マウス_(コンピュータ)とは? わかりやすく解説

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マウス (コンピュータ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/26 07:05 UTC 版)

2ボタン型・ボール式マウス
マウスボール

マウス: mouse)とは、コンピュータの操作全般に用いられる入力機器の一つであり、画面上に表示された物の場所を指し示して選択するための装置(ポインティングデバイス[1]の一種である。キーボードとともに広く使われる。

概要

1ボタン型・ボール式マウス(初期のPower Mac G4付属品)

本体を手に持って机などの平面上を移動させ、接触式ないしは非接触式のセンサで移動を検知し、2次元の縦横それぞれの移動をコンピュータへ伝える(加速度センサにより3次元の移動を感知する3Dマウスといったようなものや、絶対座標を指示するタイプのものもあるが、一般的ではない)。

マウスという呼称は、形状がネズミに似ていたことから名付けられた。

マイクロソフトが製作した試作品(本体は白色)は左右のボタン(緑色)を耳に、電線(黒色)を尾に見立ててマウスと呼んでいた。だが量産前に電線は指先側に、本体はベージュ色に変更されている。これは、ひじの下にコードが隠れる形になり、マウスを手前に引いた時にコードを予期せずに踏んでしまい、使用に不便を感じたからである。現在のマウスはメーカーによらず、もっぱら指先側に電線(コード)が付いている。

2.4GHz無線通信が一般解放されてからは、(Bluetoothなどの)無線によるコードレスマウスワイヤレスマウス無線マウス)も普及している。

英語の複数形は生物のネズミと同じ mice とすることが多いが mouses とすることもある。

ワークステーションをはじめ、1980-90年代以降はパーソナルコンピュータのグラフィック性能も強化され、GUIが一般的になると、GUIにおける標準のポインティングデバイスとして普及した。家庭用ゲーム機では、スーパーファミコンなどにも存在し、近年はUSBインターフェースにより市販品を使用可能だが、商品の性質上ゲームパッドや周辺機器での操作しか想定されていないこともあり、対応ゲームはそう多くなく、マウスを必須とするようなゲームは家庭用ゲーム機にはほとんどない。

一般的にマウスの形状は、手全体をマウスに覆い被せるようにして持つこと(いわゆる「かぶせ持ち」)を前提としてデザインされる。人によっては手を前に出し、爪を立てるような持ち方(いわゆる「つめたて持ち」)や、手のひらを当てずに指先だけで持つ(いわゆる「つまみ持ち」)例も見られる[2]

マウスポインタ

オペレーティングシステムによっては、マウスの移動速度が速い場合や加速度が大きい場合に、ポインタをマウスの移動距離よりも大きく移動させる機能がある。これによって、ポインタの座標とマウスの実際の位置とは対応しなくなるが、より「動かす」感覚に近くポインタを移動できると感じるユーザーもいる。この場合、マウスはポインティングデバイスではなく、『ポインタを移動させるデバイス』として捉えられていると言えよう。また、マウス位置とポインタ座標が対応している方が、正確にポイントしやすいと感じるユーザーもいる。

ボタン

Razer製のゲーム用マウスの例
上面中央と側面にボタンが2個づつ追加されている。

マウスのボタンは、Macintoshでは1つまたは4つ、PC/AT互換機では2つから5つ、UNIXマシンでは3つのボタンがついていることが多い。このボタンを押すことをクリック、ボタンを押しっぱなしにすることをプレス、またプレスしながらマウスを動かすことをドラッグという。そうしてドラッグしたものからボタンを離すことをドロップという。ドラッグとドロップでドラッグアンドドロップ(しばしばD&DあるいはDnDと略される)ということがある。

Windows向けの場合、Windowsの標準ではボタンはクリック(項目選択・決定)やドラッグ、ボタンはコンテキストメニューの表示に主に使われる。1999年に発売されたマイクロソフトのIntelliMouse Explorerにはサイドボタンと呼ばれる2つのボタンが側面に搭載され[3]、それ以降は1つまたは2つのサイドボタンを備える高機能なマウスも普及している。サイドボタンは通常ウェブブラウザWindows Explorer等の「戻る」「進む」機能に割り当てられるが、マウスのベンダーから提供されるドライバユーティリティを使用すれば好みの機能にカスタマイズできる場合がある。ゲーム向けの高級機種として、より多くのボタンを備えた製品もある。

ボタンだけでは充分な快適性が得られないとして、ホイール(車輪)やトラックボールが表面に付いているものもある(後に詳述)。また、特定のディジタイザ上のみで使用可能なマウス型デバイスといったものも存在する(ワコムタブレットなど)。

方式

機械式(第1世代)

1960年代にダグラス・エンゲルバートが作ったマウスはXとYの直交した2個の円板がある方式だったが、1970年代には、内蔵したボールの一部が底面に露出しているボール式が開発され主流となった。ボール式では、マウスの内部でボールに小さな縦方向と横方向の円板ないし円筒が接しており、その回転で縦横の移動を検出する。ボールのころがり(モーメント)による独特の操作感があるが、機械的な構造上ある程度の滑りは避けられず、またボールが机上の埃を巻き込んでしまい内部に蓄積するなどで定期的な分解清掃といったメンテナンスが必要なため、メンテナンスフリーの光学式(次節)が発表されてからはそちらが主流となった。

また、小中学校にパソコンが導入されて以降は生徒がマウスのボールを外して使用不能にしてしまうといういたずらが多発したため、その対策として光学式に置き換える学校もあった。また、補修用にボール単体での販売も行われていた。当初普及したマウスのボールは金属製そのままだったため、使用していると錆びると言う事態になったのである。そのため補修用ではゴムでコーティングしたボールが販売されている。

光学式(第2世代)

LEDなどの光源と光学センサーにより、移動を検出するマウス。1980年代から存在する方式であるが、当初は専用のマウスパッドを必要とした上に高額であったため、ワークステーションやCADといった業務用途での使用が主であった。マウスパッドが不要なタイプが普及したのは、1999年にマイクロソフトがIntelliMouse Explorerを発売して以降である[3]。通常は、赤色LED可視光を底面に照射し、カメラセンサーでその動きを検出することで動作する。カメラセンサーの搭載によりマウスパッドが不要となったが、透明なガラス板や光沢面などの上では全く動作が検出できなかったり、不安定だったりする場合がある。FPSゲーム等で安定性や応答速度を求める層向けに、光学式マウスと相性の良いマウスパッドが市販されている。

IR(赤外線)LED式

光学式マウスの一種であるが、赤色LEDの代わりに、波長の長い赤外線LEDを使用している。発光を目で確認することはできないが、赤外線対応のカメラを使うと発光しているのがわかる。動作検出精度は赤色LEDの光学式とほぼ同等であるが、発光せず消費電力も少ないため赤色LED式からの置き換えが進んでいる。

レーザー式(第3世代)

2004年9月、ロジテック(ロジクール)が赤外線レーザーを使用したマウス(レーザーマウス)を発表した[4]。精度が高く、光学式マウスが苦手としていた光沢面でも動作検出が可能となっている。数年後には比較的安価に販売されるようになったが、リフトオフディスタンス(マウスを持ち上げても反応する距離)が長く、光学式の性能が大幅に向上したため、あまり普及しなかった。2020年現在では一部の高級機に使われるにとどまっている。

青色LED式(第4世代)

