GPF 155mmカノン砲とは? わかりやすく解説

GPF 155mmカノン砲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/20 16:58 UTC 版)

GPF 155mmカノン砲(アバディーン戦車博物館

GPF 155mmカノン砲(フランス語:Canon de 155 mm Grande Puissance Filloux (GPF) mle 1917)とは、フランスが設計開発した口径155mmのカノン砲である。第一次世界大戦から第二次世界大戦にかけて用いられた。

概要

横から見たGPF 155mmカノン砲

第一次世界大戦において、フランス軍ドイツ軍の構築した塹壕を遠距離からの砲撃で破壊するためにこの砲を設計した。

開脚式砲架を備えているのも特徴で、水平射角が従来の火砲よりもかなり広がっている。牽引時には砲身を後座状態で固定し、左右旋回時に邪魔にならないように配慮されている。アメリカ軍も第一次世界大戦参戦時にM1917 155mmカノン砲としてこの砲を制式採用し、陸軍海兵隊に配備された。

沿岸砲として利用された15.5 cm K 418(f)(大西洋の壁

第二次世界大戦においてもナチス・ドイツ軍を迎え撃つのに使用された(ナチス・ドイツのフランス侵攻)。フランス敗北後、残存砲はドイツ軍に接収されて15.5 cm K 418(f) の制式名称を与えられ、重砲大隊に配備するとともに大西洋の壁に配備されて連合軍の上陸部隊を迎え撃った。

1942年にはアメリカ軍フィリピン駐留部隊の第301野戦砲兵連隊と第86野戦砲兵連隊の2個連隊に配備されていたM1917カノン砲が日本軍と交戦している。後には国産のM2「ロング・トム」155mmカノン砲に更新されて1942年に退役したが、残された砲身はM3リー/グラント中戦車の車体に搭載されてM12 155mm自走加農砲として運用されている。

スペック

M12自走砲
  • 口径:155mm
  • 全長:m(牽引時)
  • 全幅:m
  • 重量:13,000kg(射撃時)
  • 砲身長:5,915mm(38.2口径)
  • 仰俯角:0°~+35°
  • 左右旋回角:60°
  • 運用要員:名
  • 発射速度:2発/分(最大)
  • 射程:19,500m
  • 生産期間:年~年
  • 生産総数:門

登場作品

ゲーム

R.U.S.E.
フランス榴弾砲として登場。

関連項目





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「GPF 155mmカノン砲」の関連用語

GPF 155mmカノン砲のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



GPF 155mmカノン砲のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのGPF 155mmカノン砲 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS