エム‐ブイ【MV】
読み方:えむぶい
M-V
名称:M-V/M-5
打ち上げ国名・機関:日本/宇宙科学研究所(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
開発機関・会社:宇宙科学研究所(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
運用機関・会社:宇宙航空研究開発機構(JAXA)
打ち上げ場所:日本・鹿児島宇宙空間観測所(KSC)
運用開始年:1997年
M-V型ロケットは、ハレー彗星探査機「さきがけ」などを打ち上げてきたM-3SIII型ロケットの後継機として開発されたロケットで、21世紀を展望して月・惑星探査など、より意欲的なミッションを遂行するために、1990年から開発がおこなわれてきました。その1号機は、1997年2月12日に打ち上げられ、地上の電波望遠鏡との連携によって天体を観測する科学衛星MUSES-Bを軌道に投入しました。軌道に乗ったMUSES-Bは、「はるか」と命名されました。また、1998年7月4日には日本初の火星探査機「のぞみ」の打ち上げにも成功しています。
1.どんな形をして、どんな性能を持っているの?
M-V型ロケットは全段固形燃料を用いた3段式のロケットで、全長は約30.7m、直径は約2.5m、重量は約139tあります。地球を回る低軌道に約1.8tの衛星を打ち上げる能力を持っていて、これは従来のM-3SIIに比べて、約2.3倍の打ち上げ能力です。打ち上げ能力を向上させるために、第1段の切り離しと第2段のモーター点火を同時におこなうファイア・イン・ザ・ホール点火方式が採用されています。オプションとしてキックモーター(第4段)を備えることもできます。
2.打ち上げや飛行の順序は、どうなっているの?
M-V-1号機は、ランチ設定上下角82.6度、方位角92.9度で発射されました。発射後75秒に第1段の切り離しと第2段の点火が同時におこなわれ、発射後213秒には第2段が切り離されました。発射後218秒後には第3段モータが点火され、燃焼終了後毎秒0.8回のスピンにより上段の姿勢を安定させました。第4段は発射後342秒にノズルを伸展し、その2秒後に高度230kmにおいて点火しました。その後、第4段は正常に燃焼し、科学衛星MUSES-Bを予定の軌道に投入しました。
3.どんなものを打ち上げたの?
M-V-1号機によって、「はるか」が打ち上げられました。また、M-V-3号機は1998年7月4日に「のぞみ」を打ち上げています。
2003年5月に5号機によって「はやぶさ」が打ち上げられました。2005年7月、「すざく」が6号機によって打ち上げられました。2006年8月2日、「あかり」が8号機で、2006年9月23日、「ひので」が7号機で打ち上げられ、これがM-Vロケットの最後の打ち上げとなりました。
4.どのくらい成功しているの?
2006年までに7回の打ち上げが行なわれています。M-V-1号機とM-V-3号機はいずれも成功していますが、2000年2月10日に打ち上げられたM-V-4号機は、第1段モータの異常により、ASTRO-E衛星を所定の軌道に投入することができませんでした。
その後、2003年にM-V-5号帰2005年にM-V-6号機、2006年にM-V-8号機、M-V-7号機を打ち上げ、成功しています。
5.この他に、同じシリーズでどんな機種があるの?
M-4S、M-3C、M-3H、M-3S、M-3SIIがあります。
※参考文献/大澤弘之・監修「日本ロケット物語」三田出版会、斎藤成文・著「日本宇宙開発物語」三田出版会、山中龍夫・的川泰宣・著「宇宙開発のおはなし」日本規格協会[2005.7.28 更新]
MV
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/06 15:47 UTC 版)
MV, Mv, mV, mv
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.mv
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M-Vロケット
(MV から転送)
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M-Vロケット(ミューファイブロケット、ラテン文字のM[注 1]にローマ数字由来のV[注 2])は、文部省宇宙科学研究所(ISAS)と、その後継機関の独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)傘下の宇宙科学研究所が日産自動車宇宙航空事業部(現・IHIエアロスペース)と共同で開発し、ISASが運用していた、人工衛星や惑星探査機打上げ用の3段式の全段固体燃料ロケット。
注釈
- ^ ラムダ(Λ)ロケットの例でも「Lambda」のLが取られており、基本的にラテン文字が使われている。
- ^ Unicodeの互換文字において、ローマ数字は同じグリフのラテン文字と「等価」と指定されており、文字コード上はラテン文字のアルファベットで表記されていることが多い。
- ^ 5号機以降の低軌道打ち上げ能力は2.3tであるとする説もある。
- ^ Mはミューロケットを意味し、Mに続く数字は段数と開発番号を表す。例えばM-14は4番目に開発されたミューロケットの第1段モータであることを意味する。
- ^ KM-V1は3号機のものに異常が発生した為に交換された。搭載するLUNAR-Aのペネトレータ開発が大幅に遅れたことからM-14,M-34bをノズル周辺の改修の後、6号機に流用した。M-24は5号機以降の仕様変更で用いられなくなった為に保管されていたが、2008年3月に行われた燃焼試験に用いられ、経年劣化による特性の変化等が調べられた。
- ^ 当時の衛星・探査機には女児名が続いていたことから生粋の男児名として「ひりゅう(飛龍)」の名が用意されていたが、打ち上げ失敗により命名は見送られた。また愛称の公募には4000件を超える応募が寄せられていたが、応募者にはお詫びのはがきが送付された。
出典
- ^ 宇宙航空研究開発機構 (2004年3月25日). “世界におけるロケットの現状”. 2024年5月22日閲覧。
- ^ 文部科学省宇宙開発委員会推進部会 次期固体ロケットプロジェクトの事前評価結果 付録2 次期固体ロケットについて - 宇宙航空研究開発機構 宇宙基幹システム本部 固体ロケット研究チーム 森田泰弘 / 2007年8月27日
- ^ ISASニュース 1989.6 No.102
- ^ ISASニュース 1991.1 No.118 特集:月/惑星探査計画
- ^ 今後のM-Vロケット等について(JAXAプレスリリース)
- ^ a b “M-V型ロケットの推力方向制御(TVC)装置”. 宇宙科学研究所報告 47. (2003) .