2008年9月、マイクロソフトが青色LEDを使ったBlueTrackマウスを発表した[5]。青色光は赤色光と比べて波長が短く拡散率が高いため、わずかなホコリや凹凸を検出することができる。動作検出精度が高く、かつリフトオフディスタンス(マウスを持ち上げても反応する距離)が短い。詳細についてはBlueTrackを参照。ちなみに青色LEDを使用したマウスはこれより以前にも存在し、2000年12月発売のCMS-OP/UP(センチュリー)、2003年11月発売のM-BGUP2RLBU(エレコム)等がある。

暗視野顕微鏡レーザー式(第5世代)

2009年8月、ロジクール暗視野顕微鏡の技術を応用した「Darkfieldレーザーセンサー」を搭載したマウスを発表した[6]。動作検出精度は非常に高く、従来の方式では動作しなかった透明なガラス板などの上でも動作が可能になっている。エレコムが2011年12月に発表したマウスに搭載された「Track on Glass(ULTIMATE)レーザーセンサー」も同様の技術[7]

ホイール

2ボタン型・ホイールマウス

マウスにおけるホイールは、ポインタ移動とクリック・ドラッグによる操作だけでは煩雑な処理を補助するために設けられた機構である。標準的な2ボタンマウスの場合は、通例左ボタンと右ボタンの間に保持され、人さし指、または中指による前後方向の回転移動を行う。1996年にマイクロソフトが発売したIntelliMouseで初めて多くの消費者に認知され(KYE英語版(Geniusブランド)の「EasyScroll」が先行製品である)同社がWindows 95Office 97などを対応させ普及に弾みをつけた[8]

原理と動作

ホイールは一次元縦方向の回転量を検出し、それを何らかの操作の移動量と結びつける。マウスのポインタ移動と異なり、マウス自体は移動しない。また原理上、動作はいくらでも続けられる。

ホイールを下に押して、クリック操作ができるものも多い。多くの場合、それはホイール状態をロックしてポインタ移動と同期するか、または回転のメタファーから状態のトグルを表す操作に対応する。いずれにせよ、ホイールは比較的クリックしにくい構造であり、通常は頻繁に利用する動作が割り当てられることはない。

ワークステーションでは、ホイールマウス誕生以前から3ボタンマウスが一般的であったが、ホイールマウスがワークステーションやPC-Unixでも使われるようになった後は、ホイールのクリックに、従来の中ボタンの操作を当てるようになった。このためPC用でも、元がワークステーション用だったりするようなCAD等のソフトでは、元々のワークステーション用の中ボタンの機能をホイール押下に割り当てていることがある。ペースト操作用として多用される場合があるが、ホイールの押下の検出には多用されない前提のスイッチが使われていることがあり、劣化が早いことがある。 一般のユーザーにおいては、ブラウザやワープロなどのソフトにおいて画面に入りきらない情報をウインドウ内でスクロールするために用いることが圧倒的に多く、そのためホイール操作は画面スクロールと同期される場合がほとんどである。これはプログラミングあるいはデバイスドライバの設定により挙動を変更できる。

中クリックあるいはホイールクリックへのアサインは、タブブラウザが普及してからは新しいタブを開く・タブを閉じるなどの挙動が定着した。その延長上でWindows 7タスクバーでは、タスクスイッチを中クリック/ホイールクリックすると、そのアプリケーションの新しいウィンドウあるいはタブが開く。

コントロールキーを押しながらホイールを回すと、ウィンドウ内の表示倍率を拡大/縮小する挙動が一般的である。Internet Explorerなど一部のアプリケーションでは、シフトキーを押しながら回すと履歴の戻る・進むの機能が行われる。

ホイールボタンの定着の弊害として、ホイールマウスで代用が可能であることから、従来のワークステーション用マウスと同様の3ボタンマウスの流通が減少し、ホイールマウスを「3ボタンマウス」と称すようになったため、入手などの際に従来型3ボタンマウスを指名することが難しくなった、ということが挙げられる。あくまでも「代用」であって、ドラッグ操作のしづらさや、前述のようにスイッチの耐久性の問題がある。

ホイールの種類

マイクロソフト製マウスのチルトホイール
回転型ホイール
文字通り車輪が埋め込まれており、回転量に応じた移動量が検出される。
シフト移動型
前後方向へのシフト移動を行うホイールでは、中心からのオフセット量に応じて回転速度をエミュレートする。

横方向へのスクロールへの対応

  • 縦方向と横方向のスクロールを別々のホイールで行うもの
    • A4Tech英語版のマウスでは、縦スクロールと横スクロールのために二つのホイールが付いているものがある。
  • チルトホイール
    • マイクロソフトは2003年に従来の縦方向の回転に加えて横方向の角度によって操作できるチルトホイールを搭載したマウスを開発[9]、発売した。これは横スクロールが使用できる。現在ではロジクールをはじめ、他社からもチルトホイールを搭載したマウスが発売されている。
  • トラックボール型
    • AppleMighty Mouseでは、スクロールボールと呼ばれるトラックボール状のボールで45度単位の方向検出を行う。
    • トラックボールによる完全な2次元の方向検出を行えるものもある。マウス本体の移動と合わせれば、4軸の自由度をもつデバイスということができる。

ホイールを持たずに同等の機能を持つもの

トラックパッドなどでは、ホイールの機構を持たずそのままではスクロール操作ができずに不便になってしまう。そこで、ホイールを持たずに同等の機能を提供するデバイスもある。

  • AppleのMagic Mouse, Magic Mouse 2では二つの指で操作することで360度スクロールが可能になっている。
  • IBM/レノボは、スクロールポイント・マウスという、ボタンによってホイールの機能を代替したマウスを販売している。現在は販売終了している初代スクロールポイントマウスでは、ホイール位置にトラックポイントが搭載されており、上下左右へのスクロールを可能としていた。
  • かつて(2000年前後まで?)は、他社からもボタンやレバーによってホイールの機能を代替したマウスが販売されていた。そのボタンを前または後ろに押し続ける、もしくはレバーを前後に倒すと、ホイールを前または後ろに回転させたのと同じ操作とみなされる。
  • タッチセンサーによりホイールを代替し、より高度な操作ができる製品が存在する(後述)。

インタフェース

マイクロソフトが最初に製作したマウスは、専用基板でIBM-PC用にマイクロソフトから販売された。日本国内ではPC-9801用に専用基板(スロット1つ使用、マウス部分はコードやコネクタ含めてIBM-PC用と同じ)でNECから販売された。

一時期はRS-232Cへのインタフェースを内蔵したシリアルマウスが販売されていた。

その後のPC/AT互換機ではPS/2の販売以降はPS/2コネクタ、MacintoshではApple Desktop Bus (ADB) 端子が長く使われていたが、2000年代に緩やかにUSB接続に置き換わった。2015年現在、PS/2方式は安価なマイコンなどUSB機能を持たないような機器用や、特殊目的などでわずかに残っている。有線接続はコードの扱いがわずらわしいが、接続の確実性や、紛失や充電などの問題が無い、バッテリーを内蔵しないのでマウス自体が軽量という利点もあり広く使われている。

無線接続の場合はレシーバーをUSB端子に接続し、レシーバーとマウスを電波で通信するタイプが安価で主流である。Bluetooth接続の製品も、特にUSB端子の数やスペースの都合上ネットブックタブレット端末向けに徐々に普及しつつある。無線マウスは電源として乾電池を必要とするか、充電池を内蔵する。

