さくら_(人工衛星)とは? わかりやすく解説

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さくら (人工衛星)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/28 05:15 UTC 版)

実験用中容量静止通信衛星「さくら」
所属 NASDA,郵政省
主製造業者 フォード、三菱電機
公式ページ 実験用静止通信衛星「さくら(CS)」
国際標識番号 1977-118A
カタログ番号 10516
状態 運用終了
目的 通信衛星技術の実験
計画の期間 8年
設計寿命 3年
打上げ機 デルタ2914型ロケット 137号機
打上げ日時 1977年12月15日
運用終了日 1985年11月25日
物理的特長
本体寸法 ⌀2.2m × 2.18m
最大寸法 3.5m(アンテナ展開高)
質量 664.17kg(打ち上げ時)
350kg(静止軌道初期)
発生電力 422W
姿勢制御方式 スピン安定方式(90rpm)
軌道要素
周回対象 地球
軌道 静止軌道
静止経度 135度(運用初期)
150度(運用後期)
通信機器
K,Kaバンド 6ch準ミリ波(30/20GHz)通信中継器
Cバンド 2chマイクロ波(6/4GHz)通信中継器
Sバンド 極超短波(2.3/2.1GHz)通信中継機
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さくら英語: Communications SatelliteCS)は宇宙開発事業団(NASDA)(現宇宙航空研究開発機構)が開発した実験用中容量静止通信衛星である。

目的

衛星通信システムとしての伝送実験、衛星通信システムとしての運用技術の確立、通信衛星管制技術の確立のための実験を目的としていた。

開発

1971年頃から検討が行われていたが、1972年9月に郵政省から宇宙開発委員会へ正式な要望が提出され、1973年度から開発研究を実施し、1976年に打ち上げを行うことが決定された。その後、翌1973年の宇宙開発計画見直しにおいて1977年打ち上げに変更された。郵政省は1973年に概念設計及び予備設計の成果を取りまとめ、同年11月には宇宙開発事業団へ引き継いだ。また、日本電信電話公社の協力のもと試作を進めていた衛星搭載用中継器のエンジニアリングモデル(EM)の成果も翌1974年に宇宙開発事業団へ引き継いだ。宇宙開発事業団では引き継いだこれらの成果を元に開発に着手し、基本設計、詳細設計、プロトフライトモデル(PFM)の製作、フライトモデル(FM)の製作を進め、PFMは1977年3月に、FMは1977年5月に、それぞれ製作を完了した。

運用

1977年12月15日ケネディ宇宙センターからデルタ2914型ロケット137号機で打ち上げられた。12月24日に東経135度の静止軌道に投入された後、1978年5月15日に定常段階へ移行し、1981年5月15日までの間、主運用機関である郵政省を中心に各種通信実験が行われた。後期利用段階へ移行した後、1983年9月16日からさくら2号bとの電波干渉を避ける為に東経150度の軌道に移された。1985年11月25日、後期利用段階を終了し、静止軌道外への軌道変更を行い約8年間にわたる運用を終了した。

関連項目

外部リンク


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