「清少納言枕草子異本に関する研究」と題した論文において各系統伝本について紹介し流布本(『春曙抄本文)に対す安貞二年奥書本(三巻本)の優位性唱えた。このとき三巻本第一類第二類二つ分けられる昭和10年1935年)には道隆堺本との比較により、三巻本の中で第一類本文第二類のものよりも純正であると評価した以後能因本三巻本との間で本文優劣論争繰り広げられ結果三巻本各系統中でもっとも古態に近いとされ能因本本文三巻本よりも劣るものとされている。これは堺本前田本についても同様である。よって三巻本による本文教科書にも採用されており、能因本堺本前田本による本文出版三巻本比べてごく少数となっている。 ただしこれは『枕草子』に限らず、古い時代成立した仮名文学作品のほとんどについて言えることであるが、現在と違って本を作るのに人の手書き写すしかなかった時代には、作者の手から離れた作品書写重ねるごとに誤写誤脱加わり、また意図的に表現内容書き替えるということ普通に行われていた。現在、『枕草子』において善本とされる三巻本についても、作者とされる清少納言原作から見れば幾度となく書写繰り返した結果成立したものであり、その間多く改変の手加わっていると考えられる。これは三巻本よりも本の上で劣るとされている能因本堺本前田本も同様であるが、要するいずれの系統の伝本であっても書写過程本文少なからぬ改変加えられており、三巻本においてもそれは例外ではないということである。「個々章段については、彼此優劣錯綜していて、必ずしも常に三巻本本文能因本本文に立ちまさっているとは断じ切れない」という意見もある。 以下、各系統大略について述べる。

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源氏物語年立 (一条兼良)」の記事における「伝本」の解説

写本には1巻仕立て2巻仕立てがあり、2巻仕立て場合には、桐壺から真木柱までと梅枝から夢浮橋までに分かれる版本2巻仕立てになっており、内容分け方2巻仕立て写本場合と同じである。

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夜半の寝覚」の記事における「伝本」の解説

諸本五巻本と三巻本系統分かれる三巻本財団法人前田育徳会尊経閣文庫本のみである。五巻本は島原松平文庫本はじめとして天理図書館本、国会図書館本、東北大学本、静嘉堂文庫本、実践女子大本の六本現存しているが、いずれも中間末尾大きな欠巻を持つ。 島原松平文庫本 近世初期中期写か。肥前島原松平文庫国文学研究資料館電子資料館にてデジタル公開袋綴五巻大本尊経閣文庫本 近世初期写か。前田育徳会袋綴三巻大本

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大和物語」の記事における「伝本」の解説

大和物語』の伝本は、藤原定家藤原為家藤原為氏らによって書写校合されてきた二条家本系統と、藤原清輔顕昭らがその著述中に引用した六条家本系統大別される現行一般に読まれている本文二条家本系統のものである第一類二条家本系統(一)家本 - 尊経閣(前田家京都大学国文学研究室本、京都大学図書館蔵本武田祐吉本、木活字本宮内庁書陵部美濃判白茶表紙袋綴本など。 (二)為氏本 - 小汀利得旧蔵酒井吉所伝為氏筆本(池田亀鑑古文学秘籍叢刊』)、筑波大学旧・東京教育大学大永本(三条西家旧蔵逍遥叟本)など。 (三)定家本(1)寛喜本系 - 文明十年藤原親長筆本の転写本陽明文庫蔵本松平文庫本徳川家蓬左文庫蔵本飛鳥井雅俊本、三条西家旧蔵学習院大学本など。 (2)天福本系 - 厳島神社宮司野坂元定蔵本大宰府神社蔵本無窮会文庫本など。 (3)狩谷棭斎旧蔵本系 - 静嘉堂文庫蔵狩谷棭斎旧蔵本、京都大学国語国文学研究室所蔵近衛稙家筆本、大東急記念文庫本など。 (4)群書類従本系 - 群書類従本古活字本慶安元年版本四天王寺宝蔵本(伝花山院自筆)など。 (5)北村季吟大和物語抄本系 - 北村季吟著『大和物語抄』(拾穂抄)、切臨著『大和物語首書』、賀茂真淵著『大和物語直解』、木崎雅興著『大和物語虚静抄』、井上文雄著『冠注大和物語』などの近世注釈書本文(6)京都大学国文学研究室本系 - 宮内庁書陵部桂宮本、中川家旧蔵京都大学附属図書館所蔵本(中川家旧蔵京都大学本)、中院通勝細川家永青文庫本。本文六条家本の影響受けている。 第二類六条家本系統(一)御巫本 - 御巫清三旧蔵姉小路基綱天理大学附属天理図書館所蔵(二)鈴鹿本 - 鈴鹿三七旧蔵愛媛大学図書館所蔵(三)勝命本 - 吉良義則旧蔵久曾神昇所蔵勝命本(しょうみょうぼん)と、田村専一郎・支子くちなし文庫旧蔵九州大学附属図書館支子文庫所蔵本。 「このものがたり本の差異おほし。六条家の本、二条家の本共ほか、あまたかはりはべり」(北村季吟大和物語抄』、1653年刊) 「六条家本といふもの、あるよしなれど、いまだ見出侍らず」(木崎雅興『大和物語虚静抄』、1776年刊)

