オーディオ‐ビジュアル【audio-visual】
オーディオビジュアル (Audio-Visual)
オーディオ・ビジュアル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/30 01:34 UTC 版)
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オーディオ・ビジュアル(Audio/Visual)、略してAVとは、ビデオグラムなどその両方が揃って扱われるものなどに対して、音響と映像を総称する語または表現。視覚と聴覚をあわせて視聴覚(しちょうかく)ともいう。
基本的には広い概念だが、狭い意味でオーディオが強化された映像機器(高音質のテレビなど)、単に「視聴覚機器」、広くは音響機器・映像機器に関するそれを指す語として使われている。
歴史
1978年(昭和53年)、日本テレビがテレビ(アナログ地上波)放送で初のステレオ放送を開始した。そしてソニーが1983年(昭和58年)に初のHi-Fiビデオデッキを発売した。これにより家庭で、映像と音響のどちらも、ある程度の高い忠実度(Hi Fidelity)で扱えるようになり[注釈 1]、「AV時代」の幕開けとなった。
レーザーディスクは音質・画質ともに優れ、またHi-Fiビデオにさきがけて1981年(昭和56年)には登場しているものの、家庭用VTRほどには一般家庭には普及しなかった(ただし、他方式[注釈 2]がアライアンスを組む中で、開発元であるパイオニアの孤軍奮闘もあり、業務用カラオケとして広く普及を見た)。しかしながらその品質に加え、安定したコマ送り鑑賞が可能という著しい特長は一部の拘りを持つ層にも支持され、ある程度の普及があった。
1996年(平成8年)に登場したDVD-Videoは、音声においてドルビーデジタルを採用している。そのためそれ[どれ?]と組み合わせるためのオーディオ機器も数多く登場し、かつてに比べればオーディオ・ビジュアルの普及が見られるようになった。
また、2000年代後半に登場したBlu-ray Discや、2010年代に登場したUltra HD Blu-rayのような大容量光ディスク規格により、HD画質や4K画質の映像を記録・再生できるようになっている。
再生機器と表示機器(テレビやプロジェクターなど)との接続・信号伝送方式は、かつてはコンポジット映像信号やS-Videoのようなアナログ信号伝送方式が主流だったが、HDMIのように損失が少なく高精細な映像および音声の伝送を可能にするデジタルマルチメディア信号伝送方式が登場し、主流となっている。古い再生機器やゲーム機器はアナログ出力にしか対応していないものも多いが、HDMI出力にA/D変換することで最新の表示機器と組み合わせて利用できるようにするコンバータ製品もある[1]。
脚注
注釈
出典
- ^ “上海問屋、S端子の映像をHDMI出力に変換 昔のゲーム機を新しいディスプレイで楽しめるコンバーター”. GAME Watch. 株式会社インプレス (2013年8月23日). 2023年3月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月14日閲覧。
関連項目
オーディオ・ビジュアル
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「自動利得制御」の記事における「オーディオ・ビジュアル」の解説
オーディオ用磁気テープは、ある程度のノイズを生成する。信号のレベルが低ければ、ノイズの影響が顕著になる。つまりSN比が悪くなる。ノイズの影響を最小限にするには、歪みやクリッピングが生じない範囲で信号をなるべく強く記録する必要がある。プロ用のHi-Fi録音機器では、ピークメーターを使って手動で録音レベルを設定する。 高忠実度を必要としない場合、録音レベルをAGC回路で設定でき、平均信号レベルが高くなると自動的に利得を下げる。例えば音声を録音するとき、マイクロフォンから多少離れている人の発声でも録音できる。同じことはビデオテープレコーダにも言える。 録音におけるAGCの欠点は、音量のメリハリが激しい音楽を録音したとき、音量が大きい部分がやや弱く録音され、音量が小さい部分がやや強く録音される傾向がある点である。つまりダイナミックレンジが狭くなり、原音を忠実に再現できない。 オープンリールのテープレコーダーやカセットデッキにはAGC回路が備わっているものが多い。Hi-Fi録音が可能なものはAGC回路を切ることができるようになっている。 ビデオデッキの多くは垂直帰線区間の振幅をAGCに利用している。そこで、マクロヴィジョンはビデオのコピーガードにこれを利用し、垂直帰線区間にテレビでは無視されるスパイクを挿入している。ビデオデッキのAGCはこのスパイクを無視できず、録画時の利得レベルがおかしくなり、ダビングできなくなる。
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