狭野弟上娘子とは? わかりやすく解説

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さののおとがみ‐の‐おとめ〔‐をとめ〕【狭野弟上娘子】

読み方:さののおとがみのおとめ

奈良中期女流歌人。狭野上(さののちがみの)娘子とする写本もある。中臣宅守(なかとみのやかもり)との別離悲しみ詠んだ相聞歌(そうもんか)が万葉集収められている。生没年未詳


狭野弟上娘子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/21 05:16 UTC 版)

狭野弟上 娘子(さののおとがみ の おとめ、生没年不詳)は、奈良時代の下級女官狭野茅上 娘子(さののちがみの おとめ)とも表記される。

経歴

斎宮あるいは後宮の下級女官であったともいわれている。天平12年(740年)頃に中臣宅守と結婚するが、夫は越前国に配流された[1]。一説には娘子の身分が問題視され罪に問われたとされる[2]

配流先の夫を想う和歌が『万葉集』に採録されている。

代表歌

  • 君が行く 道のながてを 繰り畳ね 焼きほろぼさむ 天の火もがも(巻15‐3724)
  • 天地(あめつち)の 底ひのうらに 吾が如く 君に恋ふらむ 人は実あらじ(巻15‐3750)
  • 帰りける 人来たれりと 言ひしかば ほとほと死にき 君かと思ひて(巻15‐3772)

関連項目

脚注

  1. ^ 阿蘇瑞枝『万葉集全歌講義』 8巻、笠間書院、2012年。ISBN 9784305401984 
  2. ^ 伊藤博、稲岡耕二『万葉集を学ぶ』 第7集: 万葉集巻十五・巻十六、有斐閣〈有斐閣選書〉、1978年。ISBN 4641081875 

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