さごろもものがたり【狭衣物語】
狭衣物語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/26 04:10 UTC 版)
『狭衣物語』(さごろもものがたり)とは、平安時代の作り物語のひとつ。全4巻。
- ^ 日本古典文学大系が底本とした内閣文庫本では、第一巻の末尾が異なる。それによれば飛鳥井女君が入水しようとする直前、女君を抱きかかえて助ける者が現れたが、それは長年音信不通になっていた飛鳥井の兄であった。兄は諸国を廻る僧となっていたが、飛鳥井を連れて京に上り、兄妹のおばにあたる常盤の尼のもとに妹をあずけ、ふたたび旅に出た…というもの。但しこの部分は内閣文庫本と平出本と呼ばれる写本のほかは存在せず、また第二巻で兄の僧が粉河で狭衣と出会ったときに話す内容とも矛盾するので、これは本来の本文ではなく、後人が書き加えたものであるといわれている。
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