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源氏外伝」の記事における「伝本」の解説

本書奥書有無種類によっていくつかの伝本系統分けることが出来る。本書早くから写本数多く作られそれなりに広まっており、本居宣長は『源氏物語玉の小櫛』において、本書主張している勧善懲悪説をかなりの量を裂いて批判しているなどしているものの、江戸時代には版本としては刊行されることはなく、明治時代になって国文註釈全書の一冊として初め活字本として刊行された。初め活字本として刊行され国文註釈全書4巻4冊であったこと、及び本書奥書に「本書はもと15冊であり、それを5冊にまとめ、さらに4冊にされた」と記されていることから4巻4冊が最も一般的な形態であるとされてきたが、現存する写本には1冊本から5冊本までさまざまなものがあり、妹尾好信は、国書総目録古典籍総合目録国文学研究資料館マイクロ資料目録東海大学桃園文庫目録上巻等を元に以下のような現存する写本リスト作成した上で、「2冊本が最も一般的なではないか」としている。 1 国会図書館蔵本A 1冊本 2 国会図書館蔵本B 2冊本 3 国会図書館蔵本C 2冊本 4 国立公文書館内閣文庫蔵本A 4冊本 5 国立公文書館内閣文庫蔵本B 3冊本 外題源氏物語抜書6 国立公文書館内閣文庫蔵本C 2本の下巻のみ 7 静嘉堂文庫蔵本A 1冊本 8 静嘉堂文庫蔵B 2冊本 9 静嘉堂文庫蔵C 2冊本 10 宮内庁書陵部蔵本 3冊本 外題熊沢先生源語評』 11 岡山大学附属図書館池田文庫蔵本 2冊本 12 京都大学蔵本A 1冊本 13 京都大学谷村文庫蔵B 2巻2冊本 14 筑波大学附属図書館蔵本A 2冊本 15 筑波大学附属図書館蔵本B 2冊本 16 実践女子大学蔵本 17 ノートルダム清心女子大学黒川文庫蔵本 4冊本 18 東京大学蔵本A 2冊本 19 東京大学蔵本B 2冊本 20 東京大学蔵本C 1冊本 21 東京大学蔵本D 1冊本 22 東北大学蔵本 5巻2冊本 23 大阪大学蔵本 5冊本 24 秋田県立秋田図書館蔵本 4冊本 25 大阪府立中之島図書館石崎文庫蔵本 5冊本 26 岡山県立図書館蔵本2冊本 27 東京都立中央図書館東京誌料蔵本 2冊本 28 宮城県図書館伊達文庫蔵本 2冊本 29 岡山市立中央図書館蔵本 2冊本(もと3冊本の中巻を欠くもの) 30 刈谷市図書館村上文庫蔵本 1冊本 31 豊橋市図書館蔵本 32 尊経閣文庫蔵本 3冊本 外題源語評』 33 正宗文庫蔵本 2巻5冊本 外題源語外伝34 無窮会神習文庫蔵本A 2冊本 外題源語外伝35 無窮会神習文庫蔵本B 1冊本 36 祐徳稲荷神社蔵本 1冊本 37 陽明文庫蔵本 5巻3冊本 38彰考館文庫蔵本 2冊本 39 延岡内藤家蔵本 3冊本 外題源語評』 40 国文学研究資料館初雁文庫蔵本 2冊本(もと3冊本の中巻を欠くもの)岡山市立中央図書館蔵本の新写本 41 新潟大学附属図書館佐野文庫蔵本 2冊本 外題源語外伝42 今治市河野美術館蔵本 1冊本 43 弘前市立弘前図書館蔵本 1冊本 44 黒羽町新館蔵本 3冊本 外題源語評』 45 酒田市光丘文庫蔵本 3冊本 46 永井義憲蔵本 1冊本 47 盛岡市中央公民館蔵本 1冊本 48 佐賀県立図書館鍋島文庫蔵本A 1冊本 49 佐賀県立図書館鍋島文庫蔵B 5冊本 50 東海大学図書館桃園文庫蔵本A 2巻2冊 51 東海大学図書館桃園文庫蔵本B 2巻152 東海大学図書館桃園文庫蔵本C 253 東海大学図書館桃園文庫蔵本D 2巻2冊 外題源語外伝54 東海大学図書館桃園文庫蔵本E 2巻2冊 55 東海大学図書館桃園文庫蔵本F 3巻3冊 56 稲賀敬二旧蔵A 2巻2冊 57 稲賀敬二旧蔵B 2冊(もと4冊本の第1冊第3冊と考えられる

