かそう‐か〔カサウクワ〕【仮想化】
仮想化
仮想化
別名:バーチャライゼーション
【英】virtualization
仮想化とは、コンピュータの構成において、物理的な環境とは異なる疑似的な環境を提供することである。または、そのための技術のことである。
例えば、サーバーについて仮想化を行えば、1台のサーバーマシン上で複数の仮想サーバーを運用したり、逆に複数のサーバーマシンを統合して1台のコンピュータ資源であるかのように動作することができる。仮想化によってサーバー統合を行えば、複数のサーバーを個別に運用する場合に比べて、コストの削減や運用負荷の軽減、パフォーマンスの向上などが可能となる。
また、複数のディスクを1台のストレージとして扱うストレージ仮想化によって可用性を高めることで、仮に1台のディスクに障害が発生しても、引き続きシステムを運用したり、大切なデータの消失を防いだりすることができる。
代表的なサーバー用の仮想化ソフトウェアとしては、VMwareやXenなどがある。また、パソコンの分野では、インテルのCPUを搭載したMacintoshでWindowsを仮想化して稼働することが可能である。
仮想化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/24 02:00 UTC 版)
仮想化(かそうか、英語: virtualization)とは、コンピュータのリソースを抽象化することであり、ソフトウェアと物理的なハードウェアの間に抽象化されたレイヤーを提供することで、コンピュータリソースを管理するための様々な技術である。仮想化ソフトウェアを実行しているマシンは、さまざまなオペレーティングシステム(OS)で実行されているアプリケーションを管理できる。サーバー、ストレージデバイス、ネットワークリソースなどのハードウェアプラットフォームをソフトウェアで効果的にエミュレートまたはシミュレートする[1]。一言で言えば、WindowsなどのOS内で別のOSを使用すること。
- ^ a b Stallings, William,. Foundations of modern networking : SDN, NFV, QoE, IoT, and Cloud. Agboma, Florence,, Jelassi, Sofiene,. Indianapolis, Indiana. ISBN 978-0-13-417547-8. OCLC 927715441
- ^ Mann, Andi, Virtualization 101, Enterprise Management Associates (EMA) 2007年10月29日閲覧。
- ^ Examining VMware Dr. Dobb’s Journal August 2000 By Jason Nieh and Ozgur Can Leonard
仮想化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 09:39 UTC 版)
「マイクロプログラム方式」の記事における「仮想化」の解説
マイクロプログラム方式のプロセッサのハードウェアの実装は一般のプログラマから見えるものとは違っていて、よりシンプルである。このシンプルなアーキテクチャ(マイクロアーキテクチャ)上で、プログラマに見せるアーキテクチャをエミュレートするマイクロプログラムが実行される。このマイクロアーキテクチャはプログラマに見えているアーキテクチャと固定的な関係である必要は全くない。これを利用すれば、様々なマイクロアーキテクチャのハードウェア上に任意の(プログラマから見える)アーキテクチャを実装することができる。 例えば、IBMのSystem/360は32ビットアーキテクチャで16本の汎用レジスタを持っている。しかしSystem/360の実際のハードウェアの実装ではもっと単純なマイクロアーキテクチャが実装されている。最も下位の機種である360 Model 30は8ビットのマイクロアーキテクチャでハードウェアのレジスタも少ない。プログラマが見ているものは全てマイクロプログラムがエミュレートしたものである。より上位の機種は16ビットや32ビットのマイクロアーキテクチャになっていて、プログラマから見えるアーキテクチャに近くなっているため、より高速に動作できる。 この方法により、IBMは様々なハードウェアを使用してコストと性能を勘案しバラエティに富んだSystem/360の機種をそろえ、それらを全て命令セット互換にすることができる。これにより機種別に書かなければならないシステムソフトウェア(OSなど)を劇的に減らすことが出来る。 全く同じ方法がDECのVAXコンピュータファミリでも採用された。下位機種では4ビットの2901ビットスライスプロセッサを膨大なマイクロコードとともに使用している。上位機種では大きな浮動小数点数を直接扱えるように128ビットデータパスを採用している。 マイクロプログラミングはプロセッサのバグの修正も容易にする。多くのバグはマイクロプログラムの修正で間に合い、ハードウェアのロジックや配線を修正する必要がない。
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仮想化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/28 10:09 UTC 版)
以前のT1、T2、およびT2+プロセッサと同様に、T3は超特権実行モードをサポートする。 T3は、最大128のOracle VM Server for SPARCドメイン(以前は論理ドメインと呼ばれていた機能)をサポートする。
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仮想化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/16 13:57 UTC 版)
PDP-8/Eとその後の機種では、メモリ拡張コントローラは仮想化も可能なように拡張された。PDP-8の全リソースを使用するようなプログラムが1台のPDP-8上に複数並存でき、仮想機械マネージャの制御下で動作可能だった。このマネージャは(メモリ拡張コントローラの操作も含む)全IO命令に対してトラップが可能である(割り込みを起こしてマネージャがそれを処理できる)。そのようにしてマネージャがデータや命令のフィールドのマッピングを制御でき、入出力を他のデバイスにリダイレクトできる。それぞれのゲストプログラムは、マネージャが提供する「仮想機械」への完全なアクセスを持つ。 新たなIOT命令で、メモリ拡張コントローラのDF/IFレジスタの現在値を読み出すことができ、トラップ前後のマシンの状態をセーブ/リストアできる。しかし、CIF命令の効果が遅延している状態(CIF命令を実行後、最初の分岐を行うまでの状態)かどうかは判別できない。マネージャは完全なPDP-8エミュレータを含んでいる必要がある(8命令のマシンなので難しくはない)。CIF命令をトラップした際、マネージャは次のジャンプ命令までの命令列をエミュレートする必要がある。実際、ジャンプ命令はCIF命令の直後にあるのが一般的で、エミュレーションで性能が大きく低下することはないが、小さな設計上の欠陥への対策としては大きい。 PDP-8/Aのころメモリ価格はさらに下落し、32Kワード以上も可能なレベルとなった。そこでPDP-8/Aでは8フィールド以上を扱える新たな命令群が追加された。フィールド番号は命令にハードコーディングされるのではなく、ACで指定できるようになった。しかし、そのころにはPDP-8は市場から消えつつあり、この新機能を使うよう修正された主要ソフトウェアはごく一部だけだった。
