GPGPUとは? わかりやすく解説

ジー‐ピー‐ジー‐ピー‐ユー【GPGPU】

読み方:じーぴーじーぴーゆー

general purpose computing on graphics processing unit 「GPUによる汎用計算」の意》高速画像処理演算を行うGPUを、画像処理以外の目的利用する技術また、そのためのGPU単純だ大量計算繰り返し行う必要がある科学技術計算などに向く。


GPGPU

フルスペル:General Purpose Graphics Processing Unit
読み方ジーピージーピーユー

GPGPUとは、元来画像処理用のGPUGraphics Processing Unit)の演算性能を、本来の画像処理以外の用途のために汎用的利用する概念技術のことである。

GPUは特に3次元グラフィック計算のために、大量計算高速で行うことが要求されてきたが、画像処理限定せず汎用的活用するために考えだされたのがGPGPUである。計算速度高速であるため、世界トップクラススーパーコンピュータにも使われるようになってきた。

GPGPUをフル活用するためには、汎用プロセッサとは異なプログラミングが必要である。最大限活用するためには、そのアーキテクチャ適したプログラミング技術求められ、そのためのフレームワークとしては例え業界標準OpenCLがある。

なお、多くGPUがGPGPUとして利用できるようになり、単にGPUだけでもGPGPUの意味含んでいる場合も多い。

「IT用語辞典バイナリ」の他の用語
ハードウェア:  相性  アクセラレータ  GPGPU  ハードウェア  ヘアライン加工  ヒンジ  ホットスワップ

GPGPU

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/11 16:00 UTC 版)

GPGPU(General-purpose computing on graphics processing units; GPUによる汎用計算)とは、GPUの演算資源を画像処理以外に応用する技術である[1][2]ビッグデータなどに対し大量の科学技術計算などを実行できるため、広く使われるようになった[3]2022年、単一マシンとしては世界初のエクサスケールコンピュータとなった米HPEの「フロンティア」にもベクトル計算用にAMDのGPUが搭載されるなど、世界最速を競うスーパーコンピュータでの利用も一般的である。




「GPGPU」の続きの解説一覧

GPGPU

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/06 11:56 UTC 版)

Microsoft DirectX」の記事における「GPGPU」の解説

DirectXバージョン11において、GPGPU用APIであるDirectComputeDirect3D一部コンピュートシェーダー)として包括的に実装している。OpenGLもまたバージョン4.3において、Direct3D同様のコンピュートシェーダー導入している。なお、Direct3D/OpenGLともに、GPGPUを含むクロスプラットフォームヘテロ環境用アクセラレーターAPIであるOpenCLとの連携相互運用)を行なう拡張機能用意されている。

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GPGPU

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 13:52 UTC 版)

PlayStation 4」の記事における「GPGPU」の解説

本機ではGPUグラフィック処理以外の汎用演算処理を行うGPGPUが特に重視されている。GPUはその特性から単純な演算繰り返し長けており、浮動小数点演算においては本機GPUCPUに対して11.5倍も高速に処理を行うことができ(FLOPS比)、物理演算などを担わせれば高い性能発揮することができる。PS3のCell搭載されSPUコアSIMD浮動小数点演算を得意としていたが、本機ではこれをGPGPUによって担わせている。 GPGPUはGPUグラフィック処理と汎用演算双方を行うものであるが、グラフィック描画処理を実行する中で適宜余った性能汎用演算振り分けるという事難しく、そのためグラフィック処理を抑え汎用演算のために性能余剰させなければならないこと、加えて特にNVIDIAGPUではグラフィック処理と汎用演算内部メモリー扱い方異なるため、その都度モード切り替える必要があり双方同時に実行できない事などが問題点だった。そこで本機ではPS3で活用されSPURSSPU Runtime System; 余ったSPUなどのリソース仮想化自律的に演算処理を行わせる仕組み)を参考に、グラフィック処理と汎用演算効率よく同時に行うことができるようカスタマイズ施されているとされる。その例としてGPUコアからL1/L2キャッシュバイパスし10GB/sの帯域幅直接メインメモリー読み書きできるようになっていること、L2キャッシュ新たにvolatileタグ設けられメインメモリー直接書き込むデータ区別できるようにされており結果としてGPUキャッシュメモリーをすべてグラフィック処理用に効率よく割くことができるようになっていることなどが挙げられている。これらによりGPGPUをCPUのような感覚容易に行うことができるとされている。 GPGPUを支援するものとして前述HSAなどがあるが、このようなアーキテクチャ基づいた統一的なプログラミング言語およびAPI利用した場合開発容易になる反面処理効率高めることが難しくなることから、SCEはまず独自の最適化技術用いた独自シェーダー (PlayStation Shader Language; PSSL) を提供する。またそれに続いてより深いレベルでのハードウェアアクセス、中期段階としてOpenGLDirectXなどの汎用API対応および完全なハードウェアアクセスも提供していくとした上で長期的に開発容易にするためCPUGPUで同じプログラミング言語使えるようにすることが目標とされている。

