たんせいとは? わかりやすく解説

たん‐せい【丹誠/丹精】

読み方:たんせい

[名](スル)古くは「たんぜい」とも》

(丹誠)飾りけ偽りのない心。まごころ誠意丹心赤心。「—を尽くす」「—を込める」

心を込めて物事をすること。「母の—になる手料理」「—して盆栽育てる」


たん‐せい【丹青】

読み方:たんせい

赤と青。丹碧

絵の具また、彩色。「—の妙を尽くす」

《「たんぜい」とも》絵画また、絵の具で描くこと。「—の技に長じる


たん‐せい【単声】

読み方:たんせい

音楽で、単一声部のみを持つこと。モノフォニー


たん‐せい【単性】

読み方:たんせい

生物雌雄どちらか一方だけの生殖器官をもつこと。

生物雌雄どちらか一方の性の子孫だけを生じ現象、または性質


たん‐せい【嘆声/×歎声】

読み方:たんせい

なげいた感心したりしたときに発する声。ため息。「思わず—をもらす」


たんせい


たん‐せい【淡青】

読み方:たんせい

うすい青色


たん‐せい【端正/端整】

読み方:たんせい

[名・形動

姿・形動作などが正しくてきちんとしていること。また、そのさま。「—な字」

端整顔だちなどが美しく整っていること。また、そのさま。「—な目鼻立ち


たんせい

分類:人工衛星
名称:たんせい1~4号(MS-T1~4)
小分類:技術開発・試験衛星
開発機関・会社:宇宙科学研究所(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
運用機関会社:宇宙科学研究所(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
打ち上げ年月日:MS-T1(1971年2月16日)/MS-T2(1974年2月16日)/MS-T3(1977年2月19日)/MS-T4(1980年2月17日)
運用停止年月日:MS-T1(1971年2月23日)/MS-T2(1983年1月22日)/MS-T4(1983年5月13日)
打ち上げ国名機関:日本/宇宙科学研究所(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
打ち上げロケット:MS-T1(M-4Sロケット2号機)/MS-T2(M-3Cロケット1号機)/MS-T3(M-3Hロケット1号機)/MS-T4(M-3S型ロケット1号機)
打ち上げ場所:鹿児島宇宙空間観測所(KSC)
国際表記番号:1971011A

たんせい1号は、軌道投入後の衛星環境機能試験目的として開発されました。
日本の人工衛星第2号で、おおすみ得られデータをもとに、宇宙空間での軌道投入後の衛星をとりまく環境とそれにともなう衛星機能観測おこなわれました。「たんせい」の名前は、東京大学カレッジ・カラー淡青からつけられました。

たんせい1号、重量63kg
たんせい1号重量63kg

たんせい2号は、ロケット特性測定衛星についての工学的試験目的として開発されました。そのなかで重要なことは地球磁気利用した衛星姿勢制御方式テストをおこなうことでした。たんせい2号コマ同じように、スピンすることによって姿勢安定保ってます。このスピン軸を地磁気との作用で変向させるスピン軸方向制御装置姿勢保持用の小型電磁石搭載してます。

たんせい2号、重量56kg
たんせい2号重量56kg

たんせい3号は、ロケット特性測定衛星についての工学的試験目的として開発されました。とくに第5号以降科学衛星必要な技術として、沿磁力線姿勢安定化方式やコールド・ガスジェットによるスピン制御実験などをおこないました。

たんせい3号、重量129kg
たんせい3号重量129kg

たんせい4号は、ロケット特性測定衛星についての工学的試験目的として開発されました。とくに第7号科学衛星必要な磁気力によるスピン太陽オフセット指向自動制御や第8、9科学衛星要求されるフライ・ホイールによる姿勢制御試験など、将来衛星制御方式開発のための実験おこないました。

たんせい4号、重量185kg
たんせい4号重量185kg

1.どんな形をして、どんな性能持っているの?
球を多面体にした形をしています。

たんせい4号外観図
たんせい4号外観

2.どんな目的使用されたの?
たんせい1号は、軌道投入後の衛星環境機能試験目的としていました

たんせい2号は、M-3Cロケット性能試験電波誘導システム確認第3号科学衛星要求される地球磁場利用した衛星姿勢制御方式事前テスト目的していました

たんせい3号は、M-3Hロケット性能試験、沿磁線安定という地球磁力線沿った衛星姿勢制御(沿磁力線姿勢安定化方式)やコールド・ガスジェットによるスピン制御実験など、第5号以降科学衛星求められる新技術実証目的としていました

たんせい4号は、M-3S型ロケット性能試験磁気力によるスピン太陽オフセット指向自動制御フライ・ホイールによる姿勢制御試験など、将来衛星制御方式実験目的としていました

3宇宙どのようなことをし、今はうなっているの?
たんせい1号は、化学電池寿命尽き2月23日までに地球96周して、M型ロケット性能確認人工衛星設計について多くデータ送り使命終えました

たんせい2号は、軌道投入後、23周目からスピン変更入り125周でスピン軸が軌道面に対して完全に垂直となり、回転モード呼ばれる車の輪のように軌道面を転がるような姿勢制御しました。

