ひまわり10号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/11 01:17 UTC 版)
次期静止気象衛星 「ひまわり10号」 |
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所属 | 気象庁 相乗り機器:総務省・NICT |
主製造業者 | 三菱電機 |
状態 | 開発中 |
目的 | 気象観測、宇宙天気予報 |
設計寿命 | バス:15年以上 ミッション機器:10年 |
先代 | ひまわり8号・9号 |
衛星バス | DS2000 |
本体寸法 | 収納時:約4×3×6m |
最大寸法 | 展開時:約11m |
質量 | 乾燥:約2.4t、打上げ時:約6.1t |
軌道 | 静止軌道 |
静止経度 | 東経140.7° |
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ひまわり10号は、気象庁が計画している静止気象衛星。ひまわり8号・9号の後継機として開発し、2029年度(令和11年度)に運用開始予定。三菱電機が製造[1]。
ひまわり8号・9号に引き続き、運用等のPFI事業による実施が検討されている[2]。
運用
観測機器

イメージャ:GHMI
GHMI(Geostationary HiMawari Imager)は、18バンドのマルチスペクトル可視・赤外イメージャ。アメリカのL3Harris社製で、アメリカの気象衛星GeoXO搭載品と同型[4]。
サウンダ:GHMS
GHMS(Geostationary HiMawari Sounder)は、フーリエ変換分光方式のハイパースペクトル赤外サウンダ。アメリカのL3Harris社製[4]。大気中の水蒸気や気温を立体的に観測可能となり、線状降水帯の予測精度向上が期待される[3]。
宇宙環境センサ
宇宙天気予報を目的とした日本初の環境センサであり、人工衛星の誤作動の原因となる陽子線・電子線の定常観測を行う[1]。太陽活動(太陽フレア等)・電離圏・磁気圏の観測・活動予報の高精度化を目指す。総務省による相乗りミッションで、NICTと東京都市大学に委託、明星電気が製造する[5]。研究段階では帯電センサも開発されたが、搭載は見送られた[5]。
その他
脚注
出典
- ^ a b “気象庁から「次期静止気象衛星(ひまわり 10 号)」を受注 |三菱電機株式会社”. 三菱電機. 2025年4月24日閲覧。
- ^ “「静止気象衛星に関する懇談会」(令和元年度~) とりまとめ ~次期静止気象衛星(ひまわり 10 号)の 整備・運用のあり方に関する提言~”. 気象庁. 2025年4月24日閲覧。
- ^ a b “ひまわり10号について|2023年7月31日 静止気象衛星に関する懇談会 気象庁”. 気象庁. 2025年4月24日閲覧。
- ^ a b “ひまわり10号の整備状況等について|静止気象衛星に関する懇談会第9回会合 2024年2月19日 気象庁”. 気象庁. 2025年4月24日閲覧。
- ^ a b “気象衛星ひまわりの高機能化技術開発 ~ひまわり後継衛星への宇宙環境観測機能 及び気象観測機能の同時搭載に関する調査研究~|2024年12⽉13⽇(⾦) 第30回 衛星開発・実証⼩委員会 気象庁 情報基盤部 気象衛星課”. 内閣府. 2025年4月24日閲覧。
- ^ “第10回 静止気象衛星に関する懇談会 議事概要”. 気象庁. 2025年4月24日閲覧。
外部リンク
気象に関連する機器・設備
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