すべてのデモの母とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > すべてのデモの母の意味・解説 

すべてのデモの母

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/07 02:53 UTC 版)

すべてのデモの母[1][2](すべてのデモのはは、英語: The Mother of All Demos)は、1968年12月9日アメリカサンフランシスコ米国情報処理学会連合会が主催した秋季合同コンピュータ会議(Fall Joint Computer Conference, FJCC)[3]においてダグラス・エンゲルバートが実施したコンピュータデモンストレーションを指す。デモが先進的かつ画期的な内容だったことから、後年になって「すべてのデモの母」と呼ばれるようになった[4][1]


注釈

  1. ^ イングリッシュはこの会議に寄せられた論文の共同執筆者として名を連ねており、NLSとデモの実現に関わった主要エンジニアとしてエンゲルバートから謝辞を贈られている[23]
  2. ^ 1200ボー(1.2キロビット/秒)のモデムは、その後10年経っても「高速」な部類であった。また、当時のモデムは片側通信にしか対応していなかったので、アップリンクとダウンリンクに各1台が必要であった[25]
  3. ^ ドイツのテレフンケン社は、1960年代に「ロールクーゲル」(Rollkugel)と呼ばれるマウスを開発していた。エンゲルバートのプレゼンに先立つ1968年10月、この製品は同社の「Telefunken SIG-100」モニターの販促資料に掲載されていた。詳細はen:Computer mouse#First rolling-ball mouse(日本語版未掲載)を参照のこと[27]

出典

  1. ^ a b 人類の進化を加速させた「手で触る情報操作」 子どもの創造的学習意欲を刺激するパソコンは、ここから始まった”. 日本電気. 2021年12月12日閲覧。
  2. ^ “マウスやGUI、ハイパーリンクの生みの親D・エンゲルバート氏、88歳で死去”. CNET Japan. https://japan.cnet.com/article/35034255/ 2022年12月2日閲覧。 
  3. ^ Scientific Information Notes, (2022), https://books.google.co.jp/books?id=_x5DuwwBA1sC&pg=PA14&dq=American+Federation+of+Information+Processing+Societies+FJCC+1968&hl=ja&newbks=1&newbks_redir=0&sa=X&ved=2ahUKEwjdpIGu79r7AhWD0mEKHddUAnEQ6AF6BAgIEAI#v=onepage&q=American%20Federation%20of%20Information%20Processing%20Societies%20FJCC%201968&f=false 2022年12月2日閲覧。 
  4. ^ a b c Edwards (2008).
  5. ^ a b Rheingold (2000), p. 188.
  6. ^ Naughton (2000), p. 218.
  7. ^ Levy (1994).
  8. ^ 酒井啓子 (2016年). “[1]イラク戦争「すべての戦いの母なる戦争」 |論座 - 朝日新聞社の言論サイト”. 2022年12月2日閲覧。
  9. ^ Mother of all battles – Oxford Reference”. Oxford University Press. 2020年9月28日閲覧。
  10. ^ The phrase “mother of all bombs” has a long history in the Middle East, Insider, (2017), https://www.businessinsider.com/what-does-mother-of-all-bombs-mean-iraq-saddam-hussein-2017-4 2022年12月4日閲覧。 
  11. ^ Brown/MIT (1995).
  12. ^ a b Metroactive (2005).
  13. ^ a b Turner (2006), p. 106.
  14. ^ a b Turner (2006), p. 107.
  15. ^ a b c d Wolvertone (2008).
  16. ^ a b Markoff (2005), p. 237, chpt. 5.
  17. ^ Markoff (2005), p. 102, chpt. 2.
  18. ^ Markoff (2005), p. 240, chpt. 5.
  19. ^ Engelbart (2008a).
  20. ^ Tweney (2008).
  21. ^ Markoff (2005), pp. 249, 250, 251, chpt. 5.
  22. ^ SRI Staff (2008).
  23. ^ Engelbart & English (1969).
  24. ^ Wired Staff (2004).
  25. ^ a b Markoff (2005), pp. 240–247, chpt. 5.
  26. ^ a b c d Metz (2008).
  27. ^ Bülow (2009).
  28. ^ Turner (2006), p. 108.
  29. ^ ACM SIGGRAPH: Report on Andy van Dam Archived August 4, 2007, at the Wayback Machine.
  30. ^ a b Markoff (2005), p. 250, chpt. 5.
  31. ^ Markoff (2005), p. 349, chpt. 7.
  32. ^ Gladwell (2011).
  33. ^ Blackstone (1998).
  34. ^ Shiels (2008).
  35. ^ Engelbart’s historic demo: What have we learned 50 years later?, The Mercury News, (2018), https://www.mercurynews.com/2018/12/09/engelbarts-historic-demo-what-have-we-learned-50-years-later/ 2022年12月4日閲覧。 
  36. ^ Symposium, The Demo @ 50, (2018), https://thedemoat50.org/symposium/ 2022年12月4日閲覧。 


「すべてのデモの母」の続きの解説一覧

すべてのデモの母

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/16 01:18 UTC 版)

オーグメンテイション研究センター」の記事における「すべてのデモの母」の解説

1968年12月Fall Joint Computer Conference英語版)での90分間セッション中に、エンゲルバート、ビル・イングリッシュジェフ・ルリフソンおよびARCスタッフが、バッチ処理がまだコンピュータ使用するためのパラダイムであった時代のリアルタイムビデオ会議インタラクティブ編集などライブデモンストレーション作品発表した。これは後に、「すべてのデモの母」と呼ばれた

※この「すべてのデモの母」の解説は、「オーグメンテイション研究センター」の解説の一部です。
「すべてのデモの母」を含む「オーグメンテイション研究センター」の記事については、「オーグメンテイション研究センター」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「すべてのデモの母」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  すべてのデモの母のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「すべてのデモの母」の関連用語

すべてのデモの母のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



すべてのデモの母のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのすべてのデモの母 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのオーグメンテイション研究センター (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS