ははき‐ぎ【×箒木/×帚木】
読み方:ははきぎ
1 ホウキギの別名。《季 夏》
2 信濃(長野県)の園原(そのはら)にあって、遠くからはあるように見え、近づくと消えてしまうという、ほうきに似た伝説上の木。転じて、情があるように見えて実のないこと、また、姿は見えるのに会えないことなどのたとえ。
「園原や伏せ屋に生ふる—のありとは見えて逢はぬ君かな」〈新古今・恋一〉
3 《語頭の2音が同音であるところから》母の意にかけて用いる。
「大后の宮…日の本には—と立ち栄えおはしまして」〈栄花・駒競べの行幸〉
はわき‐ぎ〔ははき‐〕【×箒木/×帚木】
読み方:はわきぎ
⇒ははきぎ
ほうき‐ぎ〔はうき‐〕【×箒木】
ほうきぎ (箒木)



●アジアからヨーロッパにかけてが原産ですが、現在では広く温帯地域に帰化しています。草地や道ばたなどに生え、高さは50~100センチになります。葉は線形から披針形で互生し、両面に短い軟毛が密生します。9月から10月ごろ、上部の葉腋に小さな両性花と雌花を数個ずつ咲かせます。花弁はなく5裂した花披片があります。秋には全体が紅色に色づきます。果実は胞果で、種子は東北地方で「とんぶり」と呼ばれ、食用にされます。
●アカザ科ホウキギ属の一年草で、学名は Kochia scoparia。英名は Kochia。
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