たんせい3号は、第5号以降科学衛星必要な技術として、沿磁力線姿勢安定化方式やコールド・ガスジェットによるスピン制御実験精密な軌道決定のためのPNコード測距装置など実証おこないました。

たんせい4号は、第7号科学衛星必要な磁気力によるスピン太陽オフセット指向自動制御や第8、9科学衛星要求されるフライ・ホイールによる姿勢制御試験など、将来衛星制御方式開発のための実験おこないました。

4.どのように地球を回るの?
たんせい1号
高度1,110km~990km、傾斜角30度の略円軌道です。

たんせい2号
高度3,240km~290km、傾斜角31度の楕円軌道です。
高度3,237km~289km、傾斜角31度の楕円軌道です。

たんせい3号
高度3,810km~790km、傾斜角66度の楕円軌道です。
高度3,813km~793km、傾斜角65.75度の楕円軌道です。

たんせい4号
高度606km~521km、傾斜角39度の略円軌道です。
高度606km~520km、傾斜角39度の略円軌道です。

(斎藤成文日本宇宙開発物語」(三田出版)による)

参考文献:大林辰蔵監修日本宇宙科学19522001東京書籍発行斎藤成文・著「日本宇宙開発物語三田出版会発行


丹生

読み方
丹生たんせい

たんせい

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/02 05:02 UTC 版)

試験衛星「たんせい(MS-T1)」
所属 東京大学宇宙航空研究所
主製造業者 日本電気
公式ページ 試験衛星「たんせい(MS-T1)」
国際標識番号 1971-011A
カタログ番号 04952
状態 運用終了
目的 ロケット及び衛星の性能確認
宇宙環境の計測
設計寿命 1週間
打上げ場所 鹿児島宇宙空間観測所
打上げ機 M-4Sロケット2号機
打上げ日時 1971年2月16日13:00
機能停止日 1971年2月23日
物理的特長
本体寸法 ⌀712mm×764mm
(26面体)
最大寸法 1,454mm(アンテナ間)
質量 63kg
姿勢制御方式 スピン安定方式
軌道要素
周回対象 地球
軌道 略円軌道
近点高度 (hp) 990km
遠点高度 (ha) 1,100km
軌道傾斜角 (i) 29.6度
軌道周期 (P) 106.2分
搭載機器
TM テレメータ送信機
CM コマンド受信機・デコーダ
DR 磁気テープ方式データレコーダ
BAT 酸化銀亜鉛電池
HK 衛星内部環境計測器
GAS 地磁気姿勢系
SC-M 太陽電池性能計測器
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たんせい (MS-T1) は、東京大学宇宙航空研究所(後の宇宙科学研究所、現在の宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部)が打上げた技術試験用人工衛星である。Μ(ミュー)ロケットで打ち上げられた最初の衛星となった。開発・製造は日本電気が担当した。名前は東京大学のスクールカラーである「淡青」にちなむ。また開発名のMSは"Mu Satellite"の略、Tは試験機であることを示す。

開発の目的と背景

当機は宇宙航空研究所の開発した全段固体ロケットであるM-4Sロケットの性能を確認するために開発された。同ロケットは1970年9月25日に1号機で科学衛星「MS-F1」の打ち上げに失敗している。そのため、次の科学衛星「MS-F2」を打ち上げる前にロケットの性能テストを行う必要があると判断され、当機の開発に至った。また当機は、軌道上における人工衛星の内部環境を調べることも目的とした。

なお、工学試験ミッションとしては当機に始まるMS-Tシリーズのほかに、後のMUSESシリーズがあるが、MS-Tが主に人工衛星自体の試験とロケットの性能試験を主目的とするのに対し、MUSESシリーズは未来の理学ミッションで必要となる技術の習得、あるいは新規開拓を目指す点が異なる。

機体

当機はMS-F1の設計や試作された構体・部品を流用し、3ヶ月で開発された。そのため、MS-F1およびF2(しんせい)とよく似た外見をしている。

搭載機器は次に挙げるとおり。このうち多くが衛星として基本的なシステムである。

  • テレメーター送信機 (TM)
  • コマンド受信機 (CM)
  • データレコーダ (DR)
  • 電池 (BAT) -- 酸化銀電池
  • 衛星内部環境計測器 (HK)
  • 姿勢系 (GAS) -- 地磁気姿勢系と太陽センサーからなる
  • 太陽電池の性能計測器 (SC-M)

このうち電源系を除く機器はMS-F1と同じものを使用している。

運用

当機は1971年2月16日13:00 (JST) 、鹿児島宇宙空間観測所からM-4Sロケット2号機で打ち上げられ、近地点高度989km、遠地点高度1,109km、軌道傾斜角30°の軌道に投入された。

軌道上では1週間の試験を行い、2月23日に電池の寿命が尽きたため運用を終了した。

関連項目

外部リンク


たんせい

出典:『Wiktionary』 (2021/08/12 12:02 UTC 版)

同音異義語

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