帚木とは? わかりやすく解説

ははき‐ぎ【×箒木/×帚木】

読み方:ははきぎ

【一】

ホウキギの別名。《 夏》

信濃長野県)の園原(そのはら)にあって遠くからあるよう見え近づく消えてしまうという、ほうきに似た伝説上の木。転じて、情があるよう見えて実のないこと、また、姿は見えるのに会えないことなどのたとえ。

園原伏せ屋生ふる—のありとは見えて逢はぬ君かな」〈新古今恋一

語頭の2音が同音であるところから》母の意にかけて用いる。

大后の宮日の本には—と立ち栄えはしまして」〈栄花駒競べ行幸

【二】

[一](帚木)源氏物語第2巻巻名光源氏17歳。源氏の、友人たちとの雨夜の品定めや、空蝉(うつせみ)との恋の前半部を描く。

[二](帚木)短歌雑誌昭和5年(1930)、吉沢義則主宰により創刊


はわき‐ぎ〔ははき‐〕【×箒木/×帚木】

読み方:はわきぎ

ははきぎ


帚木

作者北原亞以子

収載図書夢のなか慶次郎縁側日記
出版社新潮社
刊行年月2005.11


帚木


帚木

読み方:ホウキギ(houkigi), ハハキギ(hahakigi), ハワキギ(hawakigi)

アカザ科一年草

学名 Kochia scoparia


帚木

読み方:ハハキギ(hahakigi)

ホウキ原料となる

季節

分類 植物


帚木

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/06 03:51 UTC 版)

帚木(ははきぎ)は信濃国園原伏屋にある木。遠くから見ればを立てたように見えるが、近寄ると見えなくなるという伝説の木で、『延喜五年平貞文家歌合』、『古今和歌六帖』の坂上是則の歌「園原や伏屋に生ふる帚木のありとてゆけど逢はぬ君かな」で広く知られ、『新古今和歌集』に撰歌(ただし、新古今では、「ありとは見えて」。)された。そこから、近づいても逢ってくれない人、逢えそうで逢えない人の喩えに用いられ、『源氏物語』では第二帖の巻名にもなった(この場合の逢えない相手は空蝉。「帚木 (源氏物語)」参照)。また、ははきぎの「はは」が「母」に通うことから、まだ見ぬ母の喩えにも使われた。




「帚木」の続きの解説一覧

帚木

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 01:40 UTC 版)

源氏物語各帖のあらすじ」の記事における「帚木」の解説

源氏17歳夏) 五月雨のある夜、宮中宿直する源氏のもとに若い公達集って雨夜の品定め」を行う。翌日物忌み出向いた邸で、源氏伊予介の妻・空蝉と関係を持つ。源氏は手なずけた彼女の弟を通じてその後も度々逢瀬求めるが、空蝉はこれを頑なに拒み続ける。帚木参照

※この「帚木」の解説は、「源氏物語各帖のあらすじ」の解説の一部です。
「帚木」を含む「源氏物語各帖のあらすじ」の記事については、「源氏物語各帖のあらすじ」の概要を参照ください。

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