ポーリングレート

ポーリングレートは高頻度化が進んでいる。PS/2接続のマウスにおいては40Hzが標準であり[10]、PS2Rateなどのソフトウェアを使うことで200Hzまで上げることが可能であった[11]。USB接続のマウスにおいては元々125Hzが多かったものの、240Hzのゲーミングモニターの普及と共に500Hzや1000Hzのゲーミングマウスも普及していき、更には4000Hzや8000Hz(Razer Viper 8KHz[12]など)のゲーミングマウスまで登場するようになった。

歴史

世界初のマウス試作品(1963年)。エンゲルバートのスケッチを元にビル・イングリッシュが設計した。[13]

ダグラス・エンゲルバートが1960年代に開発し、1968年12月9日に、「すべてのデモの母」として知られるデモを実施したoN-Line System (NLS) で開発されたものが現在のマウスの始祖とされている。12月9日は「IT25・50」シンポジウム実行委員会によって、『マウスの誕生日』として記念日に制定されている。

マウスの特許は、雇用主のSRIが保有していたため、エンゲルバートはロイヤルティを受け取ることはなかった。この特許は、マウスがパーソナルコンピュータで広く使用されるようになる前に失効している[14]。マウスの発明は、人間の知性を増強するというエンゲルバートのはるかに大きなプロジェクトのほんの一部にすぎなかった[15][16]

エンゲルバートによる原形はX軸とY軸それぞれの円板が床と接触するもので、1970年代にはボール式マウスが開発された。類似した装置としてはトラックボールが同様に1960年代には存在している。

50年後、カリフォルニア州マウンテンビュー市にあるコンピュータ歴史博物館で開催されたエンゲルバートの栄光を称えるシンポジウムにて、エンゲルバートの娘クリスティーナが「彼は、我々の時代が持つ唯一最大の実存的な課題は、問題をまとめて解決する能力の曲線を引き上げることだと考えた」と発言している[17]

単位

マウスの移動距離の単位にミッキー (mickey) がある。ミッキーの定義は、「1ミッキー=マウスの1/100インチ(0.254ミリメートル)分移動させた距離」であり、名前の由来は、ミッキーマウスからであるという説がある[18][19]

マウスの移動距離とマウスカーソルの移動距離の比を、ミッキー比といい、これは、グラフィカルユーザインタフェース (GUI) の操作におけるマウスの感度の指標となる[20]。以前はミッキー比として、ミッキー/ドット比(マウス1ミッキーの移動に対しカーソルが何ドット移動するか)が使われていたが[18]、現在は、DPI(マウス1インチの移動に対しカーソルが何ドット移動するか)が広く使われている[21]

主なメーカー

過去に製造、販売していた企業

類似・代替デバイスとの関係

トラックボール

ノートパソコン内蔵ポインティングデバイス

ノートパソコンにはタッチパッドポインティング・スティックといったマウスを代替可能なデバイスがキーボードの付近に内蔵されている。慣れが必要でマウスほど快適な操作ができない場合が多いため、別途マウスを接続するユーザーは多い。標準でマウスが同梱されていることもある。ノートPCと一緒に持ち運ぶための小型・軽量マウスがモバイルマウスなどの名称で販売されている。

キーボード

キーボードは最も一般的な入力ユーザーインタフェースだが、アプリケーションやOSには多くのキーボードショートカットが用いられ、マウスに手を伸ばさなくてもキーボードだけで作業が完結できる場合もある。またカーソルキーでマウスポインタを動かせたり、マウスボタン入力を矢印キーで再現できるユーティリティソフトウェアも存在する。

ペンタブレット

製図・イラストなど精細な再現性が必要な作業に使用される。専門的なデバイスとみなされ、マウスほど大量には普及していない。

タッチパネル

2010年前後に急速な普及を始めたスマートフォンタブレット型コンピュータ等では、タッチパネルにより画面を直接タッチ操作するのが事実上の標準となった。

タッチパネルはマウスより直感性に優れた操作が可能である一方細かい操作は不得意であるため、タッチ対応ディスプレイを備えたパソコンでは、タッチとマウスのどちらでも操作が可能である。Windowsは次第にタッチ操作への対応を進め、特にWindows 8ではタッチ操作に最適化したModern UIを搭載したが、タッチパネルとマウスのUIの統合には無理が生じ、Windows 8.1ではオーソドックスなスタートメニューが復活している。

マウスにタッチパネルライクな操作性を融合する試みもある。AppleのMagic Mouseや、それに類似したマイクロソフトのTOUCH MOUSE[22]、ロジクールのタッチマウス M600[23]などの製品では、ボタンやホイールを排除して表面にタッチセンサーを搭載し、クリックなどのボタンの操作をエミュレートするだけでなく、スワイプなどのタッチ操作独特のジェスチャーも利用可能である。

脚注

  1. ^ BitTangoCho 1990, p. 236.
  2. ^ “マウスの握り方って1つじゃないの!? 3通りの握り方に対応したLEDマウス「NEO FIT」”. GetNavi web (ワン・パブリッシング). (2018年2月15日). https://getnavi.jp/digital/228961/ 2020年7月29日閲覧。 
  3. ^ a b “Microsoft、オプティカル技術を使ったマウス「IntelliMouse Explorer」”. PC Watch. (1999年4月20日). https://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990420/ms.htm 2012年7月20日閲覧。 
  4. ^ “ロジクール、初のレーザーセンサーマウス「MX-1000」”. PC Watch. (2004年9月2日). https://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0902/logicool.htm 2012年7月20日閲覧。 
  5. ^ “Microsoft、青色LED採用の光学式ワイヤレスマウス~さまざまな面でのトラッキング性能を向上”. PC Watch. (2008年9月10日). https://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0910/ms1.htm 2012年7月20日閲覧。 
  6. ^ “透明ガラスでマウスが使える--ロジクール、新センサ「Darkfield」搭載マウスを発表”. CNET Japan. (2009年8月20日). https://japan.cnet.com/article/20398616/ 2012年7月20日閲覧。 
  7. ^ “ガラス面を含む、ほぼあらゆる素材の上で操作可能! 新ソリューション“Track on Glassレーザーセンサー”を搭載した5ボタンワイヤレスレーザーマウスを発売”. エレコム. (2011年12月22日). http://www.elecom.co.jp/news/201112/m-tg01dl/index.html 
  8. ^ “米Microsoftが新しいポインティングデバイス「IntelliMouse」を11月に発売 マウスにローラーがついて新しいナビゲーションが可能に”. PC Watch. (1996年7月23日). https://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/960723/intlms.htm 2012年7月20日閲覧。 
  9. ^ “マイクロソフト、左右スクロールが可能な「チルトホイール」を発表”. PC Watch. (2003年8月25日). https://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0825/ms.htm 2012年7月20日閲覧。 
  10. ^ Rafael A. Ballagas 『Bringing Iterative Design to Ubiquitous Computing: Interaction Techniques, Toolkits, and Evaluation Methods』 p.107 Cuvillier 2008年 ISBN 978-3867275316
  11. ^ Loyd Case『Building the Ultimate Game PC』 Que 2000年
  12. ^ ポーリングレート8000Hzはロマン。ゲーミングマウス「Razer Viper 8KHz」 Impress 2022年5月11日
  13. ^ Edwards, Benj (2008年12月9日). “The computer mouse turns 40”. Macworld. http://www.macworld.com/article/137400/2008/12/mouse40.html 2009年4月16日閲覧。 
  14. ^ “Say goodbye to the computer mouse”. BBC News. (2008年7月17日). http://news.bbc.co.uk/2/hi/technology/7508842.stm 2008年7月17日閲覧。 
  15. ^ Evolving Collective Intelligence 
  16. ^ The Demo That Changed the World”. Smithsonian Magazine. 2012年12月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年1月3日閲覧。
  17. ^ Spectrum56-2 2019, p. 6.
  18. ^ a b 『N88-日本語BASIC(86)(Ver6.2) ユーザーズマニュアル』日本電気、1991年、192頁。 
  19. ^ 現代カタカナ辞典(旺文社)『ミッキーカシオ計算機(電子辞書XD-K7300)、2022年12月http://arch.casio.jp/exword/products/model/dic3/Pcode=XD-K7300.html 
  20. ^ Sigeru Sato, Muneo Kitajima, Yukio Fukui (2022). "A Mouse with Realtime Adaptive Mickey Ratio Adjustment by Grasping Force" (PDF). UIST '02 - Adjunct Proceedings of the 15th annual ACM Symposium on User Interface Software and Technology. The 15th annual ACM Symposium on User Interface Software and Technology. pp. 53–54. 2022年12月30日閲覧
  21. ^ Microsoft アダプティブ マウスの DPI を調整する - Microsoft サポート”. support.microsoft.com. 2022年12月23日閲覧。
  22. ^ “日本マイクロソフト、タッチでジェスチャー操作可能な無線マウス”. PC Watch. (2011年8月2日). https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/464753.html 2012年7月20日閲覧。 
  23. ^ “タッチセンサを搭載した「ロジクール タッチマウス」--スマホのような操作感に”. CNET Japan. (2012年4月10日). https://japan.cnet.com/article/35016069/ 2012年7月20日閲覧。 

