みょうじょうとは? わかりやすく解説

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みょう‐じょう〔ミヤウジヤウ〕【明星】

読み方:みょうじょう

明るく輝く星。特に金星(きんせい)をいう。「明けの—」「宵の—」

その分野で最もすぐれ、人気がある人。「楽壇の—」「歌の—」


みょうじょう〔ミヤウジヤウ〕【明星】


みょうじょう

分類:人工衛星


名称:H-IIロケット性能確認用ペイロード「みょうじょう」(VEP)
小分類:技術開発・試験衛星
開発機関・会社:宇宙開発事業団(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
運用機関会社:宇宙開発事業団(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
打ち上げ年月日:1994年2月4日
運用停止年月日:1994年2月7日
打ち上げ国名機関:日本/宇宙開発事業団(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
打ち上げロケット:H-II(H-II1F)
打ち上げ場所:種子島宇宙センター(TNSC)
国際表記番号:1994007B

みょうじょうは、新射場設備との適合性確認H-IIロケット軌道投入精度確認などのために、開発されました。開発コスト低減のため、きく3号などの設計と製作品を活用してます。
また、みょうじょうは軌道再突入実験OREXと、H-IIロケット相乗りして打ち上げられました。

1.どんな形をして、どんな性能持っているの?
本体箱型で、大きさは約2m×3m×0.8mです(本体アダプタアポジ推進系ダミー〉が取り付けられています)。重量は約2,400kg。主要ミッション機器として、打上環境測定装置搭載してます。
また、みょうじょうは姿勢制御をおこなわず約100時間(バッテリー容量による)の設計寿命持ってます。

2.どんな目的使用されるの?
射場設備との適合性確認H-IIロケット軌道投入精度確認H-IIロケット打ち上げ時の機械環境条件測定目的としています。

3.宇宙でどんなことをし、今はうなっているの?
静止トランスフゼ軌道投入されたみょうじょうはH-IIロケット打上げデータ取得投入軌道確認おこない計画通り2月7日の第7周回目に停波して、ミッション終了しました

4.どのように地球を回るの?

打ち上げシーケンス
打ち上げシーケンス

高度約450kmから約36,200km、傾斜角28.6度、周期11時間静止トランスフゼ軌道です。


明星

読み方
明星みょうじょう

名生

読み方
名生みょうじょう

みょうじょう

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/09 16:04 UTC 版)

H-IIロケット性能確認用ペイロード
「みょうじょう(VEP)」
H-II実寸フェアリング模型内にある
衛星りゅうせい(上、円盤状)と
みょうじょう(下、直方体)の各模型
所属 宇宙開発事業団(NASDA)
主製造業者 東芝, 石川島播磨重工業
公式ページ H-IIロケット性能確認用ペイロード「みょうじょう」
国際標識番号 1994-007B
カタログ番号 22979
状態 運用終了
目的 H-IIロケットの性能確認
計画の期間 3日
設計寿命 100時間
打上げ機 H-IIロケット試験1号機
打上げ日時 1994年2月4日07:20(JST)
運用終了日 1994年2月7日
物理的特長
本体寸法 2m × 3m × 0.8m
質量 2,391kg
軌道要素
周回対象 地球
軌道 静止トランスファ軌道
近点高度 (hp) 449km
遠点高度 (ha) 36,261km
軌道傾斜角 (i) 28.6°
軌道周期 (P) 651分
搭載機器
打上環境測定装置 打上時の機械環境条件等を測定
テンプレートを表示

みょうじょうVEP、Vehicle Evaluation Payload)は、宇宙開発事業団 (NASDA) が1994年に打ち上げたH-IIロケット1号機に搭載された性能確認用ペイロードである。

打ち上げ

1994年2月4日H-IIロケット1号機種子島宇宙センターからりゅうせい (OREX) と共に打ち上げられ、りゅうせいは打ち上げから13分51秒後に分離、みょうじょうは27分57秒に分離され、計画通りの軌道に投入された[1]

