マウスジェスチャー
【英】mouse gesture
マウスジェスチャーとは、マウス操作でマウスボタンを押す操作とカーソルの移動を組み合わせることで、アプリケーションにあらかじめ登録された特定の操作を実行できる機能のことである。または、その操作のことである。
一般的なマウス操作では、特定位置に配置されたアイコンやメニューまでカーソルを移動させたり、右クリックで表示させたメニューを選択したりする必要がある。マウスジェスチャーを用いることで、マウスカーソルの位置はそのままで、手元で素早く任意の操作を行うことが可能となる。
マウスジェスチャーを利用するためには、アプリケーションソフトウェアがマウスジェスチャーに対応している必要がある。アプリケーションソフトによって、同じジェスチャーに割り当てられている操作が異なる場合がある。マウスジェスチャーを普及させるきっかけになったOperaを筆頭として、Webブラウザでの導入が比較的進んでいる。Operaでは右クリックと左クリックを連続して行うことで、前のページに戻る、といったマウスジェスチャーが実行できる。
参照リンク
マウスの使用 - マウスジェスチャー - (Opreaヘルプ)
マウスジェスチャー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/18 10:26 UTC 版)
マウスジェスチャー、もしくはマウスジェスチャ(英: mouse gesture)は、ポインティングデバイスを用いたコンピュータの操作方法の一つ。通常のマウスを始めとするポインティングデバイスは、ウィジェットボタンをクリックすることでコンピュータにコマンドの実行を指示するが、マウスジェスチャでは主にマウスポインタの移動などによって指示する。先述の通りマウスポインタさえ動けばいいのでトラックボールなど、マウスではないポインティングデバイスでも利用することはできるが、日本では「マウスジェスチャー」と呼ばれることが多い。タッチパネルにおけるジェスチャーはマウスジェスチャーとは体系が異なる部分も多いのでマルチタッチ#マルチタッチジェスチャーも参照のこと。
概要
特にマウスポインタの移動による軌跡によって指定されたコマンドを実行するものを狭義のマウスジェスチャと呼ぶ。このとき、通常のポインタ移動やドラッグ・アンド・ドロップ操作と区別するため、マウスのボタンやキーボードの特定のキー(多くは修飾キー)を押しながらマウスを動かす場合が多い。 また、マルチタッチデバイスに対して何本かの指で触れて操作することを特にマルチタッチジェスチャ(Multi-touch gestures)と呼ぶ。これはマウスジェスチャのように指の軌跡によってコマンドを認識するものと、何本の指でどの方向にスワイプされたかによってコマンドを認識するものがある。 ソフトウェアによっては、マウスボタンを押しながらマウスホイールを回すことでホイールジェスチャ(Wheel gestures)と呼ばれるジェスチャができるものもある。 マウスの右ボタンを押しながら左ボタンを何回か押す、あるいは左ボタンを押しながら右ボタンを何回か押すなどのマウスボタンのみに依存するジェスチャはロッカージェスチャ(Rocker gestures)と呼ばれる。
マウスジェスチャによる操作は、カーソルを特定のボタンやアイコンまで移動させる必要がないため操作に慣れると非常に手軽にソフトを操作できるようになる利点がある。
これらのジェスチャの機能は、Windows 7以前はOSに標準で搭載されている機能ではなかったが、Windows 7では、ウィンドウサイズを変更するためのジェスチャとしてAero SnapやAero Shakeが実装された。また、それ以前にもウェブブラウザを始めとする多くのソフトウェアで独自にマウスジェスチャによる操作方法を採用しており、例えばウェブブラウザでは画面遷移(戻る/進む)やタブ/ウィンドウを閉じるなどの操作が可能である。対応していない環境で使用する場合はマウスジェスチャーに対応させるためのユーティリティソフトウェアを利用する。
歴史
マウスを活用して何らかの動作を可能にする機能を持ったソフトウェア自体は昔から存在していたが、2001年にOperaがマウスジェスチャー機能を標準で搭載したことによって広く知られるようになった。それに他のブラウザも追随したため、標準でマウスジェスチャー機能を搭載するブラウザ、または拡張機能をインストールすることでマウスジェスチャー機能が使えるようになるブラウザが数多く誕生した。
ブラウザ以外のソフトウェアにおいて、標準でマウスジェスチャー機能が使えるものは2008年の時点においては少ないが、システムにインストールすることで、さまざまなアプリケーションでマウスジェスチャーを可能にするソフトも存在する。
マウスジェスチャーを搭載したおもなソフトウェア
ウェブブラウザ 標準で搭載している物
- Vivaldi
- Sleipnir
- BugBrowser
- Grani
- KIKI
- Lunascape
- Opera
- unDonut
- ぶら。
- 風博士
- Woopie Browser
- CoolNovo
- Kinza
拡張機能として使用できる物
- Mozilla Firefox(拡張機能 (Mozilla):All-in-One Gestures, FireGesturesなど)
- Internet Explorer
- Google Chrome
2ちゃんねるブラウザ
- Jane
- Twintail
- V2C
その他
さまざまなアプリケーションでマウスジェスチャーを可能にするソフト
Windows用
- マウ筋
- StrokeIt
- かざぐるマウス
- MouseGesture.ahk(AutoHotkeyスクリプト)
- gMote
- High Sign
MacOS用
- CocoaSuite
- xGestures!
- Expogesture
- FlyGesture
マウスジェスチャーを可能にする拡張機能
Internet Explorer用
Mozilla Firefox用
Google Chrome用
関連項目
外部リンク
- 窓の杜 - 【特集】“マウスジェスチャー”ソフトで楽々操作! - マウスジェスチャーの説明とソフトウェアの紹介
マウスジェスチャー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/10/28 06:58 UTC 版)
「Woopie Browser」の記事における「マウスジェスチャー」の解説
マウスとカーソル移動を組み合わせた操作をすることで、機能を実行できる。
※この「マウスジェスチャー」の解説は、「Woopie Browser」の解説の一部です。
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