参考文献

  • S.PERRY, TEKLA (Feb 2019). “WHAT WOULD DOUG ENGELBART DO ?”. IEEE Spectrum 56 (2). 
  • bit 編集部『bit 単語帳』共立出版、1990年8月15日。ISBN 4-320-02526-1 

関連項目

外部リンク


マウスコンピューター

(マウス_(コンピュータ) から転送)

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MCJ > マウスコンピューター
株式会社マウスコンピューター
Mouse Computer Co.,Ltd.
種類 株式会社
本社所在地 日本
100-0004
東京都千代田区大手町2丁目3番2号 大手町プレイス イーストタワー 6階
設立 2006年10月2日[1]
業種 電気機器
法人番号 2010501029279
事業内容 パーソナルコンピュータ及び周辺機器の製造、販売
代表者 代表取締役社長 小松永門
資本金 1億円
売上高 534億6,000万円 (2024/3月期)
純資産 36億52百万円(2015年3月末日現在)
総資産 76億52百万円(2015年3月末日現在)
従業員数 546人
(正社員のみ、2022年3月末日現在)[1]
決算期 3月末日
主要株主 株式会社MCJ 100%
外部リンク www.mouse-jp.co.jp
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株式会社マウスコンピューター[2]英語: Mouse Computer Co.,Ltd.)は、東京都千代田区に本社を置く、パーソナルコンピュータ (パソコン, PC) の製造・販売を行っている企業(パソコンメーカー)である。通信販売によるBTOを主たる販売方法とする、いわゆる直販メーカーである。

2006年10月に株式会社MCJから会社分割されて設立した。2008年10月にパソコン機器メーカーの株式会社イーヤマを吸収合併しており、iiyamaブランドのモニターの発売元でもある。

概要

現在のマウスコンピューター社はMCJより会社分割されて成立した企業であるが、MCJがそれ以前より使用しているブランドでもあるため、本項では会社分割前についての説明も一部含む。

企業グループ

マウスコンピューターの属するMCJグループは連結売上高が1000億円(2007年度)で、インテルマイクロソフトの正規代理店(一次代理店)のテックウィンド(旧シネックス)やASUSの正規代理店であるユニティ(エムヴィケーと合併しアユートへ)、モニターメーカーとして知られるiiyamaを傘下に収めており、パソコン部品の輸入から製造販売までを垂直統合する、大企業である。

春日部と秋葉原

マウスコンピューターのルーツは埼玉県春日部市で1993年に創業したパソコンショップである。[注釈 1]

秋葉原には電気街に1990年代後半からショップを構えていたが、本社機能を春日部から移転させた時期は創業から10年後の2003年で、秋葉原駅の近くに本社を構えていた[注釈 2][要出典]。その後2006年頃にアロシステム本社ビル(岩本町駅近く)への移転を経て、2008年頃に浅草橋のCSタワー内にMCJグループ各社の本社機能を集約している[要出典]

また2007年にMCJが「TWO TOP」や「フェイス」「パソコン工房」などの親会社であるユニットコム(旧アロシステム)を買収し、2012年にユニットコムがグッドウィルを買収したため[3]、秋葉原での勢力は拡大している。

ホワイトボックスパソコン

マウスコンピューターのパソコンはホワイトボックスパソコンと呼ばれるもので、標準的な既製品のパーツを組み合わせてパソコンとして完成させたものである。ノートパソコンの場合には、半完成品であるベアボーンを元に作っている場合もある。

大手家電メーカーのナショナルブランド・パソコンはデザインや軽量化や大量生産などのために、独自設計の特注パーツを使用することがある。マウスコンピューターもBIOSやケース・外装は自社ロゴやOEM供給先のロゴが入った専用仕様であるが、自社独自設計といえるものはほぼ見られない。ホワイトボックスパソコンの常ではあるものの、個々のパーツを単体で見ればパーツメーカーが既製品の外装などを簡略化し、“業務用組込用途向け”などとして販売しているものである[要出典]。ノートパソコンも同様に、MSIなど海外メーカーの既製品ベアボーンで、これのメーカーロゴとBIOSを自社仕様に変更して大量発注したものである[要出典]。なお、段ボール箱など包装やマニュアル類は自社ロゴの入った独自のものか、あるいはOEM供給先のものを使用している。

かつては電源装置が不安定であったことから、チェック体制の強化やベンダーへの改善点を提案するなどの努力を続けた結果、2010年ごろから品質が向上したという[4]

マウスコンピューターは日本のホワイトボックスパソコン市場では、トップクラスの規模を持つメーカーである[5]。売上高は197億円(2011年度)で[6]、パソコン1台を10万円と仮定しても20万台程度生産販売している計算になる。ここまで大規模に生産する場合、受注生産でも部品在庫が必要になる。しかしパソコンの部品は陳腐化が早い「生もの」で月に平均6 - 10%、最悪30%も価格が下がり損が出る[7]。そこでマウスコンピューターは商社を買収して部品管理を任せ、受注情報を10分単位で商社と共有するITシステムを構築して[8]、在庫で損が出ないような仕組みを構築している。また「Microsoft PLATINUM OEM」「Microsoft Partner Program 認定ゴールドパートナー」「インテル テクノロジー・プロバイダー」などの認定を受け[9]、並行輸入ではなく正規の卸売業者を通じてメーカーから部品供給を受ける体制をとっている。インテルはこの流通ルートを「チャネル」と呼んでおり、大手家電メーカー向けのダイレクトOEM(数カ月)と比べて、数日~数週間で最新技術にいち早く対応できる点が特徴である[10][11]。マイクロソフトも大規模な「システムビルダー」として厚遇しており、パートナープログラムの2段階の認定レベルのうち上位の「ゴールド」レベルとして処遇している[12]。またOEMコンピテンシーについては更に「プラチナ」の称号も与えているようである。

