KSCとは? わかりやすく解説

ケー‐エス‐シー【KSC】

読み方:けーえすしー

《Kennedy Space Center》⇒ケネディ宇宙センター


ジョン F.ケネディ宇宙センター

分類:宇宙開発機関


名称:ジョン F.ケネディ宇宙センター/John F. Kennedy Space Center (KSC)
小分類:打上げ射場
国名:アメリカ
所在地:フロリダ州ケープカナベラル
設立年月日:1962年7月

フロリダ州バナナリバー河口にあった、アメリカ海軍の航空基地に統合長射程試験基地が設置されたのは1949年6月10日のことで、1950年5月16日に空軍の所管となりました。その年の7月24日、最初におこなわれた試射は、ドイツのV−2ミサイルを国産化したA-4-WACコーポラル・ミサイルで、その後は、有翼巡航ミサイルの試験にも使用されています。この一帯がケープカナベラル基地と呼ばれるようになったのは1951年頃からで、1958年1月31日に軌道に乗ったアメリカ初の人工衛星、エクスプローラーもここから打ち上げられています。
1962年7月にはアポロ計画推進をうたった、ケネディ大統領にちなんでメリット島を含めた地域すべてを「ケネディ宇宙センター」と呼ぶことになりました。しかし、ケープカナベラルという名前にこだわる地元住民の声を受けて、1974年頃には海寄りの半島部にある空軍施設のみを、ケープカナベラル空軍基地と改称されました。そして現在は、NASAのケネディ宇宙センターとケープカナベラル空軍基地を含めた、いわゆるフロリダ・スペース・コースト全体がアメリカ東部宇宙ミサイルセンターと呼ばれています。
スペースシャトルは、ケネディ宇宙センターの発射パッド39A/Bから打ち上げられ、デルタ、タイタン、アトラスなどのロケットはケープカナベラル空軍基地から打ち上げられています。

1.どのような組織になっているの?
ケネディ宇宙センターは、リンドン B.ジョンソン宇宙センター、ジョージ C.マーシャル宇宙飛行センター、ジョン C.ステニス宇宙センターとともにNASA宇宙飛行局の管轄下にあり、スペースシャトルの運用をおこなっています。スペースシャトルはセンター北東側、大西洋に面した打上げパッド39Aおよび39Bから打ち上げられます。
打ち上げ管制センター(LCC)やビークル組み立てビルディング(VAB)を含めた地域は、LC(打上げコンプレックス)39と呼ばれています。このほかミッションを終えたスペースシャトル・オービターは、LC39西側にあるシャトル着陸施設(SLF)に着陸します。


2.地図上ではどの辺にあるの?
アメリカ東部、フロリダ州にあります。

3.これまでに打ち上げたロケット、人工衛星は?
ロケットは、レッドストーン、タイタン、アトラス、サターン、デルタ、スペースシャトルなどがあり、人工衛星は、エクスプローラー、バンガード、マーキュリー、ジェミニ、アポロ、シンコム、インテルサット、エッサ、TRDS、スカイラブ、マゼラン、ガリレオ、ハッブル望遠鏡などがあります。


鹿児島宇宙空間観測所

分類:宇宙開発機関


名称:鹿児島宇宙空間観測所/Kagoshima Space Center(KSC)
小分類:打ち上げ射場
国名:日本
所在地:鹿児島県
設立年月日:1962年2月

鹿児島宇宙空間観測所は、より大型の観測ロケットを打ち上げるために、太平洋に面した鹿児島県内之浦に建設されました。それまでは、秋田県道川の秋田ロケット実験場で観測ロケットの打ち上げがおこなわれていました。ここは、日本最初の観測ロケットの打上げがおこなわれたところです。1950年代半ばから1960年代の初めにかけて、ペンシルロケット、ベビーロケット、カッパロケットなどが数多くのロケットが打ち上げられ、日本の草創期のロケット開発の舞台となりました。しかし、より大型のロケットを打ち上げるには日本海は狭く、新たな発射場の開発が求められました。いくつかの候補地から選ばれたのが、太平洋に面した鹿児島県の内之浦です。北緯31度14分、東経131度04分45秒の位置にあり、一見、打ち上げ場には向かないような丘陵地帯でしたが、丘陵をけずり、逆にその地形を生かした独特の配置の打ち上げ場がつくられました。
日本のロケットは、ベビーロケット以後は、アルフアベータ、カッパ、オメガ、ラムダ、ミューというギリシャ文字を用いて命名されています。途中で計画が中止され、使われなかった文字もありますが、ミューに近くなるほど、大型化し、高性能化が図られています。
内之浦の宇宙空間観測所では当初、カッパからラムダ・ロケット、さらにラムダ4型ロケットで小型衛星を打ち上げる体制を整えました。同時にさらに大型のミュー型ロケットの発射もできるよう準備し、4回の失敗を経て、1970年ラムダ4S-5ロケットでついに技術試験衛星を打ち上げ、軌道にのせることに成功しました。これが日本最初の人工衛星「おおすみ」です。この衛星の名前は、打ち上げ場のある鹿児島県の大隅半島からとられています。以来、ミューロケットの改良を重ねながら、1年に1個の割合で科学衛星が打ち上げられるようになりました。1997年2月には新世代のM-Vロケットによって、はるかの打ち上げに成功しています。1998年7月にはM-V3号機によって日本発の火星探査機「のぞみ」が打ち上げられました。

1.どのような組織になっているの?
文部省(現 文部科学省)直轄の宇宙航空研究開発機構(JAXA)の打ち上げ射場となっています。

2.地図上ではどの辺にあるの?
九州・大隅半島の太平洋に面した鹿児島県内之浦にあります。

3.これまでに打ち上げたロケット、人工衛星は?
ロケットは、L-4S-5、M-4S-2、M-3C-4、M-3SII-1〜7、M-Vがあります。
人工衛星は、おおすみ、たんせい、きょっこう、はくちょう、ひのとり、すいせい、ぎんが、ひてん、ようこう、はるかがあり、1996年3月までに、衛星打上げ用ロケット23、観測ロケット257、小型ロケットその他73の合計353機が打ち上げられています。

※参考文献/ケネス・ガトランド・著/佐貫亦男・日本語版監修「世界の宇宙開発」旺文社・発行、大澤弘之・監修「日本ロケット物語」三田出版会・発行


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/04 00:17 UTC 版)

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