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GPGPU

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/25 13:20 UTC 版)

並列計算」の記事における「GPGPU」の解説

GPGPUに関しては、統合型シェーダーアーキテクチャ出現以降NVIDIA社によるCUDAKhronosグループによるOpenCLマイクロソフト社によるDirectComputeといったAPI整備標準化進んでいる。APIごとに特色はあるが、カーネル記述方式などに概ね似通った特徴を持つ。ただしCPUGPUメモリ空間異なるため、まずCPU側のメモリからGPU側のメモリ入力データコピーしてGPUに処理を実行させ、さらに処理後の結果出力データとしてGPU側のメモリからCPU側のメモリコピーリードバック)する必要があるなど、プログラミングモデル分散メモリ環境近く煩雑である。 AMDCPUGPU統合したAPU開発しているが、さらにCPUGPUメモリ空間までをも統合しデータ転送の手間を減らしてGPGPUアプリケーションソフトウェア実装容易にするための仕組みとしてHeterogeneous System Architecture (HSA) を提唱推進している。 「GPGPU」も参照

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GPGPU

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/13 18:41 UTC 版)

高性能計算」の記事における「GPGPU」の解説

詳細は「GPGPU」を参照 GPGPU (General-Purpose computing on Graphics Processing Units) は、「GPU (Graphics Processing Unit) による汎用計算」という意味の頭字語イニシャリズム)で、GPU Computingとも呼ばれることがある。この文脈におけるComputingグラフィックス理に限らない計算処理全般意味している。 GPUその本来の用途であるグラフィックスパイプライン要求由来する高い計算能力スループットを持つ、SIMDタイプ高性能並列プロセッサである。GPUにおける演算ユニット最小単位は「ストリームプロセッサ」あるいは「ストリーミングプロセッサ」と呼ばれることがあるが、このストリームプロセッサ1つ1つ単純な構造であり、オペレーティングシステム (OS)・アプリケーションソフトウェア実行周辺機器制御などの汎用処理全般つかさどるマイクロプロセッサすなわちCPUのように複雑かつ広範な処理をこなすことはできない。しかし、単純な構造であるがゆえに集積度高くすることができるため、理論演算性能FLOPS値)に関していえば、GPU同世代製造プロセスにおけるCPU比べて遥かに高い性能持っているまた、CPU比較して電力あたりの理論演算性能(ワットパフォーマンス、Performance per Watt)すなわち電力効率が高いのもGPU特徴である。そのため、HPC分野においても、x86/x64ベースCPU多数用いるより、GPU多数用いたほうが安価かつ効率的なシステムとなることが期待できる。 GPGPUのきっかけとなったプログラマブルシェーダー登場した当初は、GPUコンピュータグラフィックス特化した設計であり、GPGPUプログラム開発難しかった。しかし、統合型シェーダーアーキテクチャ登場以降CUDAOpenCLのように、GPU汎用の並列プロセッサとしてアクセス可能なプログラミングインターフェイス (API) およびプログラミング言語拡張標準化サポート普及始まっており、C言語のようなよく使われている言語使用可能である。ただしCUDAOpenCLなど、GPGPUをサポートするAPIにおいてデバイス側のカーネル記述使われるC/C++独自拡張施されており、CPU向けのプログラム記述使用される汎用C/C++とは異なる。また、CUDAホスト側のC/C++にも拡張入っており、専用コンパイラ使用する必要があるなど、GPGPU対応アプリケーションソフトウェア開発するためには従来CPU向けプログラミングとは異な技術知識が必要となる。

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