飯山産

飯山事業所

マウスコンピューターは月産数千~数万台(推定)について、以前は日立製作所豊川工場[13]、後に神奈川県(綾瀬・湘南)や島根県(出雲)[11] など複数の工場に生産委託をして対応していたが、最近は買収したイーヤマのモニタ工場で自社組み立てを行っている[14]長野県飯山市の工場はセル生産方式を採用し、ベルトコンベアを使った流れ作業ではないが、イーヤマ時代の試験設備やノウハウで品質を高め「飯山産」をブランドにしようとしている[15]。特に組立・構成ミスの防止と出荷時の動作保証にはこだわりを持って取り組んでおり、法人向けの「MousePro」では専用ラインを設けて手厚く対応している[16]

コストパフォーマンス

大手家電メーカーの製品と比較して、相対的な低価格を実現させるために様々な企業努力を行っている。たとえばアロシステムやシネックスと「PCジャパン」を設立して、部品の大量購入・共同生産・物流の一本化などのサプライチェーン・マネジメントを行ったり[17]コールセンターが集積する沖縄の「情報特区」[18] で電話サポートを行って人件費抑制を図っている。この価格競争力が商品の最大の強みである。

マウスコンピューターは日経パソコンの「パソコン満足度ランキング」のデスクトップ部門で、2008年から連続してトップ10に入っている。最高は2008年の2位で[19]、その後徐々に下落し2011年は8位である[20]。特にコストパフォーマンスが評価されており、2008年には1位を記録した。一方でサポートは2011年に11位に下落している[21]

沖縄コールセンター

マウスコンピューターは、24時間365日の電話サポートを提供している。夜間・深夜・早朝の問い合わせは4割もあり土日も熱心にかけてくる[22] ので、ユーザーのライフスタイルに合ったサービスを提供しているといえる。

問題はつながってもすぐ切られてしまう「提案切り」である[22]。マウスコンピューターは2006年に沖縄のコールセンターを買収して、電話対応をプロに任せた。しかし評価基準は「受電率」であり、オペレータはユーザーを待たせずに電話に出さえすれば良く、FAQの一覧表示を見ながら対応して、解決はユーザーに丸投げし、他の電話に出ることが優先された[22]。そこで2010年からは沖縄のコールセンターを自社運営して、ユーザーの問題が解決するまで対応することにした。

また、ウェブサイトの情報不足も「パソコン満足度ランキング」で不評と評価される一因となった[23]。そこでマウスコンピューターは、オペレータ向けのFAQ情報を3000件から1万件に増やし、一部を顧客がシリアルナンバーで検索できるようにした[22]

埼玉サービスセンター

マウスコンピューターの修理拠点は歴史的に春日部市とその周辺にあり(当初は春日部市、後に北葛飾郡杉戸町)、現在も「埼玉サービスセンター」(春日部市)として所在する[24]。サービスセンターには修理情報を収集する「修理技術グループ」や修理を行う「修理作業グループ」(約50人)、連絡業務を行う「修理連絡グループ」などが存在し、「修理作業グループ」は勤続10年以上のベテラン技術者が多いようである。修理は受付・診断・修理・品質検査・出荷の5段階で行われる。まず顧客からパソコンが送られてくると、添付品の確認や写真撮影を行い、「RPFA」(Repair Force Automation) と呼ばれるデータベースに入力する。このデータベースは沖縄のコールセンターとも連動しており、サービスセンターでも顧客の問い合わせ状況を把握できるようになっている。次に診断技術者がパソコンをLANに接続して診断用のプログラムでコンピュータウイルスをチェックしたり、部品単位で動作確認を行ったりする。合計27項目の診断を行い、必要に応じて「修理連絡グループ」が顧客に対して問い合わせも行う。故障箇所を特定したら、修理技術者が修理を行う。最後にQC技術者が18項目を確認して品質を確かめてから、顧客に返却する。2012年現在、到着後24時間以内の修理比率は約2割で、これを5割以上にするために体制の見直しを行っているという。なお故障内容の7割は電源まわりだと言う[24]

ユーザー層

日経パソコンの「パソコン満足度ランキング」によると、初心者8%・上級者25%・職業利用者11%で[23]、プライベートユーザーが多い。NEC富士通 (17%) のように初心者率が高い訳でもなく、レノボ (36%) やパナソニック (31%) ほどは上級者を名乗るパソコン歴が長いユーザーもいないようであるが、職業利用者率は12位中10位(最下位)でパナソニック (43%) やエプソンダイレクト (22%) 、デル (20%) と比べれば半分である。

歴史

マウスコンピューターは当時19歳だった髙島勇二が、祖父の代から続く「高島屋衣類店」の経営危機を乗り切るために[13]パソコン通信を使ったパソコンの製造販売を始めたことに始まる。ちょうどその頃、日本ではDOS/Vが普及し、デルや秋葉原の「DOS/Vショップ」がBTOパソコンを販売し始めていた。1995年にMicrosoft Windows 95が発売されると、パソコンはヒット商品となり、日経トレンディの番付にも登場した。髙島は3時間しか眠らずに無休でパソコンの組立や顧客対応に追われた[8]

1998年、「有限会社タカシマ」は株式会社化し「マウスコンピュータージャパン」となった。社名の由来はマウスのように、「人とパソコンの橋渡しを行い、つねにお客様の視点から、より快適なパソコン環境作りに役立っていける存在でありたい」という願いからである[11]。しかし、その後の組織変更によって、社名が消滅してブランドとしてのみ継続使用されている時期があった。

その間に存続会社である「MCJ」は上場して資金を調達し、PCパーツの大手総合商社「シネックス」の日本法人を買収し[25]、メモリモジュールを製造販売するアドテックと資本提携[26] するなどして、部品調達や販路を拡大し、企業グループを形成していった。2004年頃は大手家電メーカーのパソコン販売が低迷する一方で、BTOメーカーやホワイトボックスメーカーが業績を伸ばしていた。MCJは約108億円を売り上げ、出荷台数の成長率は144.4%に達した[27]。2006年には、「マウスコンピューター」が独立した会社として再設立された。2007年にMCJが「TWO TOP」や「フェイス」「パソコン工房」などの親会社であるユニットコムを買収し、グループの売上高は1000億円を超えた[5]。グループの「完成品PC製造」の売上高は推定約330億円 (約32%) となり、ホワイトボックス市場におけるシェアは50%を超えた(自称)[5]

しかし国内のパソコン出荷台数は2005年をピークに減少・横ばいに転じ、iiyamaの倒産や日立製作所のデスクトップパソコンからの撤退などが続いた。外注先を失ったマウスコンピューターは民事再生法申請に追い込まれたiiyamaを合併し生産・物流拠点を統廃合し、PC製造の大半をファブライトから内製化した[28]。2008年度から2010年度にかけてMCJグループは減収となり、パソコン事業の不振が続いた。原因はインテル社製チップセットの不具合による機会損失[29] など様々である。またより大きな外部要因としては、2000年代に入ってもノートパソコンとなんとか五分の戦いを続けていたデスクトップパソコンの割合が3割を切り[30]ネットブックのような新しい種類のパソコンが台頭してきたこと、 同じく2000年代に一世を風靡したデジタルオーディオプレーヤー市場が成熟し、スマートフォンのような新しい種類の携帯端末が普及してきたことが挙げられる。マウスコンピューターは本業に注力し経費削減などで利益率を高める慎重な経営を続ける一方で、新規ユーザーの開拓を進めている[29]

