さん‐じげん【三次元】
3次元
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/23 15:25 UTC 版)
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3次元(さんじげん、三次元)は、ある概念が直交あるいは独立な(しかし同等な)要素3つの組によって一意に決定可能な場合にしばしば使われる術語。
概要
たとえば物理的な空間を考えるとき、空間のある領域を点と見なし、デカルト座標を用いて x, y, z の3つの実数の組によって空間上の点が代表されるようなものを考えることができる。これに対応して物体は「幅」「奥行き」「高さ」のような3通りの大きさの指標を持つことができる。この例では要素が実数値をとり、連続的に変化し得るが、一般には例えば有限幾何学のように離散的な値や有限個の値しかとれないようなものを要素として考える場合がある。
自然科学以外の分野においては、立体的なさま、従来とは異なる視点をとることなどを比喩的に「三次元的」と表現することがある。
3次元に埋め込み可能な図形の例
正確にはこれらは実三次元空間 E3 に埋め込み可能な図形であって、それ自身が三次元なのではない。それ自身が三次元の図形としては以下のようなものがある。
3次元の例
身近な3次元には、次のようなものがある。
- 3次元物理空間 - 宇宙空間は、幅・奥行き・高さの各方向に自由度を持ち、3次元空間とみなすことができる。物理学では更に時間方向の次元を加えて4次元空間を考察対象とする(ミンコフスキー時空)。
- 3次元色空間 - ヒトの色覚は3種類の錐体細胞で得られるため、色は3次元色空間内の1点で表される。
- 動画 - 画像(2次元の対象)を1次元時間に沿って変化させた総体は、3次元である。時間変化を考慮に入れる動画加工が3次元と言われる(3次元NRなど)のはこのためである。
3次元の特徴
次のような特徴がある。
- 自明でない結び目ができる唯一の次元である(ただし四次元空間内の二次元結び目など、一般化された結び目は高次元にも存在する)。
- ベクトルのクロス積が定義できる、つまり、回転がベクトルで表される唯一の次元である。
- 地球等の惑星が閉じた公転軌道を持つ、つまり、軌道を1周した惑星が元の場所に戻ってくる唯一の次元である。
関連項目
3次元
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/13 05:20 UTC 版)
3次元図形の線対称は、2回対称に等しい。 なお、2次元図形の線対称も、その図形を3次元図形と見なしたときの2回対称である。
※この「3次元」の解説は、「線対称」の解説の一部です。
「3次元」を含む「線対称」の記事については、「線対称」の概要を参照ください。
「3次元」の例文・使い方・用例・文例
- 3次元.
- コンピュータで作られた仮想の3次元視覚世界
- 3次元であるさま
- 3次元をもつ
- 補色でできた動画または静止画で、重ねたときに3次元に見える
- 3次元物体の丸さ
- 3次元のシリンダーの丸さ
- 各網膜の上で場面わずかに異なる2つの眺めの融合により発生した3次元の視覚
- 2次元または3次元の通常の周期パターンでの点、粒子または物体の配置
- 結晶を構成する原子、分子、イオンの3次元的な幾何学配列
- 3次元の形あるいは外観を持つこと
- 夢はいつも3次元ではないですか
- 3次元の座標の第3の軸
- 物理的な事象が存在する4次元の座標系(3次元の空間と1つの時間)
- 3次元空間の幾何学
- 3次元像を作り出すことができるホログラム作製のために、レーザーからのコヒーレント光の使用に関する光学の分野
- 3次元形態、様子の画像の映画
- 3次元の物体のいずれかの先端の表面
- 3次元の物の拡張された2次元の外側の境界
- 質量をもち、他の物体と区分されうる独立した3次元の物体
- 3次元のページへのリンク