ははき‐ぎ【×箒木/×帚木】
読み方:ははきぎ
1 ホウキギの別名。《季 夏》
2 信濃(長野県)の園原(そのはら)にあって、遠くからはあるように見え、近づくと消えてしまうという、ほうきに似た伝説上の木。転じて、情があるように見えて実のないこと、また、姿は見えるのに会えないことなどのたとえ。
「園原や伏せ屋に生ふる—のありとは見えて逢はぬ君かな」〈新古今・恋一〉
3 《語頭の2音が同音であるところから》母の意にかけて用いる。
「大后の宮…日の本には—と立ち栄えおはしまして」〈栄花・駒競べの行幸〉
はわき‐ぎ〔ははき‐〕【×箒木/×帚木】
読み方:はわきぎ
⇒ははきぎ
帚木
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/06 03:51 UTC 版)
帚木(ははきぎ)は信濃国園原伏屋にある木。遠くから見れば箒を立てたように見えるが、近寄ると見えなくなるという伝説の木で、『延喜五年平貞文家歌合』、『古今和歌六帖』の坂上是則の歌「園原や伏屋に生ふる帚木のありとてゆけど逢はぬ君かな」で広く知られ、『新古今和歌集』に撰歌(ただし、新古今では、「ありとは見えて」。)された。そこから、近づいても逢ってくれない人、逢えそうで逢えない人の喩えに用いられ、『源氏物語』では第二帖の巻名にもなった(この場合の逢えない相手は空蝉。「帚木 (源氏物語)」参照)。また、ははきぎの「はは」が「母」に通うことから、まだ見ぬ母の喩えにも使われた。
- 1 帚木とは
- 2 帚木の概要
帚木
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 01:40 UTC 版)
「源氏物語各帖のあらすじ」の記事における「帚木」の解説
(源氏17歳夏) 五月雨のある夜、宮中に宿直する源氏のもとに若い公達が集って「雨夜の品定め」を行う。翌日、物忌みに出向いた邸で、源氏は伊予介の妻・空蝉と関係を持つ。源氏は手なずけた彼女の弟を通じてその後も度々逢瀬を求めるが、空蝉はこれを頑なに拒み続ける。帚木参照。
※この「帚木」の解説は、「源氏物語各帖のあらすじ」の解説の一部です。
「帚木」を含む「源氏物語各帖のあらすじ」の記事については、「源氏物語各帖のあらすじ」の概要を参照ください。
- >> 「帚木」を含む用語の索引
- 帚木のページへのリンク