吉沢義則とは? わかりやすく解説

よしざわ‐よしのり〔よしざは‐〕【吉沢義則】


吉澤義則

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/03 08:11 UTC 版)

吉澤 義則
人物情報
生誕 木村義則
(1876-08-22) 1876年8月22日
日本愛知県名古屋市
死没 (1954-11-05) 1954年11月5日(78歳没)
日本
国籍 日本
出身校 東京帝国大学
学問
時代 明治大正昭和
研究分野 国語学
国文学
研究機関 京都帝国大学
学位 文学博士
主な受賞歴 勲二等瑞宝章
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吉澤 義則(よしざわ よしのり、1876年8月22日 - 1954年11月5日)は、日本国語学者国文学者歌人京都帝国大学名誉教授

氏名の表記は吉沢義則とされることも多い。

略歴

愛知県名古屋市に生まれる。旧姓・木村。愛知県第一中学校第一高等学校を経て東京帝国大学国文科卒業。同助手、広島高等師範学校教授、1908年京都帝国大学助教授、1918年文学博士を授与され、1919年教授、1936年定年退官。京都帝国大学名誉教授。

訓詁学の基礎を築いたほか、学者として初めて『源氏物語』の現代語訳を行った[注 1]短歌にも手を染め、多数の著作がある。

1933年(昭和8年)より、歌誌『ハハキギ』を主宰した。田中順二里井陸郎[1]鈴鹿俊子などが同誌出身である。

栄典

著書

単著

  • 日本文典(修文館、1915年)
  • 中等日本文法教科書(修文館、1918年)
  • 国語国文の研究(岩波書店、1927年)
  • 国文学講座〔第2巻 国語学史〕(受験講座刊行会、1930年)
  • 国語説鈴(立命館出版部、1931年)
  • 国語史概説(立命館大学出版部、1931年 第4版)
  • 国語学史概説(文献書院、1933年)(続国文学講座)
  • 高等国文法(修文館、1934年)
  • 国文学大講座〔第15巻 王朝文学概説〕(日本文学社、1935年)
  • 室町文学史(東京堂、1936年)(日本文学全史)
  • 家庭書道講座(朝日新聞社、1937年)
  • 山なみ集 第2巻(帚木の会、1938年)
  • 大和魂と万葉歌人(平凡社、1939年)
  • 鎌倉文学史(東京堂、1940年)(日本文学全史)
  • 日本書道新講(白水社、1941年)
  • やまとことば(教育図書、1942年)
  • 源氏随攷(晃文社、1942年)
  • 日本書道の生ひ立ち(教育図書、1943年)
  • 日本書道随攷(白水社、1943年)
  • 歌と書(京都印書館、1945年)
  • 源氏物語今かがみ(新日本図書、1946年)
  • 日本国民書道史論(講談社、1947年)
  • 源語釈泉(誠和書院、1950年)
  • 「知」の平安婦人 源氏物語を通して観たる(一正堂書店、1951年)(美夫君志会選書)

校注・訳

脚注

注釈

  1. ^ 谷崎潤一郎もこれを参考にしたという。

出典

  1. ^ 田中順二「里井陸郎君の歌」『同志社国文学』第17巻、同志社大学国文学会、1981年3月、6-12頁、CRID 1390853649840389760doi:10.14988/pa.2017.0000004934ISSN 0389-8717NAID 1200056327482023年10月3日閲覧 
  2. ^ 『官報』第1830号「叙任及辞令」1933年2月7日。



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