沿革

  • 1993年4月 - 創業者の髙島勇二が埼玉県春日部市の自宅店舗「高島屋衣類店」でパソコン事業を開始[注釈 3][13]
  • 1998年2月 - 有限会社タカシマより組織変更し、マウスコンピュータージャパン株式会社として設立[31]
  • 1998年8月 - 有限会社エムシージェイ(現:株式会社MCJ)設立。
  • 2000年9月 - 有限会社エムシージェイを株式会社に商号変更[31]
  • 2001年4月 - MCJと合併[31]
  • 2002年5月 - アルガステクノロジーズと提携して、法人向けPC「YAMATO」の販売を開始[32]
  • 2004年6月 - MCJ、東証マザーズに株式を上場。
  • 2005年6月 - 家電量販店のオリジナルブランドにて、店頭BTO方式パソコンの販売を開始[31]
  • 2005年8月 - アロシステムやシネックスと「PCジャパン」を設立[17]
  • 2006年1月 - 株式会社イーヤマ販売(後のiiyama)を完全子会社化[31]
  • 2006年1月 - 「ウェルコム」(現:WELLCOM株式会社)にコールセンターを委託[33]
  • 2006年9月 - 大阪営業所を開設[31]
  • 2006年10月 - MCJの純粋持株会社化に伴い、同社のPC事業部門が分社化、株式会社マウスコンピューターとして再度設立[31]
  • 2006年10月 - 株式会社iriver japanを設立[31]
  • 2007年4月 - 本社を千代田区外神田に移転[31]
  • 2008年10月 - iiyamaを吸収合併し、iiyama営業部や飯山工場、飯山リペアセンターを利用し、自社組立開始。
  • 2009年3月 - 本社を台東区浅草橋に移転[31]
  • 2009年7月 - iriver japanを吸収合併[31]
  • 2010年1月 - 沖縄コールセンターの自社運営を開始[11]
  • 2011年3月 - 埼玉サービスセンターを春日部市に移転[24]
  • 2013年4月 - 創業20周年[31]
  • 2014年1月 - 本社を千代田区神田紺屋町に移転[31]
  • 2017年3月 - 本社を中央区の東京日本橋タワーに移転。
  • 2017年4月 - 大相撲長野場所 特別協賛。
  • 2017年8月 - IoT機器「mouse スマートホーム」を発売
  • 2017年9月 - G-Tune 重量約1.6kgのコンパクト型ゲーミングパソコン「NEXTGEAR-C」を発売。MousePro 手のひらサイズの超小型パソコン「MousePro Cシリーズ」を発売。
  • 2017年12月 - 大阪/ゲームパソコン専門のダイレクトショップ「G-Tune:Garage 大阪店」をオープン。
  • 2018年2月 - iiyamaブランドで5K対応液晶モニタ「ProLite XB2779QQS」を発売。
  • 2018年4月 - 創業25周年。
  • 2018年7月 - MSI製ゲーミングパソコンの取り扱いを開始。
  • 2018年8月 - 日本eスポーツ連合 (JeSU) に正式加盟。
  • 2019年1月 - G-Tuneブランド誕生15周年。
  • 2019年3月 - Wi-Fi接続で15音声対応翻訳機「TL01」発売。
  • 2019年4月 - 「仙台ダイレクトショップ」オープン。

CI

ブランドロゴ・コーポレートメッセージ

2016年まで使用されていたロゴマークは、6ピースチーズの穴から隠れたネズミ尻尾が見えているというデザインを採用していたが[注釈 4][34]、同年1月21日にロゴマークのデザインを変更。チーズのモチーフを継承しつつ三角形をベースとしたよりシンプルなものとなった[35]。それに併せて同社のブランド名を社名と同じであるマウスコンピューターからmouse(マウス)に変更した[35]

また、コーポレートメッセージとして「期待を超えるコンピューター。」を打ち出している[35]

製品

デスクトップPCやノートPC、高性能のゲームPC、ビジネスPC、タブレットPCを幅広く品揃えている。また家電量販店のショップブランド向けにノーブランドパソコンを供給している。

※以下の製品一覧は2018年8月現在のもの。

主なシリーズ

  • デスクトップパソコン
    • LUV MACHINES
    • LUV MACHINES Slim
    • LUV MACHINES mini
  • ノートパソコン (m-Book)
    • Wシリーズ
    • Tシリーズ
    • Nシリーズ
    • Kシリーズ
    • Fシリーズ
    • Bシリーズ
    • Eシリーズ
    • Jシリーズ(HD画面モデル / フルHD画面モデル)
    • Cシリーズ
  • タブレットパソコン
    • WN803
    • MT-WN1003
    • MT-WN1003-Pro
  • スティック型パソコン(m-Stick)
    • MS-CH01FV2
  • ゲーマー向けパソコン(G-Tune)
    • MASTERPIECE
    • NEXTGEAR
    • NEXTGEAR-MICRO
    • LITTLEGEAR
    • NEXTGEAR-NOTE i4400
    • NEXTGEAR-NOTE i5330
    • NEXTGEAR-NOTE i5340
    • NEXTGEAR-NOTE i5550
    • NEXTGEAR-NOTE i5730
    • NEXTGEAR-NOTE i71130
  • クリエイター向けパソコン (DAIV)
    • デスクトップ
    • ノート
      • NG4500
      • NG5500
      • NG5720
      • NG7500
      • NG7510
      • NG7620
  • 法人向けパソコン(MousePro)
    • デスクトップ
      • Tシリーズ
      • Sシリーズ
      • Mシリーズ
      • Cシリーズ
    • ノート
      • NB300シリーズ
      • NB500シリーズ
      • NB900シリーズ
    • タブレット
      • P116Aシリーズ
  • ワークステーション
    • MousePro W9
  • ビジネスサーバー
    • MousePro SV
  • デバイス製品
    • CM01(顔認証カメラ)
    • FP01(指紋認証リーダー)