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伝本

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/01 03:48 UTC 版)

三源一覧」の記事における「伝本」の解説

本書の伝本は比較少なくわずかに以下のようなものが確認できるのみである。 天理図書館本 宮内庁書陵部本 神文庫本

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伝本

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新古今和歌集」の記事における「伝本」の解説

新古今和歌集』の伝本については、その成立において長い期間にわたり改訂施され、その途中の手控え本というべきものも書写されたことにより複数系統がある。現在一般には、以下のように4つ分かれるとされている。 第一類 - 元久2年3月にいったん完成したとして奏覧されたもの。「竟宴本」と呼ばれる第二類 - 「竟宴本」をさらに「切り継ぎ」し、和歌取捨する途中作業本文伝えるもの。 第三類 - 建保4年12月に「切り継ぎ」が終了したときの本文第四類 - 後鳥羽院が撰んだ「隠岐本」。仮名序次に撰集し直し事情を語る後鳥羽院序文(「隠岐識語」)がある。 現在伝わっている伝本のほとんどは第二類本であり、現行一般に読まれている本文これにあたる。ほかには第四の上巻(巻第一から巻第十まで)が冷泉家時雨亭文庫に伝わる。このほかの系統伝本については、第二類の伝本にある本文校異によって内容知られるのみで現存しない。第二類のおもな伝本としては以下のものがある。 寿本 - 京都女子大学所蔵。『新編国歌大観底本小宮本 - 小宮富郎所蔵。『日本古典文学大系』(岩波書店底本山崎宗艦筆本 - 筑波大学附属図書館所蔵。『日本古典文学全集』および『新編日本古典文学全集』(いずれも小学館底本。 穂久邇文庫蔵本 - 穂久邇文庫所蔵。『岩波文庫』(1929年初版岩波書店底本。 伝冷泉為相本 - 国歴史民俗博物館所蔵。『新日本古典文学大系』(岩波書店底本

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伝本

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/06/05 02:20 UTC 版)

源氏物語青表紙河内本分別條々」の記事における「伝本」の解説

本書は、一般的には独立した形態での写本ではなく源氏物語注釈書源氏物語千鳥抄』や『帚木別註』の末尾付随する形での伝本で知られており、両者大筋同じながら多少異な部分をもっている。 千鳥抄附載本『源氏談義』(宮内庁書陵部蔵本)、『源氏御談義』(学習院大学国文研究室蔵本東京博物館蔵本徳島光慶図書館蔵本九州大学付属図書館蔵本など)、『源氏物語談義』(倉野憲司旧蔵本)、『千鳥』(東京大学文学部国語研究室所蔵本)などといった大津有一が「斎・龍翔院奥書本系統」と命名した系統写本末尾付されている。これらの伝本には本書源氏物語青表紙河内本分別條々」の他にも「河海抄花鳥余情遺事」、「後成恩寺三箇大事之外口伝条々」、「揚名介事」といった源氏物語の附いての短い注釈書いくつか付されていることが多い。桐壺2ヶ所、帚木空蝉若紫末摘花紅葉賀匂宮各1ヶ所の計8ヶ所について異文掲げており、青表紙本本文については「青表紙には」として記している。 帚木別註附載本桐壺二箇所帚木空蝉若紫紅葉賀花宴の計7ヶ所について異文掲げており、青表紙本本文については「定家本には」として記している。

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伝本

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/09/16 17:39 UTC 版)

