ミリ波
ミリ波の波長は1mm~10mmと非常に短く、マイクロ波と同様に強い直進性があり、非常に大きな情報量を伝送することができますが、悪天候時には雨や霧による影響を強く受けてあまり遠くへ伝わることができません。
このため、比較的短距離の無線アクセス通信や画像伝送システム、簡易無線、自動車衝突防止レーダー等に利用されている他、電波望遠鏡による天文観測が行われています。
なお、低い周波数帯と比較してあまり利用が進んでいないことから、大容量・長距離の伝送を可能とする技術や無線装置の小型化・低価格化等、利用促進に向けた技術の研究開発が行われているところです。
ミリ波
【英】millimeter-wave, milli wave, mmwave, EHF, Extremely High Frequency
ミリ波とは、電磁波の中でも、周波数帯域が30GHzから300GHzほどの電波のことである。波長がおおよそ10mm(30GHz)から1mm(300GHz)程度であることから、ミリ波と呼ばれている。
携帯電話などで通信に用いられている周波数は、およそ1.7GHzから2GHz程度である。ミリ波はその数十倍から数百倍の周波数をもっている。このため、現在の無線LAN規格で用いられている帯域などよりもはるかに広い帯域を使用することが可能で、短距離通信であれば1Gbpsを超えるような超高速の無線通信を行うことができる。
ミリ波が含んでいる30GHzから300GHzの周波数の中でも、特に60GHzの周波数帯域は、2000年の法改正によって、通信資格の免許を保持していなくても無線通信を行うことが可能になった。このためミリ波は通信事業者などから一躍脚光を集めている。
参照リンク
Silicon Millimeter-Wave Research - (英文)
ミリ波
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/20 15:41 UTC 版)
ミリ波(ミリは)とは、波長が1 - 10mm、30 - 300GHzの周波数の電波をいう[1][2]。英語では「extremely high frequency」、略してEHFと呼ばれる[3]。
- ^ “平成25年情報通信白書>第2部 情報通信の現況・政策の動向>第7節 電波利用”. 2016年7月3日閲覧。
- ^ 電波法施行規則 第四条の三(周波数の表示)
- ^ 国際電気通信連合(ITU) (2015年8月). “Nomenclature of the frequency and wavelengh bands used in telecommunications”. 2016年7月3日閲覧。
- ^ 光ファイバとミリ波でパーソナル通信を実現しよう
- ^ ミリ波の復活
- ^ その後光ファイバーが敷設された。
- ^ 「特集よみがえるミリ波と産業応用」『エレクトロニクス』1993年3月。
- ^ ミリ波レーダーで居間にいる家族全員の心電図が見られる、センサーは10cm角に
- ^ 平成7年郵政省告示第539号による平成元年郵政省告示第42号改正
- ^ 平成12年郵政省告示第499号による平成元年郵政省告示第42号改正
- ^ 平成27年総務省令第99号による電波法施行規則改正
- ^ マイクロ波およびミリ波帯の定在波を利用したレーダ
- ^ ミリ波帯パッシブイメージセンサに関する研究
- ^ ミリ波イメージング技術と構造物診断への応用
- ^ 英国特集2009・テラヘルツの開発進めるグラスゴー大、ミリ波製品を加速するMMIC
「ミリ波」の例文・使い方・用例・文例
ミリ波と同じ種類の言葉
- ミリ波のページへのリンク