- ^ 低コスト化で岐路に立つM-Vロケット (日経BP)
- ^ 日本の航空宇宙工業 50年の歩み (日本航空宇宙工業会)
- ^ a b c d 宇宙科学研究所報告特集第47号 (ISAS)
- ^ “M-Vロケットパンフレット”. 宇宙航空研究開発機構. 2024年5月22日閲覧。
- ^ a b c 宇宙航空研究開発機構特別資料 M-V型ロケット(5号機から8号機まで) - 2008年2月 ISSN 1349-113X
- ^ ISASニュース 1991.9 No.126 TM-250E/EEC真空燃焼実験終了
- ^ JAXAが新型固体燃料ロケットの開発へ (スラッシュドット) 消失済元記事 (MSN毎日)
- ^ ISASニュース No.241 小型低コストのM-V-Liteと、それによる理工学ミッション
- ^ ISASニュース号外 No.288e Mロケットの明日を"読む"
- ^ 宇宙作家クラブニュース掲示板 No.1028 午前8時35分からの記者会見その2 (松浦晋也)
- ^ “GXロケット及びLNG推進系に係る対応について” (pdf). 宇宙開発戦略本部事務局 (2009年12月16日). 2009年12月17日閲覧。
- ^ M-V廃止が、文科省不信を決定づけた
- ^ “イプシロンロケット事業の促進について”. JAXA (2011年1月12日). 2011年1月12日閲覧。
- ^ a b Research on an Advanced Solid Rocket Launcher in Japan (第26回宇宙技術および科学の国際シンポジウム)
- ^ H-IIAロケット解説資料 (JAXA)
MV(かとゆい時代)
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タイトル備考2016 泡の空 私のヒデラが落ちるとき 2017 暗夜体 クラクララ 曲名未定 最期の音楽 デレフトリック 押しちゃった 青空のせいです 絵/さつー シナプス さよなら十五夜 青のレシピ 色彩の狩人 マッチェルダの大演奏会 夏の翌日 ミーニングレスコーヒー 冷奴 2018 日本一の晴れ男 パラボラ 高校生フォークソングGP 第5回チャンピオンを獲得 東京サイゴ 青色の数 レバー 夜の迷い仔 メイビ―ネイビー アリストテレスの大童 ゆうがたみせいねん。 広島県のスリーピースバンド 藍色モラトリアムへの書下ろし 2019 カイホウ 滋賀県のユニット MUJICA in true への書下ろし パラノイア stranger;march オーディオコメンタリーに 諭吉佳作/men と おおたりお が参加 めくるとき、はじけると。 存在世界 振り向けば擾乱 打ち難き恋敵 現象的予兆、或いはヒネモス ばれたとしたら ever come n/a 電脳遊戯 7を浮かべて 高校生フォークソングGP グランドチャンピオンを獲得 雲隠れ
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「MV」の例文・使い方・用例・文例
- スポーツで,MVPのタイトルを持つ選手
- 北島選手は「まさかMVPに選ばれるとは思っていなかった。」と喜びを語った。
- 巨人の二(に)岡(おか)智(とも)宏(ひろ)内野手が最高殊勲選手(MVP)に選ばれた。
- 彼は2試合目の最優秀選手(MVP)に選ばれた。
- 今(いま)江(え)敏(とし)晃(あき)選手が日本シリーズの最高殊(しゅ)勲(くん)選手(MVP)に選ばれた。
- 彼はその試合の最優秀選手(MVP)に選ばれた。
- 藤本選手がその試合のMVPだった。
- DMVが試験営業開始へ
- 北海道旅客鉄道株式会社(JR北海道)は新たに開発されたデュアル・モード・ビークル(DMV)の試験的な営業運行の提供を2007年4月に開始する予定だ。
- DMVは線路と車道のどちらでも走行することができる。
- 試験運行中,DMVは北海道東部の釧(せん)網(もう)線で浜(はま)小(こ)清(し)水(みず)駅と藻(も)琴(こと)駅の間を走行する予定だ。
- JR北海道はDMVでの往復を含んだ観光ツアーを検討している。
- 同社はDMVによって釧網線の乗客が増加することを期待している。
- イチロー選手が大リーグのオールスター戦でMVPに選ばれる
- 彼は2打点を挙げ,この試合の最優秀選手(MVP)に選ばれた。
- イチロー選手は,オールスター戦でホームランを打ち,MVPに選ばれた初めての日本人選手となった。
- 古田選手はセ・リーグと日本シリーズで2度ずつ,最優秀選手(MVP)に選ばれた。
- 松井秀(ひで)喜(き)選手がワールドシリーズMVPに選ばれる
- このすばらしい成績は彼にMVPのタイトルをもたらした。
- 松井選手はワールドシリーズMVPに選ばれた初の日本人選手となった。
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