過去に販売していた製品

  • デスクトップパソコン
    • MDV ADVANCE
    • MDV EXTREME
    • Easy-Cube
  • 一体型パソコン
    • m-One
  • ノートパソコン
    • m-Book P(NVIDIA GeForce GTX660M/GTX770M搭載モデル)
    • m-Book P(NVIDIA GeForce GTX970M搭載モデル)
    • m-Book V
    • m-Book T(NVIDIA GeForce GTX860M搭載モデル)
    • m-Book T(NVIDIA GeForce GTX960M搭載モデル)
    • m-Book G
    • m-Book H
    • LuvBook K
    • LuvBook S
    • LuvBook H
    • LuvBook X
    • LuvBook D
    • LuvBook T
    • LuvBook N
    • LuvBook L
    • LuvBook B
    • LuvBook F
    • LuvBook J
    • LuvBook C
    • LuvBook JW
    • LuvBook JH
    • LuvBook JF
  • タブレットパソコン
    • WN801-BK
    • WN801V2-BK
    • LuvPad AD100
    • LuvPad WN101-P
    • LuvPad WN701
    • LuvPad WN801
    • LuvPad WN1100
    • MT-WN1001
    • MT-WN1001-Pro
    • m-Tab iCE
    • m-Tab iPE
    • WN891
    • WN802
    • WN892
    • WN892V2
  • スティック型パソコン (m-Stick)
    • MS-NH1
    • MS-NH1-64G-Pro
    • MS-CH01F
  • ゲーマー向けパソコン (G-Tune)
    • NEXTGEAR-ONE
    • NEXTGEAR-SLIM
    • NEXTGEAR-C
    • NEXTGEAR-NOTE i200
    • NEXTGEAR-NOTE i410
    • NEXTGEAR-NOTE i420
    • NEXTGEAR-NOTE i421
    • NEXTGEAR-NOTE i540
    • NEXTGEAR-NOTE i610
    • NEXTGEAR-NOTE i780
    • NEXTGEAR-NOTE i790
    • NEXTGEAR-NOTE i791
    • NEXTGEAR-NOTE i980
    • NEXTGEAR-NOTE i990
    • NEXTGEAR-NOTE i1100
    • NEXTGEAR-NOTE i1110
    • NEXTGEAR-NOTE i3500
    • NEXTGEAR-NOTE i4600
    • NEXTGEAR-NOTE i5300
    • NEXTGEAR-NOTE i5310
    • NEXTGEAR-NOTE i5320
    • NEXTGEAR-NOTE i5500
    • NEXTGEAR-NOTE i5510
    • NEXTGEAR-NOTE i5520
    • NEXTGEAR-NOTE i5530
    • NEXTGEAR-NOTE i5540
    • NEXTGEAR-NOTE i5700
    • NEXTGEAR-NOTE i5701
    • NEXTGEAR-NOTE i5702
    • NEXTGEAR-NOTE i5703
    • NEXTGEAR-NOTE i5710
    • NEXTGEAR-NOTE i5910
    • NEXTGEAR-NOTE i5900
    • NEXTGEAR-NOTE i7500
    • NEXTGEAR-NOTE i7901
    • NEXTGEAR-NOTE i71000
    • NEXTGEAR-NOTE i71100
    • NEXTGEAR-NOTE i71101
    • NEXTGEAR-NOTE i71110
  • クリエイター向けパソコン(DAIV)
    • DGZ500
    • DGZ510
    • DGX700
    • NG5600
    • NG5700
    • NG5710
    • NG7600
    • NG7610
    • NQ5300
    • NQ7500
  • 法人向けパソコン (MousePro)
    • MousePro iS
    • MousePro P
    • GSXシリーズ
  • ワークステーション
    • MDV ADVANCE(NVIDIA Quadro搭載モデル)
    • MDV ADVANCE(AMD FirePro搭載モデル)
    • MDV ADVANCE(マルチディスプレイ対応モデル)
    • MDV for Photo(フォトグラファー向けモデル)
    • MousePro W4
  • サーバー
    • MDV MediaServer
  • スマートフォン (MADOSMA)
    • Q501
    • Q601

G-Tune

G-Tune NEXTGEAR-MICRO am550SA2: 市場の声を受けて電飾を廃止し、シンプルで直線的なデザインを志向した[36]

ゲーム用パソコンのブランド。元々あったハイエンド製品ブランド「Tune」が前身となっており、オンラインゲームの流行に合わせてリニューアルされ、誕生した[37]。高性能ビデオカードの排熱や高電力消費に対応した設計が特徴で、オンラインゲーム運営会社の提示する推奨スペックに準拠した「ゲーム推奨パソコン」や3D対応パソコン、水冷パソコンなどがある。最初のモデルは2004年1月にリリースされ、リネージュIIにいち早く対応している[38]。ゲームユーザーだけでなく、ゲーム制作会社やインターネットカフェなどの法人用途にも人気がある[39]

NEXTGEAR

2023年7月発表。従来「G-Tune NEXTGEAR」として販売されてきたが、高コストパフォーマンス志向のゲーミングPC製品群として独立した。第1弾の「JG」シリーズでは発表時点で旧世代に当たるAMD CPUプラットフォームを採用しつつ、最新世代のNVIDIA GeForce RTX 4060および4060 Tiビデオカードを搭載可能とした[40]

MousePro

2011年に発売が開始された法人向けパソコンのブランド。

DAIV

2016年に発売が開始されたクリエイター向けパソコンのブランド。名前は「Dynamic Approach Imagery of Visual」の略で、ダイブと読む。広告ビジュアル制作会社アマナの協力の元、製品開発が行われた[41] [42] [43]

m-Stick

2014年に発売されたスティック型パソコン。マウスコンピューターが販売している製品の中では最小サイズのパソコンであり、液晶ディスプレイやテレビのHDMI端子に接続して使用する[44]

MADOSMA

かつて展開されていた「SIMフリー」端末のスマートフォンブランド。2015年6月に発売が開始され、5型ディスプレイを搭載するQ501と6型ディスプレイを搭載するQ601がある。

Easy-Cube

過去の一時期には、主に台湾のシャトル製のベアボーンを利用したキューブ型パソコンの組立販売の国内大手の一角であった時期もあるが[要出典]、シャトル社日本法人による日本国内販売体制の変更などから、現在ではキューブ型製品は終息しており、過去に販売した製品のアフターサポートのみを継続している。

販売形態

主な販売形態は通販・ネット販売、直営店舗販売(ダイレクトショップ)、コーポレート営業(法人)、チャネル営業(量販店)の4つである。売上の割合(2004年度)は通販34.5%、直営店12.8%、法人17.3%、量販店34.8%であり、通販と量販店が販売の両軸をなしている[27]。最近は法人向けやダイレクトショップの売上を伸ばそうとしている[45][46]

通信販売 (BTO)

ウェブショップは8つのカテゴリ(デスクトップPC、ノートPC、ゲームPC、ビジネスPC(法人)、タブレットPC、即納モデル、サポートセンター、店舗情報)に分かれており、最初のページにはキャンペーン情報やニューモデル情報がチラシ風の演出で掲載されている。

商品写真などは内製で、「イーコマース営業職」がフォトショップやイラストレーターなどで作成し掲載している[47]。商品写真をクリックすると、シリーズごとに2〜4種類の基本パターンが提示され、その中の1つを選んでカスタマイズと見積もり、注文ができる[48]

ダイレクトショップ

創業地の春日部の他に、仙台・東京・名古屋・大阪・福岡の大都市部に直営店がある[49]。かつては北九州にも直営店があったが、現在 (2019年時点) は閉店済み。この他にベイシア電器の店内にサテライト店を設けており、郊外に4店舗を展開している。しかしMCJグループのパソコン工房(91店舗)や同業他社のサードウェーブ(23店舗)と比べて店舗網の規模は小さく、量販店での販売の方が多いようである。直営店では即納モデルを販売しており、工場経由で4営業日の納期を1-2営業日に短縮している。また大都市部の直営店はショールームとしての機能も持っており、秋葉原店にはG-Tune製品専門店舗「G-Tune:Garage」が併設されている。余剰部品・余剰在庫の発生を極力抑制するビジネスモデルを取る都合として、現在ではパソコン部品の単体販売は行っていない。

法人販売

法人営業部門が、代々木アニメーション学院[50] のような教育機関やCADやオンラインゲームなどの3DCG製作を行う企業、インターネットカフェ[39] などに出荷している。しかし法人向けの比率はそれほど高くなく、20%以下にとどまっている[16]。同じBTO方式のデルは法人比率が80%に達しており、大企業や官公庁、中小企業に幅広く販売している[51]。しかしマウスコンピューターには、オンサイト保守や常駐のような大企業向けのサービスを行う企業体力はない。そこで故障率の低いMouseProを投入して、構造計算を行う建築設計事務所などの中小企業やSOHOに買ってもらい、法人比率を30~40%まで伸ばす予定である[16]

