すべての人間の堕落
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 14:52 UTC 版)
人は、アダムの創造主である神への反逆、すなわち堕罪ゆえに、その結果として「全的に堕落」したとするもので、ここに「全的」とは、二重の意味を持つ。第一に、その「堕落」が全人類に広がりアダムの末裔である限り、その「堕落」から逃れた者はいない、という「堕落」普遍性を示すことばであり、第二に、人格のすべての領域にその「堕落」が及んでいると言う意味において「全的」なのである。つまりすべての人間は堕落しており、また人間の人格もすべて堕落しているという意味である。「神学の第一原理は、人間の堕落、人間の罪である。」と言われている。 教会史上神学の基本的な形は、ペラギウス主義、半ペラギウス主義、アウグスティヌス主義の三つしかないとする指摘がある。ロバート・チャールズ・スプロールは、ペラギウス主義は亜キリスト教、あるいは反キリスト教であり、自由主義神学(リベラル)とペラギウス主義に救いはないとしている。
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