正嘉本源氏物語系図」の記事における「伝本」の解説

現在確認されている正嘉本源物語古系図の伝本としては、以下の二つ写本存在確認されている。いずれも巻子一軸形態を持つ源氏物語系図である。両写本ともに多少欠落部分存在するが、欠落部分異なっているために互い補って大部分復元できる。もともと伝本の数そのもの少ない上に伝本間の異同激し源氏物語古系図において、このように近い系統の伝本が複数現存していることは比較的珍しいことである。 天理大学天理図書館所蔵三井鉱山専務であった七海兵吉の旧蔵であり・のちに行方不明になったとされるが、現在は天理大学天理図書館所蔵となっている。本写本奥書通り経緯によって成立した正嘉本の祖本であると考えられている。 東海大学桃園文庫蔵本池田亀鑑旧蔵本。翻刻源氏物語大成収録されているため「大成所収正嘉本」とも呼ばれている。現在は東海大学桃園文庫所蔵。本写本天理図書館蔵本室町時代になってから書写した転写本であると考えられている。

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伝本

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/04/22 01:20 UTC 版)

源氏系図小鏡」の記事における「伝本」の解説

いくつかの伝本が確認されているが表題異なっているものが多く内容異なり大小さまざまである。 「源氏小鏡」(稲賀敬二蔵本稲賀敬二によって見いだされ同人所蔵となったもの。増補されたと見られる部分を含む「広本系」とされる。 「源氏系図小鏡」(京都大学文学部蔵本) 「源氏物語注」(東京学芸大学脇本文庫蔵本) 「げんじのいけいづ付むらさきしきぶのけいづ」(篁園文庫蔵本) 「源氏物語中の人々」東海大学桃園文庫蔵本大島雅太郎蔵本転写本とされる「源氏抄」源氏物語のおこり」(源氏物語起筆伝説)などを加えた内容を持つ異本である。早稲田大学教授中村俊定旧蔵、現早稲田大学図書館江戸時代初期書写と見られる1写本のみが確認されている。 内閣文庫蔵本

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伝本

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/31 14:10 UTC 版)

絵因果経」の記事における「伝本」の解説

奈良時代作例としては下記の5種が知られる。『過去現在因果経』は全4巻経典であるが、絵因果経場合は、各巻を「上・下」に分けた8巻となっている。ただし、以下の奈良時代諸本はいずれ1巻のみの残巻である。また、以下の諸本それぞれ画風経文書風微妙に異なっており、別々のセットか1巻だけが残ったもの思われる京都上品蓮台寺本(国宝巻第二上) - 巻頭に「薬師寺」印がある。完本ではなく巻末部分欠失する。大原美術館本(24行、重要文化財)、奈良国立博物館本62行、重要文化財)は上品蓮台寺本の欠失部分にあたる断簡である。 京都醍醐寺報恩院)本(国宝巻第三上) - 巻三上全体を残す完本。 旧益田家本(巻第四上) - 巻第四上のうち10紙分が残っていたことから、「益田家紙本」と通称される。MOA美術館84行分(重要文化財)が残るほか、五島美術館24行)、東京国立博物館18行)、米国個人コレクション10行)、MIHO MUSEUM25行)などに断簡として分蔵されている。 東京芸術大学本(国宝巻第四下) - 巻頭興福寺伝法院伝来意味する「興福伝法」印がある。上品蓮台寺本、醍醐寺本よりはやや年代の下る作品みなされている。本巻一部断簡として湯木美術館15行、掛幅装)、五島美術館(5行、写経手鑑染紙帖」所収)、MOA美術館(4行、手鑑「翰墨城」所収)等に所蔵される。 東京出光美術館本(重要文化財巻第三上) - 益田家旧蔵だが、上記益田家紙本」とは別本。巻三上全体を残す完本である。巻頭に「興福伝法」印があるが、上記芸大本とは別本である。 平安時代以降作例としては以下のものが知られる愛知聖徳寺本(重要文化財) - 巻第二上の断簡平安時代後期作。絵は彩色でなく白描線描本位墨画)である。 根津美術館大東急記念文庫本(各重要文化財) - 根津本は巻第二下、大東急記念文庫本は巻第三下。建長6年1254年)、慶忍と聖衆丸の作。 旧松永家本 - 福岡市美術館巻第三上。鎌倉時代。 旧勝利寺本 - 巻第三上。鎌倉時代断簡として各所分蔵される。

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伝本

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/12 04:14 UTC 版)

千五百番歌合」の記事における「伝本」の解説

伝本には3系統がある。 改訂前の系統高松宮旧蔵本(『新編国歌大観底本) 等 改訂後の系統書陵部桂宮本 等 改訂前・改訂後の両方を含む混態本

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