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仮想化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 16:42 UTC 版)
処理能力の低い旧型のサーバや、それほど処理能力を必要としないサービスなどを複数まとめて少数の高性能なサーバに一括して行わせることでサーバの台数を低減し、サーバそのものの電力使用量を減らすことに加え、稼動するサービスの量に比較してデータセンターの面積を小さくすることで、空調・水冷などに要する電力消費も低減することができる。 仮想化に対応したソフトウェアとして、VMware・Xen・Hyper-Vなどが有名である。
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仮想化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/06 20:17 UTC 版)
詳細は「PowerVM」を参照 ハードウェアの機能と連係し、商用UNIXとしては早い時期から各種の仮想化をサポートしており実績も多い。物理分割 (PPAR)よりも柔軟性の高い論理区画 (LPAR)、LPARへの動的なリソースの割当変更が可能なDynamic Logical Partitioning、LPARへCPUを1/100単位で割当可能なMicro-Partitioning、1つのAIXインスタンス内で複数の AIX環境を作成できるWorkload Partition (WPAR) 、稼働中のLPARを別の物理マシン(別筐体)へ移動できるLive Partition Mobility、x86 32ビットLinuxアプリケーションのバイナリを無修正で実行できるLx86などである。これらはPowerVMとして総称されている。
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仮想化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 00:40 UTC 版)
「Power Systems」の記事における「仮想化」の解説
仮想化のテクノロジーや製品の総称をPowerVM(旧称 Advanced POWER Virtualization、APV)と呼び、以下を含む。 システム全体で最大160(コア当り最大10)の論理区画(論理パーティション、LPAR)を作成し、同時に複数のOSを起動できる 仮想入出力サーバー (Virtual I/O Server、VIOS) ストレージやイーサネットの仮想化 Lx86 - x86 32ビット用のLinuxアプリケーション・バイナリーを、そのままPOWER上で実行できるものの、同価格帯のIAサーバーにはかなわない。また、64ビットバイナリは実行できない。
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仮想化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 01:22 UTC 版)
「Unified Extensible Firmware Interface」の記事における「仮想化」の解説
HP Integrity Virtual Machines(英語版) では、HP IntegrityサーバでのUEFIブートを提供する。UEFI-awareのゲストOSのための仮想UEFI環境も提供する。 インテルでは、Sourceforge上でOpen Virtual Machine Firmwareプロジェクトを主催している。 Mac OS X向けのVMware Fusionは、EFIを使って、Mac OS X Serverの仮想マシンをブートできる。 VirtualBox は3.1からUEFIを実装しているが、レガシーBIOSからUEFIへの移行期に開発されたOSの起動に必要となるCSMが実装されていないため、対応OSはUnix/Linux系またはWindows 8以降のx86-64版に限られている(Vistaや7のx64版はUEFI対応不可)。 QEMU/KVMはOVMFと共に利用可能である。 VMware vSphereの一部であるVMware ESXi 5は仮想マシン内のBIOSの代替として仮想化EFIをサポートしている。 VMware Workstation 11以降ではEFIを使用した仮想マシンの起動をサポートしている。 VMware Workstation 14以降ではSecure Bootを使用した仮想マシンの起動をサポートしている。 Hyper-Vの第二世代仮想マシンはUEFIをサポートする。
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仮想化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 18:09 UTC 版)
企業では、タブレットやラップトップなどのリモートデバイスからアクセスできる社内アプリケーションへのアクセスをテレワーカーに提供することがよくある。これらのデバイスは、従業員の間で人気が高まっているが、基礎となるOSが異なるため、さまざまな互換性の問題がみられる。しかし、デスクトップ仮想化、特にリモート・デスクトップ仮想化を利用することで、モバイル・デバイスからレガシー・アプリケーションやOSにアクセスすることができる。
※この「仮想化」の解説は、「テレワーク」の解説の一部です。
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仮想化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/28 04:58 UTC 版)
「UltraSPARC T1」の記事における「仮想化」の解説
T1はハイパーバイザ権限による実行モードをサポートする最初のSPARCプロセッサである。SPARCハイパーバイザはこのモードで動作し、T1システムをそれぞれがオペレーティングシステムのインスタンスを実行可能な32個の論理ドメインに分割することができる。 現在[いつ?]、Solaris、Linux、NetBSD、FreeBSDがサポートされている。
※この「仮想化」の解説は、「UltraSPARC T1」の解説の一部です。
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仮想化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/28 09:14 UTC 版)
「UltraSPARC T2」の記事における「仮想化」の解説
T1と同様に、T2は超特権実行モードをサポートする。 SPARCハイパーバイザーはこのモードで実行され、T2システムの場合は64の論理ドメインに分割することができ、双方向SMP T2 Plusシステムの場合は128の論理ドメインに分割できる。各ドメインは、独立したオペレーティングシステムインスタンスを実行できる。
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