ADB
読み方:エーディービー
ADBとは、AppleのMacintoshに採用されていたインターフェースの名称である。
ADBは、Macintoshのキーボードやマウスの接続方式として長らく使われてきた。しかし、1998年に発売されたiMacでは、USBが標準装備され、ADBポートやシリアルボート、フロッピーディスクなどのレガシーインターフェースは廃止された。以後、USBがMacintoshのインターフェースの主流となり、1999年に発売されたPower Macintosh G3がADBを搭載した最後のモデルとなった。
なお、ADBを搭載しないMacintoshでも、ADB/USB変換アダプタを用いることにより、ADBキーボードやADBマウスを接続して利用できたが、Mac OS X 10.4以降ではそれも不可能となっている。
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Apple Desktop Bus
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/19 03:22 UTC 版)

Apple Desktop Bus(アップル・デスクトップ・バス)はApple Computer(現Apple)のスティーブ・ウォズニアックが開発したコンピュータ周辺機器接続用の世界初の汎用シリアル・バス接続システムである[1]。ADBと略して表記される。
概要
キーボード・マウス・筆圧タブレットなど入力機器を接続する。Apple IIGS, Macintosh SE, Macintosh II以降及びMacintosh互換機のほか、ピピンアットマーク、NeXTStation Turboのハードウェアなどにも採用されていた。端子の形状はS端子とほぼ同様のmini DIN 4pinである(ピピンアットマークはP-ADBという独自形状)。しかし日本ではADBケーブルをS端子ケーブルで、あるいはS端子ケーブルをADBケーブルで代用することは避けたほうがよい。日本のS端子ケーブルとADBケーブルの端子は出っ張りが異なるためである。(詳しくはS端子#S端子形状の項を参照。ADBコネクタは海外のS端子コネクタと同形状)
バスパワーで5V 合計500mAの電力を供給できる、世界初の汎用シリアル・バス接続システムで、ひとつのバスから最大100mAまでの周辺機器を3台まで数珠繋ぎに接続でき、Macintosh LCシリーズやCentris 610, 660AV, PowerMacintosh 6100など一部のモデルを除きキーボードの電源ボタンでシステムの電源を入れることが可能である。
ADBは1986年に発売されたApple IIGSで最初に搭載され、1999年に発売されたPower Macintosh G3 (Blue & White)が最後の搭載機種になった。PowerBookシリーズでは、PowerBook G3 (Bronze Keyboard)以降は、外部インターフェースとしては搭載されず、キーボードやタッチパッドを接続する内部インターフェースとして使われていた。iMacやiBookには搭載されていない(ADBポートとシリアルポートに代わりUSBポートが搭載されている)。
脚注
- ^ “One cable to rule them all: a look at Apple's retired connectors through the years” (英語). AppleInsider. 2022年4月14日閲覧。
関連項目
外部リンク
「Apple Desktop Bus」の例文・使い方・用例・文例
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