目的

H-IIロケットの衛星軌道投入精度、衛星が打上げ時に受ける機械環境条件等を計測することを目的としている。

機体

H-IIロケット2号機で打ち上げられるきく6号(ETS-VI)の構造モデルを再利用して製作され、きく6号のプロトフライトモデルよりも遅いスケジュールで製造された[2]。テレメトリコマンド系、打ち上げの環境測定装置のほか、ダミーのアポジエンジンが取り付けられ、燃料タンクには水が入れられており、新しい射場系設備を使用しての推進剤充填など射場作業の確認が行われた[3]。姿勢制御能力を持たないため広い範囲で通信可能なようにSバンドアンテナが両面に配置され、また外部電源を持たないため内蔵電池によって約10周回分(100時間)動作する[2]

みょうじょう以降の性能確認用ペイロード(VEP)

みょうじょう以降にもNASDA、JAXAによる新型ロケットの性能試験のためにVEPの名称で性能確認用ペイロードが搭載されている。いずれも愛称は設定されていない。

  • VEP-2
    • H-IIAロケット試験機1号機、2001年8月29日打ち上げ[4]
    • 加速度・温度センサーを搭載[5]
    • VEP-2とは別に多数の鏡が張り付けられたレーザ測距装置LREを搭載し、こちらはGTO軌道に分離している[4]
  • VEP-3
    • H-IIAロケット試験機2号機、2002年2月4日打ち上げ
    • 温度・3軸加速度・音響センサーを搭載、SSB装着形態でのペイロード環境計測を目的とした。33kg[6]
  • VEP-4
    • H3ロケット試験機2号機、2023年3月7日打ち上げ
    • 1号機で搭載しただいち3号と質量特性をあわせて質量2.6トン、高さ3.5mとし、アルミ製[7][8]。ペイロードとしては通信機能を持たない。
    • ロケットの第2段との分離を実施するが、ストッパボルトにより一体となったまま[9]予定通り大気圏に再突入した[10]

脚注

  1. ^ 『応用科学学会誌 = Journal of the Japan Society of Applied Science』8(2)』応用科学学会、1994年11月、28-32頁https://dl.ndl.go.jp/pid/3233041/1/17 
  2. ^ a b 東芝ビジネスエキスパート株式会社ビジネスソリューション事業部 編『『東芝レビュー』47(9)(519)』東芝技術企画部、1992年9月、677-681頁https://dl.ndl.go.jp/pid/3254213/1/7 
  3. ^ 『月刊経済』41(5)(507)』月刊経済社、1994年5月、90頁https://dl.ndl.go.jp/pid/2673111/1/46 
  4. ^ a b JAXA|試験機1号機”. www.jaxa.jp. 2025年2月9日閲覧。
  5. ^ H-IIAロケット試験機1号機用フェアリングを出荷 | プレスリリース”. 川崎重工業株式会社. 2025年2月9日閲覧。
  6. ^ JAXA|H-IIAロケット試験機2号機の準備状況について”. www.jaxa.jp. 2025年2月9日閲覧。
  7. ^ 隼詩, 出口 (2024年2月16日). “H3ロケット試験機2号機のペイロードとは? ロケット性能確認用ペイロードと小型副衛星2機を搭載”. sorae 宇宙へのポータルサイト. 2025年2月9日閲覧。
  8. ^ 日本放送協会. “「H3」 搭載される衛星と構造物|NHK 鹿児島県のニュース”. NHK NEWS WEB. 2025年2月9日閲覧。
  9. ^ H3ロケット試験機2号機フェアリング及びペイロード プレス公開|2024年1月23日 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 キヤノン電子株式会社 一般財団法人宇宙システム開発利用推進機構/セーレン株式会社”. JAXA. 2025年2月10日閲覧。
  10. ^ H3ロケット試験機2号機の 打上げ結果について|2024年2月22日 宇宙航空研究開発機構”. 内閣府. 2025年2月10日閲覧。

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