熟すとは?

こ‐な・す【熟す】

[動サ五(四)《粉(こ)に成す、の意》

食べた物を消化する。「胃腸食物を—・す」

かたまっているものを細かく砕く。「畑の土を—・す」

技術などを習って、それを思うままに使う。また、身につけた技術でうまく扱う。自在に扱う。「数か国語を—・す」「新型機器を—・す」

与えられた仕事などをうまく処理する。「ノルマを—・す」

売りさばく。「在庫品を—・す」

見下げる。けなす。

這入れませんと恐れ入ったら、それ見ろと直ぐ—・されるにっている」〈漱石坑夫

動詞連用形に付いて、自分思いのままにする意を表す。うまく…する。完全に…する。「使い—・す」「乗り—・す」「読み—・す」

[可能] こなせる


じゅく・す【熟す】

【一】[動サ五]「じゅく(熟)する」(サ変)の五段化。「さくらんぼの—・すころ」「まだ機が—・さない」

【二】[動サ変「じゅく(熟)する」の文語形


こな・す【熟】

〔他サ五(四)

[一] 形あるものを細分する。粒状、また粉状にする。

細かくする。砕いて細かくする。粉砕する。

書紀720欽明五年一二月(北野南北朝期訓)「島の東の禹武邑(うむのさと)の人、子を採拾(とり)て熟(コナシ)喫(は)まむと為欲(す)るに」

古今著聞集(1254)二〇「件(くだん)の上如法経かかんとて、かうぞをこなして料紙すきけるとき」

② 土などを耕しならす。土を掘り起こして砕き細かくする。〔色葉字類抄(1177‐81)〕

俳諧猿蓑(1691)四「かげろふや土もこなさぬあらおこし百歳〉」

③ 稲、麦、豆などの穀類を穂から落として粒にする。脱穀する。

浮世草子好色二代男(1684)四「麦こなしたるわらを重(かさね)置ける所」

食物消化する。

*全九集(1566頃)一「夫五味は口にいり胃にをさまるといへども、是をとろかしこなして脾にわたせば」

*こゝろ(1914)〈夏目漱石〉下「それ以上の堅いものを消化(コナ)す力が何時の間にかなくなって仕舞ふのださうです」

[二] 上位に立って他を思いのままに扱う。

思いのままに自由に扱う。与えられた仕事問題をうまく処理する。

説経節さんせう太夫与七正本)(1640頃)上「きをば一ぽんきりたるが、こなすほうをしらずして、もとをもっておひきあれば」

人情本春色辰巳園(1833‐35)初「色の世界のならひとて、〈略〉男をこなす取まはし」

思うまま処分する。片づける征服する。

両足院本山谷抄(1500頃)一「艸時分に夷をこないてくれうと思ぞ」

③ 見くだす。軽蔑する。軽く扱う。

土井周易抄(1477)一「上なる物は負くもやすいぞ。下なる者は一度あやまりしたれば、取てかへされぬぞ。こなさるる程にぞ」

人情本春色梅児誉美(1832‐33)三「元主人の娘のおめへを、あんまりこなした仕打だから」

④ いじめる。ひどい目にあわせる苦しめる。〔観智院本名義抄(1241)〕

*虎明本狂言右近左近室町末‐近世初)「おのれはなぜにさんざん身共をこなすぞ」

[三] 補助動詞として用いる。他の動詞に付いて、その動作要領よく、巧みにする意を添える。うまく…する。

寛永刊本蒙求抄1529頃)一〇「馬をよくのりこなす者を云た」

趣味の遺伝(1906)〈夏目漱石〉三「之を読みこなさなければ気が済まん」


じゅく‐・す【熟】

1⃣ 〔自他サ変〕 ⇒じゅくする(熟)

2⃣ 〔自サ五(四)〕 =じゅくする(熟)(一)

仙人(1915)〈芥川龍之介〉上「夏は麦が熟す時分から」


熟す

読み方じゆくす

サ行変格活用動詞「熟す」の終止形
「熟す」の口語形としては、サ行変格活用動詞熟する」が対応する。

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