最初の人工衛星
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/03 04:39 UTC 版)
開発競争は1957年に始まり、アメリカとソ連の両方が1957年7月から1958年12月までの18か月にわたる国際地球観測年に人工衛星を打ち上げる計画を発表した。1957年7月29日、米国は1958年春までにヴァンガード計画の打ち上げ計画を発表し、7月31日、ソ連は1957年秋に衛星を打ち上げると発表した。 1957年10月4日、ソビエト連邦は人類史上初の地球の人工衛星であるスプートニク1号を打ち上げた。 1957年11月3日、ソビエト連邦は2番目の人工衛星スプートニク2号を打ち上げ、最初に生きた動物である「ライカ」という犬が乗せられていた。 1958年1月31日、アメリカ初の人工衛星エクスプローラー1号を打ち上げた。科学機器のガイガーカウンターを搭載し、理論上のヴァン・アレン帯を検出した。 1958年5月15日、ソビエト連邦は3番目の人工衛星スプートニク3号を打ち上げ、地球物理学研究用の多数の機器を搭載。上層大気の圧力と組成、荷電粒子の濃度、宇宙線の光子、宇宙線の重い原子核、磁気および静電界、および流星粒子など12種類の科学観測装置で地球の上層大気や地球近傍の宇宙空間の観測をおこなった。 スプートニク1号に対するアメリカ国民のショックは、「スプートニク・ショック」として知られるようになった。1958年7月29日、アメリカ合衆国議会は、アメリカ航空諮問委員会(NACA)を米国の民間宇宙計画を担当するアメリカ航空宇宙局(NASA)に変える法案を可決した。 1959年、NASAはマーキュリー計画を開始、地球軌道に1人乗りカプセルを打ち上げ、「マーキュリーセブン」として7人の宇宙飛行士を選抜し紹介した。
※この「最初の人工衛星」の解説は、「宇宙飛行の歴史」の解説の一部です。
「最初の人工衛星」を含む「宇宙飛行の歴史」の記事については、「宇宙飛行の歴史」の概要を参照ください。
- 最初の人工衛星のページへのリンク