ショップブランドパソコンのOEM供給

EMSの商品特性上、店頭で名前は表に出ないもののコストパフォーマンスに強みを持ち、MCJグループのエムヴィケーと共にショップブランドのOEM供給という形で幅広い販路を持っている。

ヨドバシカメラ (「PLEZO」「i-Friend」) [52][53]ベイシア電器 (「BEST VALUE PC」) [54]コジマ (iiyamaブランド、STRAIGHT PC) [55][56] などの家電量販店や、PC DEPOT (「ADVANCE」「OZZIO」) [57]エディオングループ (「E-GG+」) [58]ソフマップ(「バーガーパソコン」)[要出典]などのショップブランド、過去にはヤマダ電機ケーズデンキ (「my-pc」) [59]ビックカメラ[60]ムラウチ電気フロンティア神代にも卸していた[要出典]

家電量販店での販売は2003年度に急速に伸び、約10社に約12万台を納品し約180店舗で販売していた [61][62]。ショップブランドは家電量販店にとって競合他社と差別化を図り、周辺機器を一緒に売るための商材として魅力がある[62]。一方で店員にとっては小売単価が低く勤務評価に結びつきにくいことや初心者向きではないため、売りにくいという意見もある[要出典]。この市場は競争が激化しており、また家電量販店とは販売実績が伸びなければそのメーカー製品が店頭から短期間で姿を消すこともある厳しい業界であるが、量販店向けに約34億円(2003年度)を売り上げており[27]、財務数値を見る限り相当売れていたことは事実である。

その様な状況下で、2004年、当時の大口販売ルートの1つであったヤマダ電機は同業のKOUZIROを子会社化し[63]、BTO・ホワイトボックスパソコンを同社の「FRONTIER」ブランドの製品に事実上一元化した[注釈 5]。このことを契機に、ヤマダ電機ではマウスコンピューター製品の取り扱いが終了した。一方で、他の家電量販店チェーンではゲートウェイのイーマシンズなどが続々と参入し競合関係となった。2007年から2008年にかけてはデル[64] やヒューレットパッカード[65] が量販店での販売に参入している。ソーテックがオンキヨーに、ゲートウェイがエイサーに買収され、2012年にはオンキヨーが量販店販売を休止するなど[66]、市況は年単位で刻々と変化している。

なお、マウスコンピューター製のパソコンについては、OEM供給した製品のサポートも一括して担当している。そのため、パソコンショップや家電量販店で購入したショップブランドのパソコンについて、サポート連絡先がその購入店舗ではなくマウスコンピューターであったという話は多く聞かれる。パソコンのケースのどこかにアルファベットの「U」から始まる9桁の番号 (例: U10xxxxxxx) のバーコードのシールが貼付されている[注釈 6]。このシールが貼付されている製品については、ショップブランドにOEM供給されているパソコンであっても、製品保証・電話サポート・修理は販売店ではなくマウスコンピューターが受け持っている[要出典]

広告・宣伝活動

CM

2016年1月21日に行ったブランドロゴ変更に伴い、テレビCMの全国放映を開始している[67]

CM出演者

ウェブ

2015年6月に自社ブランドG-TuneのウェブCMが製作され、YouTubeの公式チャンネルにて公開された。同CMではグラビアアイドルの倉持由香がG-Tune製品の擬人化役として登場し、ゲームプレイヤーに語りかけるという内容になっている[注釈 10][75]。なお、グループ会社であるユニットコムも同じ内容のCMを製作しており、こちらはAV女優の紗倉まなが出演している[76]

マスコットキャラクター G-Tuneちゃん

マウスコンピューターには、自社ブランドG-TuneのマスコットキャラクターとしてG-Tuneちゃんが存在する。G-Tuneちゃんは老人の"Gちゃん"と少女の"Tuneちゃん"の2人組であり、2013年9月2日[37] に登場して以来、同ブランドの魅力を伝える役割を果たしている。

プロフィール

Gちゃん
  • 年齢:69歳
  • 身長:195 cm
  • 体重:82 kg
  • 特技:PCカスタマイズ
  • 好物:緑茶
Tuneちゃん
  • 年齢:不詳
  • 身長:145 cm
  • 体重:不詳
  • 特技:ゲーム全般
  • 好物:メロンパン

キャラクター展開

G-Tuneちゃんは当初、公式ウェブサイトでの漫画による製品紹介が主だったが、2014年4月21日にシステムボイスなどを含むオリジナルデザインテーマがカスタマイズオプションとして販売されたのを皮切りに[77]MMDモデル[78]キャラクターソング、Tシャツなどの各種グッズ[79]LINEスタンプ[80] といったキャラクター展開を行っている。

特にキャラクターソングに関してはMMDで製作されたミュージックビデオがYouTubeで公開されており、iTunes Storeでも実際に販売された。また、G-Tuneちゃん2人の声は声優の小山剛志南條愛乃がそれぞれ担当している[81]

テレビ番組

脚注

注釈

  1. ^ 現在でも直営店舗が春日部市にある理由はこの名残にある。創業地の店舗は後に閉店→市内の別の場所に移転(店舗跡地にはauショップが短期間出店)→創業地に移転して再出店という経緯を辿っている。
  2. ^ 昭和通り口にほど近い国道4号線 (昭和通り) 沿いにある金光教東京教会が所有するオフィスビルKONKOビル。1階部分に金光教の東京教会があるが、その他の大半は不動産業者を介して通常のオフィスビルとして賃貸している。
  3. ^ ロビンソン百貨店春日部店前。創業当時は洋服店を営んでいた。パソコンショップに業態転換する直前の1992年当時は、「高島スクールウェアー」という学生服店だった。
  4. ^ これは写真を撮る時に掛け声として使われる「はい、チーズ」にかけており、「お客様に笑顔を」という思いを表したものである。
  5. ^ それまでのヤマダ電機では、マウスコンピューターも含めた複数社のホワイトボックスパソコン製品が店頭に並べられていた。
  6. ^ デスクトップパソコンでは多くでケースの脇面上部か上面手前、ノートパソコンの場合は底面に貼付されている。
  7. ^ マウスコンピューターの製品を表すイメージキャラクターMr. マウスとして登場。
  8. ^ 齋藤はその後2023年(乃木坂46を卒業しソロの女優・モデルに転向した年)にソロ出演で再起用されている
  9. ^ 当初は生駒里奈が出演していたが、乃木坂46卒業に伴い堀未央奈に交代。
  10. ^ ウェブCMは「天使編」と「悪魔編」の2バージョンが製作されている。

出典

  1. ^ a b 会社情報”. 2012年2月24日閲覧。
  2. ^ 会社概要 によると、語尾に「」の付く表記が正式社名である。
  3. ^ PCショップのグッドウィル、ユニットコム子会社に”. ITmedia. 2012年8月8日閲覧。
  4. ^ ASCII.jp:マウスコンピューターの電源の“ド安定化”は厳しすぎる品質確認が生み出した (1/4)
  5. ^ a b c 2008年3月期通期 連結決算説明資料”. 2012年2月24日閲覧。
  6. ^ 2012年3月期通期 連結決算説明資料”. 2012年8月8日閲覧。
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