コプロセッサ
【英】co-processor
コプロセッサとは、コンピュータの中央処理装置(CPU)の演算処理を補助する目的で搭載(内蔵)される処理装置のことである。特定の演算処理を補助するために特化している場合が多い。
たとえばGPU(Graphics Processing Unit)などはグラフィック処理に特化した描画用の演算処理装置であり、コプロセッサに該当する。
2013年9月に発表された「iPhone 5s」にはモーション処理を専門に扱う「M7コプロセッサ」と呼ばれるコプロセッサが搭載されている。これは端末に搭載された加速度センサー等の計器情報に特化しており、長時間バックグラウンドで動作するモーション処理を効率的に、低消費電力で処理できるようになっている。2014年9月に発表された「iPhone 6」および「iPhone 6 Plus」にも、後継バージョンとなる「M8コプロセッサ」が搭載された。
コプロセッサ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/25 02:53 UTC 版)
コプロセッサあるいはコ・プロセッサ(英: coprocessor / co-processor)とは、中央処理装置(CPU)を補助するために搭載される、機能を特化させた補助的な処理装置[1]。副処理装置あるいは補助プロセッサとも。
概要
CPUを補助するために搭載されるプロセッサ。システム全体の性能を向上させることを目的として搭載される。
CPUからの命令を受けて動作する。CPUとソフトウェアの組み合わせで処理しては時間がかかりすぎるような処理を、その処理に特化したコプロセッサにまかせて実行させることで、専用ハードウェアによる高速化すなわちハードウェアアクセラレーションが可能となる。
co + processorという構成の用語であり、「coprocessor」「co-processor」に限れば、接頭辞「co-」は「補助的」「副」という意味で使われている。 [2]
例
- FPU (Floating-point Processing Unit/Floating-Point Unit) - 浮動小数点演算処理装置
- GPU (Graphics Processing Unit) - 画像処理装置、並列処理全般用途(GPGPU)
- NPU (Neural network Processing Unit) - AIプロセッサ
- DSP (Digital Signal Processor) - デジタルシグナルプロセッサ
- MMU (Memory Management Unit) - メモリ管理ユニット
- I/O処理装置
- DMAコントローラ
接続形態
脚注
- ^ 『日本大百科全書』【コプロセッサー】]
- ^ 「コプロセッサ」に限らず、英語全般の接頭辞 co-ということならば、「副」「補助の」といった意味(用例はco-pilot(副操縦士)やco-factor(補因子))は2番目の意味であり、「共同の」「共通の」がむしろ1番目の意味である(例: co-worker(同僚)など)(出典:英辞郎 on the WEB、co-の使い方と意味)。
関連項目
コプロセッサ (co-processor)
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「プロセッサ」の記事における「コプロセッサ (co-processor)」の解説
メインプロセッサと協調して動作し、補助的な演算や処理を担当する。FPUを意味することが多い。
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